７月１２日（土）

　朝から、関西のテレビは、どこを見ても、阪神タイガースの話題ばっかり。
　昨日の勝ちっぷりを見ていれば、いやでも「優勝」で、大阪は盛り上がるよなあ！
　ふつうの電車のなかでも、『六甲おろし』を合唱している。
　でもまだ「いまから３０連敗しても、まだ勝率５割」という言い方が出るところが、
長年Ｂクラスが定位置のチームだ。
　わかるなあ。横浜ベイスターズ・ファンにはこの気持ちが。
　いまの横浜ベイスターズだと、３０連敗も夢じゃないけどな。

　午後１２時。嫁と、京都のマンションの裏にあるおろしうどんの「うえだ」へ行くと、
臨時休業。あれま。
　京都博物館の「おめん」に行くが、お店は「有喜屋（うきや）」に変わっていた。２
連敗。

　大事を取って、北野天満宮近くの「ＴＯーＦＵ　ＣＡＦＥ　ＨＵＪＩＮＯ」へ。　プ
レートセット　１０００円。





　このお店の支店が、六本木ヒルズに出店したけど、やっぱりこういう盛り付けで出し
てほしいなあ。
　このお店のように、いいお手本があるのに、何で踏襲しないのかなあ。
　コストかな？　おなじもの出しても、東京なら、１２００円までなら、お金出すと思
うなあ。

　午後１２時４５分。ヤサカタクシーの宮本さんに迎えに来てもらって、京都御所の隣
りの寺町通り沿いの甘党喫茶「染井（そめい）」へ。
　このお店がすごいのが、営業時間は、金曜、土曜のみということ。
　定休日が、金曜、土曜でも、土・日休業でもなく、営業している日が、金曜と土曜日
の２日間のみという不思議なお店。

 



　お店の人に聞くと、ほかに仕事をしているので、金曜日と、土曜日だけ家族だけで、
営業しているそうだ。
　名物は、カキ氷。
　
　いちばん、すごそうな名前の「宇治ミルク白玉金時」を注文する。
　でも、お値段、５００円。安い。

 



　味もいい。
　自家製なんだろうねえ、小さい白玉がやわらかくて、やわらかくて、おいしいったら
ありゃしない。白玉が大きくて、カキ氷の味のメインになってしまうかき氷とは大違い。
　金時の量もいい。
　氷も粗からず、細かすぎず。
　とにかく、これだけバランスのいいカキ氷は珍しい。
　奇をてらったカキ氷を食べたい人には、物足りないと思うけど、味にくどさがなくて
いい。

　食後、「エス・ブルー」という新しくみつけたパン屋さんで、パンを買ってみる。い
つもご愛用の「柳月堂」は、土曜日が休みなのだ。
　まだこのお店のパンを食べていないので、またこのお店が日記に登場するようなら、
おいしかった証拠。





　午後１時３０分。マンションに戻って、昨日の『桃鉄公式戦』のテスト・プレイで気
づいた点をまとめて、札幌の開発チームに送る。
　テスト・プレイで出る問題点も少しずつ減ってきた。

　午後３時３０分。嫁と、新大阪に向かう。
　昨日、岩崎誠との会話。
「岩崎誠、明日あのお店行っちゃう？」
「えっ？　ニコニコ！　ニコニコ」
「岩崎誠〜！　最近、阪神タイガースのせいで、ずっとニコニコしてるから、了解なの
かどうか、わからないよ！」
「あっ。そうですよね！　ニコニコ！」
「でも、あのお店に行っちゃうと、２日続けて、全日空（全部肉食う）男・柴尾英令く
んを怒らせちゃうかもなあ！」
「それはまずいですよね。ニコニコ！」
「でも、毎日放送編成局の中井保さんが、予約してくれたからなあ！」
「それもそうですよね！　ニコニコ！」
「肉前逃亡はできないよなあ！」
「そうですよねえ。ニコニコ！」

　午後４時５０分。新大阪に着く。
　新大阪駅構内のお土産品売り場で、阪神タイガースの熱狂ぶりを視察。
　すごいや。前回、前々回に比べて、どんどん売り場が広がっている。
　品数も増えている。

 



　グリコ・ショップ「ぐりこや」もけっこう興味のあるお店だったんだけど、いまの大
阪は、阪神タイガース一色。





　午後５時３０分。桃山台の「但馬（たじま）屋」へ。
　５月２３日、あの柴尾英令くんが、肉に酔い、二次会に参加できなくなったあのお店
だ。

　きょうのメンバーは、読売広告の岩崎誠。バッファロー吾郎の木村明浩くん。お笑い
コンビ野生爆弾の城野克弥（しろのかつや）くん。ハドソン宣伝部の藤原伸介くん。
私、嫁の６人。

「どどどど、どうすればいいんでしょうね！」
　木村明浩くんがうろたえている。
　上下関係に厳しい吉本興業というのは、後輩がこういう酒宴の席では、積極的に動く
ことが徹底されている。
「せ、せ、せめて、みなさんにサラダを盛り付けさせてもらいます！」と、木村明浩く
んと城野克弥くんが、サラダを小皿に分けてくれる。





　年齢的にはきょうのメンバーでは、若手の部に入ってなってしまう木村明浩くんが、
メニューを見て、何か注文しようとするんだけど、チレとか、グレースとか聞いたこと
のないお肉が並んでいて、困り果てている。

「木村明浩さん。きょうは毎日放送の中井保さんがお店にどんなお肉を出してほしいと
伝えてくれているので、メニュー見なくていいそうですよ。ニコニコ！」
「ああ、よかったあ！　全然わからないですよ〜！」

　店長さんがわざわざ挨拶に来てくれて、「はい。お聞きしております。きょうは中井
スペシャルで！」
「中井スペシャル！！！　ニコニコ！」
「岩崎誠！　そんなにニコニコしてると、本当に柴尾英令くんに怨まれるぞ！」
「あっ、柴尾英令さん！　本当にもうしわけないです！　ニコニコ！」

　お肉がどんどん運ばれてくる。
「はい！　これは、チレ。牛の脾（ひ）臓の部分でございます！」
「脾臓？　どの辺だろ？」
「はい！　これはグレース。牛の膵（すい）臓の部分でございます！」
「たぶん食べ終わる頃には、どこがどこだか覚えていないだろうなあ！」

 
 



「あ〜〜〜、ドキドキする！」
　城野克弥（しろのかつや）くんが、興奮している。

　木村明浩くんも、興奮している。
「うわっ！　うわっ！　うわあああああああああ〜〜〜ッ！」
「う、う、う、うっ…」
　木村明浩くんが、どうやら「うまいっ！」と言いたいようなんだけど、声が出ないよ
うだ。
　木村明浩くん！　鼻の穴が、思い切り広がってますよ〜！
　城野克弥くんは、首を振って、「うわあああああああああ〜〜〜ッ！　信じられな
いっす！　元気に食べまっす！　きょうは誕生日ですよ〜〜〜！」と、だんだん意味不
明の発言になっていく。
　もちろん、城野克弥くんは、きょうが誕生日ではない。

 
 
 



「あっ！　こ、これだ！　この肉だ！　ニコニコ！」
　岩崎誠が、前回みんなでジャンケンをして奪い合ったお肉を思い出したようだ。　甘
いわさびを乗せて食べる和牛だ！

 
 



「ううううう、うまいっす〜〜〜！　う〜〜〜ん！」
　無口な藤原伸介くんも、興奮している。

 
 



　本当に「但馬屋」のお肉はおいしい。
　しかも私がよく行くような値段の高いお店ではないので、みなさんにも絶対お勧め！
　難点は、とにかく行列がすごいことのみ！　

 
 



　東三国（ひがしみくに）駅と、もうひとつどこかに支店があるって言ってたな。
　城野克弥くんは、女性に人気があるようで、お店の人にサインを求められ、お店を出
たら、女の子がふたり、「握手してくださ〜〜〜い！」と寄ってきた。
　小林仁くんが構成している番組で、最近、城野克弥くんは人気急上昇中なんだそうだ。

　午後８時。毎日放送へ。
　いきなり岩崎誠が興奮している。
「２回裏で、巨人相手に、１２−０ですよ〜〜〜！」
　もはや、ニコニコではなく、目が据わっている。

　毎日放送にも、阪神タイガースを応援する大きな看板がかかっている。





　私は午前０時から、バッファロー吾郎くんたちが、パーソナリティを務めるラジオ番
組『スッごい！おとなの時間』に出演するのだが、「阪神ＶＳ巨人」戦の中継延長で、
放送時間も繰り下がりそうだ。

　熱狂的な『桃鉄』マニアの城野克弥くんが、昨日のテスト・プレイに参加できなかっ
たので、毎日放送のラジオ製作部の隅っこのテレビを借りて、『全国編』のテスト・プ
レイ。
　プレイヤーは、以下の通り。

☆岩崎誠　Ｏ型。
☆木村明浩くん。Ｏ型。
☆城野克弥くん。Ｏ型。
☆藤原伸介くん。Ｏ型。

 



　なんと、全員血液Ｏ型！　これは荒れそうだ！
　なにしろ、Ｏ型は、ぶっとびカードが大好き！
　きょうほど、☆印カード売り場で、ぶっとびカードがたくさん売れた日はない！
　夢のまた夢カード！　ワープ駅！　テレポートカード！
　とにかく一気に不利な立場を解消しようとする人ばかり！
　空中殺法の連発だ。





　昨日の失敗を反省して、カードを使い忘れないように、慎重に、慎重にゲームを進め
ていた木村明浩くんが、終始首位を走っていたんだけど、最後にキングボンビーを喰ら
って、あえなく沈没。
　熱狂的桃鉄マニアである城野克弥くんが、首位で終了。

　岩崎誠は、キングボンビーの新しい攻撃の影響をもろに受け、ボンビラス星でも、岩
山を３度目で脱出！という不調ぶりで、最下位でフィニッシュ！
　阪神が、１４−１で勝ったから、別にいいでしょう。

　札幌から、サウンド担当の佐藤昭洋くんも到着。

 



　午前１１時３０分。『スッごい！おとなの時間』の打ち合わせ会議が始まる。
　しばらく待機していると、柏木宏之アナウンサーが挨拶に来てくれた。
　年末になると、ゲーム特集の番組を企画して、すぎやまこういち先生といっしょに、
私もよく呼んでくれた、あの柏木宏之さんだ。
「おひさしぶりです！」
「いやいやいや、ご無沙汰してます！」
　ニュースを読む直前に、わざわざ挨拶に来てくれた。





　午前１２時２０分。『スッごい！おとなの時間』は、２０分押しで、番組がスタート！
　
　この番組、あいかわらず『週刊少年ジャンプ』を崇拝していていて、今夜は『北斗の
拳』を映画化したら、誰をキャスティングしたらいいかを、バッファロー吾郎の木村明
浩くんと、ケンドーコバヤシくんが、言い合う対決。
　木村明浩くんが、ユリアを、長山藍子さんがいいといえば、ケンドーコバヤシくん
が、ポップコーン正一くんがいいと無茶苦茶なことをいう。





　引き続き、昨日、バッファロー吾郎のふたりが『桃太郎電鉄１２〜西日本編〜』をテ
スト・プレイした話と、『西日本編』のブーイングの声の出演を、バッファロー吾郎く
んたちに依頼したことを話す。

　午前１時３０分。番組終了。

　そのまま、スタジオをお借りして、『桃太郎電鉄１２〜西日本編』のブーイングの録
音を始める。
　竹若元博くんと、木村明浩くんに、「なんやねん！」「最悪やあ〜！」といった短い
言葉を発してもらう。





　木村明浩くんが、「よっしゃ〜〜〜ッ！」と、長く伸ばすせりふをいうと、ハドソン
のサウンド担当の佐藤昭洋くんが、あわてて「す、す、すみません！　容量の都合で、
短くしてもらえませんか？」に、みんなで大爆笑！
　今回の『桃太郎電鉄１２〜西日本編〜』は、『全国編』、『西日本編』と２本分の音
楽が入っているので、すでに音楽領域がきつきつになっているようなのだ。
　ほかにもたくさんセリフを入れてもらって、竹若元博くん４種類、木村明浩くん４種
類を選んで、ゲームのなかに入れる予定。
　わざと、バラバラに入れるつもりなので、ゲームが発売されたら、バッファロー吾郎
ファンのみなさんは、どのセリフがどっちの声か当ててください！

　午前２時３０分。京都のマンションに戻る。
　さすがに、眠い。

　おお！　さくまにあの高木明光くんから、もう「ラジオ聞きました！」のメールが届
いていた。リアルタイムの反応で、うれしいよ〜〜〜！

　おっ！　柴尾英令くんからだ！
「岩崎誠さんには厄年にあまりいいことが重なりすぎるのも
　考えものだよと、いやみを百発くらい言っといてください。」

　やばいよ〜！　岩崎誠〜〜〜！
　ニコニコ！