7月26日(土)

 旅先のホテルは、どんなにゴージャスでも眠りが浅くなる。
 午前4時過ぎから、何度も目が覚める。
 ニュース番組をぼんやり見ていれば、そのうちまた眠くなるんだけど、今朝は昨日の
宮城県北部の余震が連続で起きて、ピコ〜ン! ピコ〜ン!と、何度もニュース速報の
テロップが流れるので、気になってよけい眠れなくなってしまった。 すでに東北新幹
線が、不通になったようだ。

 午前9時30分。「エクシブ軽井沢」をチェック・アウト。
 雨はあがったけど、曇り空。
 タクシーの運転手さんが、東京を脱出して、軽井沢に永住している人だったので、あ
れこれ永住ライフについて聞く。
 やっぱり冬の水抜きが面倒だそうだ。
 軽井沢の冬は、寒いからねえ。
 バブル時期に、1坪50万円だった別荘地は、いま1坪5万円だそうだ。
 安い! 安いけど、軽井沢まで、新幹線でほぼ1時間だから、日帰りしたくなっちゃ
うなあ!

 午前10時。軽井沢駅北口へ。  駅のコインロッカーが、いっぱいなので、しなの鉄道の一時預かり所へ。  ここは、手荷物1個一律400円で預かってくれる。  人が相手してくれるので、安心感があっていい。  キャリーバッグを預ける。  午前11時30分。旧軽井沢銀座へ。

『おいしい桃鉄』(小学館)にも載せた、シブレットのカキ氷を食べに行くのだ。まだ ちょっと肌寒いけどね。  悩んだあげく、いちごミルク。640円。 「さくまのいちごミルク」ってぐらいだからね。  ミルフィーユのケーキ・セットも注文する。  ホット・コーヒーは、カキ氷の寒さを軽減するためのもの。  ミルフィーユは、ウエハース代わり。  天然カキ氷のいちごミルクは、うもおおおおおおおっ! おいひいいよおおおおおお おっ! ふわふわ〜っ!  うまいよ、うまいよ、うまいよ!  新雪をそのまんま食べているようなもんんだよ!  練乳だよ、練乳だよ!  おいしさの表現を考える前に、自然にスプーンが前に出るよ!  コーヒーに手をつけるのも忘れて、カキ氷に夢中になる。

 さすがに、身体が冷たくなってきた。  あれ? こんな小さなグラスの上に、あんなに大きく花開いたように、カキ氷が乗っ ていたのか。  もっと暑い日に来たかったなあ!  どうも私が軽井沢に来る日は、寒い日が多い。  実は、このあと、もう一軒のカキ氷のおいしい「ちもと」をはしごをする予定だった んだけど、さすがに、唇がまだビリビリしている。

 旧軽井沢銀座は、少しずつ人が増えてきた。  夏休みの旧軽井沢銀座は本来なら、地面が見えないくらいの混雑ぶりになるんだけど、 日本列島がまだ梅雨明けしないので、人出が少ない。

 午前11時14分。旧軽井沢銀座を抜けたあたりで、大人130円で、シャトルバス が出ていたので、思わず乗ってみる。  軽井沢の駅前まで運んでくれるのかと思ったら、駅前のお土産屋さんの駐車場で終点。  お土産屋さんを通ると、軽井沢駅へ行ける仕組みになっている。  古い観光地によくあるパターンだなあ。  軽井沢でのんびりして行きたいのだが、きょうは「小池一夫塾」のゲーム科の授業が あるので、帰らないといけない。  午後12時7分。あさま514号に乗車。  軽井沢駅で買った、おぎのやの「峠のかまめし」を食べる。  嫁は、おぎのやの新製品「高原へいらっしゃい弁当」。

「高原へいらっしゃい弁当」だけに、高原野菜や、ローストビーフ、分厚いベーコンが 入ったかなりおいしいお弁当。 「峠のかまめし」はもう、定番の味。  それでもお漬物が、別のプラスティック容器に入るようになって、ちょこちょこ改善 を加えているのは、立派。  午後1時16分。東京駅に着く。  午後2時。帰宅。  ちょっと仮眠してから、「小池一夫塾」に行こうと思って、何気なくスカイ・パーフ ェクTVのスイッチを…、まあ、何気なくスカイ・パーフェクTVをつけるやつなんて いない。  きょうはデーゲームだろうと思って、つけたに決まっている。  広島3−1横浜。  例によって、順調に負けております。  5者連続三振!などと、お家芸の相手を喜ばせるような趣向を次から次へと考案して 実行しております。  これなら、仮眠できそうだ。  おお〜っと! 不振に喘ぐ石井琢朗選手が、逆転ホームラン!  でも、どうせまた逆転されるだろう。  何たって、いま現在85試合消化して、逆転負けが40回だからね!  阪神タイガースなんて、負け数自体が23回だからね。  一時的に逆転しても、ちっともうれしくない。  あれ? あれれれ?  その後も、点を加えて、6−3の逆転勝ち!?  珍しいよ〜! 逆転勝ちなんて〜!  へ〜〜〜!  何でもいいや。勝てたんだから!  新ストッパーの加藤武治投手がいいなあ!  ようやく初セーブか。  防御率まだ、1点台だよ!  ほかの投手のほとんどが、防御率5点台だからね。  なんちゅー、チームだ!  これで、阪神に並んだぞ!  えっ? 何を言い出すんだって?  阪神は、63勝24敗。  横浜は、24勝63敗だ!  きれいなもんだ。  阪神ファンにきょうの横浜ベイスターズの1勝のうれしさはわかるまい!  ああ! うれしいよ〜!  リアウルタイムで、勝利の瞬間を見るの、2ヶ月ぶりくらいじゃないかあ!  しまった。仮眠するの忘れた。  午後5時。嫁と、「小池一夫塾」の支度をして、新宿2丁目のラーメン屋「青葉」へ。 有名なラーメン屋さんの新宿御苑店なのだが、あまりくわしくない。  でも、醤油味ベースの魚の出汁がきいた好きなタイプのラーメンだ。  焦げた匂いがするものいい。 「らーめん」「つけめん」の2種類しかメニューがないのも大胆でいいねえ。

 午後5時30分。「青葉」の真ん前が「小池一夫塾」のある映像テクノアカデミア。  えっ? 授業は、午後6時30分から?  1時間も早く来てしまった。  先生である私が時間を間違えるとは、何事だ。  横浜ベイスターズの勝利で、浮かれたか?  控え室を借りて、授業の下調べを続ける。  午後6時30分。授業開始。  あれ? ゲーム科の生徒は、4人だけのはずが増えているぞ。  ふーーん。原作科からの聴講生も来ているの。  例によって、コイズミリュウジもすっかりサクラ役で、定着。  正直言って、この授業、おもしろいよ。  私が前から考えているゲームをいっしょになって作るやり方も斬新なら、生徒の経歴 はもっと斬新。  具体的な名前は出せないんだけど、某ゲームメーカーの営業さんに、某テレビ局の人、 某有名ゲーム作家のアシスタント、フリーライターに、精神科医、自衛隊出身。  全員で、1本のゲームを作って、発売できちゃいそうでしょ?

 その他、みんなが喜ぶような秘密映像を披露したりして、あっという間に2時間を オーバーしてしまった。  生徒諸君! 次回の宿題は「ゲームのタイトル」ですぞ!  100個考えて来ましょうね!  午後9時30分。帰宅。  授業終了後、ゲーム科生徒みんなでお酒を飲みに行ったようだ。  いいことだね。  今夜は、もちろんプロ野球ニュースのはしごである。  加藤武治投手! 高津投手のような名リリーフになってくれい!  しかし、何で横浜ベイスターズは、中日のギャラードを獲得に行かないのかなあ?  日本での実績ゼロの外国人より、日本での経験のある外国人のほうが絶対いいと思う。 阪神のアリアス選手を見れば、わかるでしょうね!  横浜ベイスターズの問題点は、監督や選手ではなくて、フロントだなあ、やっぱり!  私にフロントをやらせろ! それじゃ、よくいる酔っ払い親父だ!

 

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