8月19日(火)

 ようやく京都は暑くなってきた。
 でも、まだ晴れ間は見えない。

 午前10時30分。荷物を持って、嫁と「イノダコーヒ本店」へ。
 京都に来て、ここに寄って行かないとどうも京都に来た気がしない。
 別に確固たる理由があるわけではない。
 私には珍しく、なんとなくだ。

 私は、ウインナーセット。
 嫁は、京の朝食セット。

 やっぱり「イノダコーヒ」は、のんびりするなあ!  午前11時30分。京都駅へ。

 京都タワーの銀行に寄る。  お土産品売り場を見る。  京都タワーに来るのなんて、何10年ぶりだろう。  あいかわらず、覇気がないねえ。  2Fが「ダイソー」になっているのか!  すごいね。100円ショップの進出っぷりは。  午後12時43分。あれ? 京都駅のホームで、新幹線を待っていると、のぞみ号で はなく、ひかり号が来た。  キップに書かれた時刻は、午後12時43分。  この列車だなあ…。  あっ。あの野郎!  一昨日の京都駅「みどりの窓口」の妙に小うるさかった女のせいか! 「午後12時台ののぞみは、**分、**分、**分、**分、**分とありますが、 どれにいたしましょうか?」と、キンキンした声でまくし立てていたのが思い出された。  あのとき、「あれ? そんなのぞみ号って、本数あったかなあ? お盆だからかな」 と、かすかに思ったんだっけ。  くそ〜〜〜ッ! 何だか無性に悔しい。  最近キップを買ったら、必ず印字された文字をしっかり読み返す癖が定着したなあ! と自分をホメたい気持ちになっていた矢先だけに、悔しいんだろうなあ! やっぱり、 もっと新幹線の自動券売機のほうを利用すべきなんだろうなあ。  失敗しても自分のせいだし。  でも、何か新幹線の自動券売機って、怖いというか、わかりづらい印象が強いよね。  仕方なく、ひかり118号に乗車。  ひさしぶりに東京まで、ひかり号で帰ることになってしまった。  せっかちな私は、がっくり〜〜〜ッ!  まあ、車中でのお仕事時間が増えたと思えばいい。  VAIOを広げて、『桃太郎電鉄U(仮)』の仕様書作り。  ひえ〜! 『桃太郎電鉄U(仮)』の手直し箇所が、仕様書の全原稿のうち、半分以上ありそうだ!  ひえ〜! ひえ〜! 『桃太郎電鉄U(仮)』に合わないメッセージもいっぱい見つかった。  ひえ〜! ひえ〜! ひえ〜! 稗田阿礼(ひえだのあれ〜)!  まあ、このだじゃれが言いたかっただけだけどね。  ちょうど、『桃太郎電鉄U(仮)』を思い出すには、いい機会だ。  一心不乱に、『桃太郎電鉄U(仮)』の仕様書の手直し作業。  おっと。あれ?  勝手に、VAIOが「休止」の準備を始めてしまったぞ!  何をするんだっ!  まだ原稿を書いている途中だぞ!  電源のスイッチを押す。  そうだ、そうだよ。  再開してくれよ。  あれ? 文書が見えたと思ったら、また「休止」の準備を始めたぞ。  あっ。外の景色は、新横浜。  そうか! バッテリーの残り残量がないから、「休止」しようとしているのかあ!  すごいなあ! 映画『禁断の惑星』のロボット・トビーみたいなやつだな。  のぞみ号の場合、京都からVAIOをつかい切っても、バッテリーが最後まで持つけ ど、ひかり号だと、乗車時間がのぞみ号より30分長いから、バッテリーが持たないわ けだ。  人間より、頭いいね。ほんと。  こんなVAIOをあの手塚治虫先生がいま見たら、驚くだろうなあ。  確実に世間は、手塚治虫さんが描いた未来に近づいて来ている。  午後3時16分。東京駅に着く。  東京のほうが、寒いね。  午後4時。帰宅。  VAIOに止められてしまった『桃太郎電鉄U(仮)』の手直し作業の続き。  午後6時。家族3人で、麻布十番の餃子屋「点天(てんてん)」へ。  おろし餃子、焼き餃子など…。  体力回復のために、にんにく焼きも。  午後7時。喫茶店ピラミデ」で、コーヒーを飲んでいると、菅沼真理(通称:すがね まチャン)さんがやって来た。 「ああ! もうダメ! 元気が出ない! 元気が出ない! あたし、もう全然ダメ〜!」  すがねまチャンは、このところ気持ちがふさぎ込んでいるらしいのだが、いつもハイ テンションなので、私から見えると、ようやくふつうの人の1.2割増しくらいにしか 見えない。  本人にとっては、大変なことなのだろうが…。  午後8時。帰宅。 『桃太郎電鉄U(仮)』の手直し作業が、止まらなくなってきた。  1日仕事を休んだだけで、すっかり仕事をするのが、新鮮になってしまった。  困ったワーク・ホリック男だ。  京都から帰ったばかりの私であるが、私は明日から、今度は鎌倉に行くことになって いる。  明後日から、自宅のお風呂場の工事が1週間ほどあるのだ。  その間、私は鎌倉に住むことになった。  このままだと、8月の自宅滞在時間の最短記録を更新することは、間違いない。  前の最短記録が何日か知らないけどね。

 

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