8月1日(金) 予想はしていたけど、しんどい。 『桃太郎電鉄12〜西日本編もありまっせー!』の『全国編』と、『西日本編』の両方 の同時テスト・プレイだ。 ほどんどのグラフィックが入って、音楽が入り始めたてので、イベントにおいて、ど のタイミングで音楽が入って、絵が動いて、効果音(SE)が入るかを丹念にチェック しないといけない。 これは、みんなのテスト・プレイを見ているだけでは見つからないので、こうしてひ とりで家にこもって、探し出すしかない。 おかげで、朝の日光浴をしに、海へ行くことができなかった。残念。 午後12時。横浜の中華街へ。「中華街では、どのお店がおいしいですか?」とよく聞かれるけど、私は中華があまり 得意分野ではないので、わからない。 25〜6年前。テレビのバラエティ番組を単行本化する仕事で、番組に帯同していた ことがある。 そのとき、「中華街でおいしいお店は、ここなんだよ!」と教えてくれたのが、小説 家の故・景山民夫さんだ。 そのお店が「四五六菜館」。 「四五六菜館」は、「しごろくさいかん」と当時、呼んでいたけど、中国読みが別にあ るのかもしれない。 当時は、大通りから路地に入った目立たない小さなお店だった。 あれだけたくさんあるお店のなかから、あの小さなお店を選んで入ってみようという のは、至難の技だと思う。 景山民夫さんが教えてくれなければ、いまも縁のないお店だったと思う。 お店って、人の顔を思い出す。 以来、横浜の中華街に行くと、この「四五六菜館」か、「聘珍樓 (へいちんろう)」、 「重慶(じゅうけい)飯店」あたりに行くようになった。 その後、「四五六菜館」は、瞬く間に大きくなって、中華街のいちばん横浜球場寄り の位置近くに進出した。 さらに新館まで出来たようだ。 味で、中華街で勝ち抜いてきたのだろう。 麻婆豆腐ランチ、700円。 スープがコーンで、うまいっ! 量もすごい。2〜3人分はあるよ。 私はコーンが大好きだから、OK! このコーンと、ご飯だけでもいいくらい。
麻婆豆腐は、しっかり辛い。 味のしっかりした辛さだ。 いいかげんのお店の辛さって、辛くすることに夢中になって、味が落ちることが多い。 いやいや、やっぱり中華街は「四五六菜館」だな。 食後、「四五六菜館」を出たところに、あんにんソフトというのがあったので、迷わ ず食べてみる。300円。
それほど、杏仁豆腐の味はしなかった。 中華街では、やっぱりライチのソフトクリームがいいな。 午後1時。中華街から、横浜球場を半周して、関内(かんない)駅へ。 横浜球場は広い〜! プロ野球の選手は、こんな広い球場を毎日、走り回るんだから、大変だね〜。 きょうから急に暑くなったので、横浜球場の周りを半周しただけで、汗びっしょり。 走ってもいないのに。 関内駅前のセルテ・ビル2Fの「ザ・ベイスターズ」へ。 昨日の阪神に対する勝ち方が、あまりもよかったので、横浜ベイスターズの影のオー ナーとしては、ご褒美を上げなければいけないと思ってやってきた。 ファンたるもの、横浜ベイスターズのグッズを買うことは、政治献金であり、球団を 強くする資金のひとつなのだから、時間があれば寄って、大いにお金を散財すべきなの である。 とくに、いい勝ち方をした場合は、行って、大いに売り上げを上げるべし。 球団に対して「いい勝ち方をしたときは、売り上げが伸びるなあ!」という情報を与 えるのだ。 さて、影のオーナーとしては、ふつうの横浜ベイスターズ・ファンの勝ち方をしては いけない。 まずダンピング商品から、買う。 在庫で残ってしまった商品は、わびしい。 商売に、在庫は禁物である。 ダンピングした商品すら売れないと、「ザ・ベイスターズ」の閉鎖などということを 考えられたら困るのである。 だから私は定期的にここに来て、数万円ほど散財してるのである。 影のオーナーを名乗るだけのことをせねば。 商品を買い終わったら、嫁からメールが入る。 えっ!? もう品川駅から、横須賀線に乗ったって? それは早い! きょうの夕方くらいに来ると思っていた。 午後1時28分。あわてて、関内駅から、根岸線に乗車。 横須賀線は、時速130キロで走る高速列車なので、根岸線から終点の大船まで行っ て、乗り換えても追いつかないだろうなあ。 あらかじめ、メールで「鎌倉駅前のヲガタ珈琲店で待っていてくれ!」と打つ。 午後1時56分。大船駅に到着。 大船駅って、交通の要所で乗り換え客が多いはずなのに、何でエスカレーターがない の。汗びっしょりだよ。 ベイスターズ・ショップで買ってきたハンドタオルが、早くも役に立つ。 横浜ベイスターズのハンド・タオルは、よく汗を吸ういいタオルだよ。 影のオーナーとしては、随所に宣伝も散りばめないといけない。 でも本当に、横浜ベイスターズのグッズは、デザインがおしゃれで、実際につかえる ものが多い。横浜ベイスターズ・ファンでなくても、買うといい品物ばかりですぞ! 洗脳! 洗脳! 横須賀線は、7番線か。 えっちらおっちら。ふう。階段はきつい。 降りると同時に、横須賀線が入線してきた。 すると、私がホームで立っている位置にぴったり、嫁が乗っているグリーン車の車両 が停車したではないか! 何たる偶然! こんな偶然って、あり? いくらばったり病の私でも、このタイミングはすごすぎるぞ。 別に綿密に時刻表を調べたわけではない。 持ちきれないくらいのベイスターズ・グッズを抱えているので、調べるひまもない。 まさに、映画『チャーリーズ・エンジェル・フルスロットル』の冒頭で、ダムに落ち たヒロインが、落ちてきたヘリコプターに乗っている人のパラシュートで助かるという、 映画にもしても、偶然過ぎるよ!という以上のレアな確率だ。 この場面を、菅沼真理(通称:すがねまチャン)さんが目撃したら、「いや〜〜ん! もうラブラブ〜〜〜ッ! き〜〜〜ッ! 悔しい! おろろん! おろろん!」と、 狂喜乱舞してくれることだろう。 午後2時。鎌倉駅で下車。 せっかくなので、小町通りを歩く。 暑い。あぢぢ…。 本格的な夏が来てしまった。 秩父の天然カキ氷を食べることができるお店があるというので、探し当てる。「埜庵 (のあん)」というお店で、秩父長瀞(ながとろ)の有名な「阿佐美(あさみ)冷蔵」 の氷を、わざわざ輸送してきているそうだ。
私は、天然いちご。600円。 嫁は、昔ミゾレ。500円。
汗びっしょりなだけに、うまいっ! 天然いちごは、ちょっと天然すぎて、ちょっと酸っぱいけど、うまいっ! 少し風も出てきた。 気持ちいい〜! 午後3時30分。鎌倉長谷の家へ。 Tシャツが汗びっしょりで、脱げない。 左腕は、まだ脳内出血の後遺症で、こまかい動作が出来ず、右腕は、五十肩症状が出 始めているので、肩をまわすことができない。 まったく、引退前のプロ野球選手のように、満身創痍だよ! 『桃太郎電鉄12〜西日本編もありまっせー!』の『西日本編』のテスト・プレイの続 き。 うーーん。ゲスト・キャラがこっちの思い通りに動いてくれないなあ。 すでに評判はいいんだけど、私としては、もっとインパクトのあるキャラに仕立て上 げたい。 あれこれ、対策を練る。 練るついでに、寝る。 中華街から、横浜球場、鎌倉小町通りでも歩いたので、疲れた。 当然だけど、暑い日の歩行は、体力奪われるね。 午後6時30分。先々週も行った、近所のお寿司屋さん「以ず美(いずみ)」へ。あ の井沢どんすけが、わさびに悶絶したお店だ。 このお店の塩で食べるイカは、絶品だ。 焼あなごも、綿のようにふわふわ。 新子(若いコハダ)の小さいこと!
穴子は、瀬戸内海よりも、東京湾の羽田沖のものが、いちばんおいしいんだそうだ。 東京湾なのにねえ。 午後7時30分。家に戻り、テレビ神奈川で「横浜VSヤクルト」戦。 6−5で、敗戦。 二度の逆転を最後にひっくり返された。 9回裏、粘って、1点差まで詰め寄ったんだどねえ。 うーーーん。政治献金が足らなかったかなあ。 横浜球場を通ったときは、「勝ってくれよ!」と拝んできたのに。 球場の前まで行ったのに、今夜観戦に行かなかったのがいけなかったのかなあ。 昨日、懸念した新守護神の加藤武治投手が、打たれて、プロ入り初の敗戦投手になっ てしまった。 心配がやっぱり当たってしまった。 でも、この敗北は加藤武治投手が大きくなるために、絶対必要な通過点だ。 加藤武治投手は、ヤクルトの古田捕手の恐ろしさをまざまざと見せつけられたことだ ろう。バッティングの上手さだけでなく、古田捕手が打つと、ヤクルト・ナインの士気 がグーーーン!と高まることを。 いままでの横浜ベイスターズの選手は、こういうプロの洗礼を受けて、そのまま沈没 して、浮上しなくなってしまうものだけど、プロの洗礼から這い上がってきた人は、み な超一流になったのだから、加藤武治投手は、きょうの試合で、大きく成長してほし い。 明日は、東京からどっこいズが来て、『桃太郎電鉄12〜西日本編もありまっせー !』のテスト・プレイの予定なんだけど、なんと! 井沢どんすけが、ぎっくり腰に! 井沢どんすけも若い、若いと思っていたけど、35歳だもんなあ。 井沢どんすけは欠場かも。 「新しいロムが、見たいっすよ!」の電話の声も痛々しい。 今夜も、『桃太郎電鉄12〜西日本編もありまっせー!』のテスト・プレイ。
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