7月11日(金)

 朝は、特に名を秘す、京都「M」で、お土産にいただいた、シーフードカレーと、胡
麻とトウモロコシを混ぜたご飯で、朝食。
 朝から、幸せの味。

 とうとう、インターネットに繋がらない問題は、NTTに電話することになった。も
ちろん、嫁に電話してもらってるんだけどね。
 すごいね。NTTのほうから、このマンションの部屋のADSL状態が、わかるらし
いんだね。
 で、リモート操作で、こっちの設定を変えてみるようなのだ。
 その先のことは、PPPだの、ルーターだの専門用語が多くて、私にはよくわからな
いんだけど、とりあえず、NTTさんにまかせて、外出することになったらしい。

 午前10時30分。嫁と、「イノダコーヒ三条店」へ。
 京都にいるとき、一度はイノダコーヒに行かないと、横浜球場の前まで行って、野球
を観戦せずに帰るようなものだ。

 午後12時30分。大阪の毎日放送へ。

 余談だけど、さくまにあのみなさん! 私が毎日放送に来るたびに、「さくまサン!  毎日放送で、ラジオ番組をレギュラーでやるんですか?」とか、メールを送ってこな いように! はっはっは。  毎月のように、毎日放送に来ているのに「いやあ、用がないけど、知り合いがいるん で…」という嘘も、そろそろ通じないだけに、日記でごまかすのも大変なんだから!  ときどき、カムフラージュで、関西テレビにも行こうかな?と思うくらいだ。  毎日放送で、読売広告の岩崎誠と、ハドソン宣伝部の藤原伸介くんと、待ち合わせ。  午後1時。きょうは、毎日放送さんへ、出張テスト・プレイ!  またみんなに詮索されてしまうと思うけど、『桃太郎電鉄12〜西日本編〜』をテス ト・プレイしてもらって、『桃太郎電鉄』に対する理解を深めてもらおうという催し。  毎日放送の13階の会議室を借りた。  第1試合の出場メンバーは、以下の通り。 ☆毎日放送編成部の津田潤さん。  小学校6年生の息子さんと、けっこう『桃太郎電鉄』をやっている模様。 ☆毎日放送制作部の合田忠弘さん。 『桃太郎電鉄』は、まったく初めて。 「プレイステーション2の使い方もまったくわからないっすよ!」と、言っているのは 本当のようだが、ちゃっかり、役職名を「鉄人」にしている。

☆放送作家の成田周平くん。  関西放送作家業界のt(トン)、いや豚(トン)、いや、首領(ドン)の小林仁くん が送り込んだ最強の刺客との触れ込み。99年を何度もクリアしている、若干、『桃 鉄』ひきこもり傾向にあるとか。   ☆テレビ制作会社の杉森敏弘さん。  おっと、物静かだったので、キャラがわからず。

 観客席は、「はりはり鍋」と、「但馬屋」の牛肉を教えてくれて、関西のグルメ王 と、東京で人気急上昇中の毎日放送編成局の中井保さん。  私、嫁。本当は自分がやりたくて、うずうずしている岩崎誠と、自分もやりたいけ ど、立場を考えて、我慢している藤原伸介クン。 『桃鉄公式戦』を、テスト・プレイ!  最初の目的地に、すんなり津田潤さんが入る。 『桃鉄』初体験の合田忠弘さんが、笑える! 「あれ? 合田忠弘さんの苗字は、こうたサンと読むんですか?」 「あっ。プレイヤー名の<こうた鉄人>ですか? 入力を間違えたんです!」 「うんち、って何!?」 「ああ! このゲームは、物件を買って進めば、いいんや!」 「この物件、おいしそうだから、買っとこ!」  合田忠弘さんの貧乏神に対する反応も笑える。 「いけずしてんのやね!」 「お金ぼられてんのや!」    そんな合田忠弘さん、1年目の決算で、ちゃっかり3位に入っている。  首位は、津田潤さん。  最下位は、なんと小林仁くんが、刺客として送り込んだはずの成田周平くん。 「成田くん、小林仁くんの手前、まずいんじゃないの?」 「ま、ま、まずいですよ〜!」 「合田忠弘さん! その持ち金の余らせ方は、血液A型でしょ?」と、私。 「ええっ! A型ですよ!」  中井保さんが「えっ? 何でそんなのわかるの?」 「『桃鉄』のやり方で、だいたい血液型当てられるんですよ!」 「ほんま?」 「杉森敏弘さんの無茶なやり方は、B型!」 「えっ。当たってます!」 「津田潤さんのぶっとびカードが好きなところは、O型だと思うな!」 「当たってます!」 「成田周平くんの慎重なやり方は、間違いなくA型だ!」 「当たってます!」  ふっふっふ。初めての人ばかりの対戦を、30分間で当たられたぞ! 「さくまサン、占いしたらいいのに。桃鉄占いゆうて!」 「時間かかりすぎますよ、その占い!」  2年目も、津田潤さんが首位で、独走態勢。  優勝候補の筆頭、成田周平くん、見事なまでの低空飛行。  最終結果も、津田潤さんが首位のまま、逃げ切り。  一度も、貧乏神がキングボンビーにも、ゲスト・ボンビーにも変身しなかったので、 ちょっと地味な展開。  期待された成田周平くんは、一度も目的地にできずに、最下位。 『桃鉄』初体験のはずの合田忠弘さんが、無茶苦茶なやり方ばかりしているのに、3位 に入っているのが、不思議。  初めて『桃鉄』をやる人でも、そこそこ遊べるように、私たちは必死に作っているけ ど、ほかの人たちがけっこう『桃太郎電鉄』をプレイしているようなので、何だかんだ いっても、最後はビリだと思っていた。  そんな合田忠弘さんに負けた成田周平くん、岩崎誠が「小林仁さんが来るまで、まだ 時間があるので、もう1試合やりません?」に、にっこり!  第2試合の出場メンバーは、以下の通り。 ☆毎日放送編成局の中井保さん 『桃鉄』は、まったくの初体験。 ☆読売広告の岩崎誠。  1位をめざさないプレイヤーを見ると、小言をいう男。

☆成田周平くん。  自称、カードは目押しで当てたれるという売り文句で、小林仁くんが送り込む最強の 刺客に抜擢されたにもかかわらず、目的地到着ゼロ!のまま、終了。相当、狼狽してい る。 ☆テレビ制作会社の杉森敏弘さん。  第1試合中も、物静かだったので、キャラがわからず。

 第2試合も『桃鉄公式戦』で、スタート!  のっけから、一敗地にまみれた成田周平くんの気迫が違う。  コントローラを押す指にも「ふん! ふん!」と、力がこもる。  その甲斐あってか、最初の目的地に見事、到着!  こぼれんばかりの笑顔! 「うれしっす!」

『桃鉄』初体験の中井保さん、初めて貧乏神を食らう。 「ひどいゲームやね!」  そんな中井保さんも、目的地に到着して、破顔一笑!  1年目も、2年目も、『桃太郎電鉄』をやり尽くしている男・岩崎誠が首位! ま あ、当然でしょう。 「岩崎誠! このメンバーで『桃鉄公式戦』なら、2位に20億円差をつけないと、優 勝と認められないなあ!」 「それは、厳しいなあ!」  岩崎誠は、終始笑顔のまま。  首位に立っているせいもあるけど、笑顔の半分は、阪神タイガースの首位のせいだ。

 3年目。貧乏神が、キングボンビーに変身!  第1試合で退席した合田忠弘さんが、また戻ってきて、キングボンビーを見て、 「何、これ! 何? ひっでえええええっ!」と、叫ぶ。  キングボンビーを食らった当人である、中井保さんは…。 「うっぐー!」とうめいたまま、無口に。  ここから、中井保さんと、杉森敏弘さんの壮絶なるキングボンビーの擦り付け合いが 始まり、最後は杉森敏弘さんが、ボンビラス星に行って、決着がつく。  見事、成田周平くんが、優勝〜〜〜!  パチパツパチッ!  成田周平くん、素晴らしい笑顔! 「うれしっす!」

 午後4時。放送作家の小林仁くんが到着。  続いて、バッファロー吾郎の木村明浩(きむらあきひろ)くん。、竹若元博(たけわ かもとひろ)くんが到着。  バッファロー吾郎くんのふたりは、わざわざ仕事抜きで、テスト・プレイしに来てく れたのだ。  第3試合の出場メンバーは、以下の通り。 ☆竹若元博(たけわかもとひろ)くん、バッファロー吾郎。 『桃鉄』初体験と思いきや、実はかなりやり込んでいた。 ☆木村明浩(きむらあきひろ)くん、バッファロー吾郎。  昨日も、奥さんと『桃太郎電鉄11』で練習して来たそうだ。

☆小林仁くん。  関西桃太郎電鉄普及委員会会長。長年の独身生活のせいか、男にばかり『桃鉄』を普 及させている。『ドラゴンクエスト7』のガボちゃんに似ている。 ☆成田周平くん。  2試合目に優勝して、ホッとしているが、「関西の華のない男」と呼ばれている。東 京の華のない男・柿添尚弘くんの評判はここまで定着していた。

 第3試合は、『西日本編』を5年モードで、対決!  今回のメンバーは、『桃太郎電鉄』をやりこんでいるメンバーばかりなので、もう最 初っから、うるさい! うるさい! 「はい、京都、京都、京都行って!」 「何で、小豆島行くのに、京都いくんよ!」 「はい、1!」「はい、1!」「サイコロ、1!」と、みんなで合唱する。 「いけるかなは、10秒以内につかわないとダメです!」 「えっ? ほんま、丹波篠山はどこ? どこ?」 「はっはっは。そんなルールないよ!」 「嘘〜〜〜! もう誰のいうことも聞かない!」 「左!」「左!」 「そこは、赤マスやん!」

 バッファロー吾郎の木村明浩くんが、のぞみカードをつかおうとすると、みんなが、 「えっ!?」「えっ!? それより…」、「うーーーん!」と、騒ぐ。 「何? 何? 何かやり方間違えてる? 教えてよ!」 「のぞみカードつかって、赤マスに入ったら、教えてあげる!」 「そんなあ! ええよ! 入ったる!」 「え〜〜〜、ほんとに入っちゃったよ!」 「入ったから、ほんとのこと教えて!」 「のぞみカードを、ダビングカードで、ダビングするのが、正解!」 「うわああああああっ。そや〜〜〜! しっまったあ!」  途中で、本来第3試合に出場予定だった、お笑いコンビ「野生爆弾」の城野克弥(し ろのかつや)くんが到着。  彼は何でも、昨年の『桃鉄ジャパンカップ2003』に、芸人であることを隠して、 大阪予選に出場しようとして、時間を間違えていた男という経歴を持つ『桃鉄』マニア。  きょうも遅れて来たせいで、後ろで見るだけになってしまった、城野克弥(しろのか つや)くん、新しいカードが登場するたびに、「何? それ、何?」と大騒ぎ。  たしかにくわしい。 『桃太郎電鉄11』めでに登場しているカードについては、まったく声を上げない。  そういえば、第2試合の終わり間際に、小林仁くんの後輩の寺前富雄くんが挨拶に来 てくれたんだっけ。  初対面の人が多いし、出入りが多かったのいで、書き漏らした人がいるかもしれない。 もし書き漏らした人がいたら、ごめんなさい。

 試合のほうは、木村明浩(きむらあきひろ)くんが、いくつものヘマをしながら、首 位を走るが、僅少差なだけに、貧乏神がキングボンビーに変身するかで決まりそうな展 開。  多くは語れないが、小林仁くんが、『西日本編』のゲスト・キャラを食らう。「これ は、ひどいキャラなんでっか?」 「おいどんみたいに、いいやつなんですか?」 「ごめん! テスト・プレイなんでいえない。味わってみてから、感想を!」 「小林仁くん! 感想は?」 「××××××××!」  すまん。さすがにまだ公表できない。  好プレー珍プレーとしては、貧乏神をつけた成田周平くんが、ぶっとびカードをつ かったら、なんと! 小林仁くんの上に、ぴったり! 「おまえな〜!」  5年目の最後に、下関に4人のプレイヤーが集結しているときに、貧乏神がキングボ ンビーに変身!  シャッフルカードをつかい、サイコロ1個の出目に泣き、「助かったあ!」と歓喜す る壮絶なるキングボンビーの擦り付け合い!  とにかく、全員に首位の可能性があるので、1回でもキングボンビーの悪行を食らっ た人が負け、この争いから抜け出られた人が、優勝の展開だ。  けっきょく、下関のキングボンビー争いから抜け出たバッファロー吾郎の木村明浩 (きむらあきひろ)くんが、3位から、大逆転優勝〜〜〜ッ!  木村明浩(きむらあきひろ)くん、勝利のポーズ! 「う、うれしい!」

 いやあ、この様子をビデオを録っておけばよかったと思えるほど、楽しい戦いだった。 『桃鉄』初体験の人のデータももらえたし、さすがに関西の人たちは、お金の出入りに シビアだとかわかって、チューニングをもっと丁寧にしなければと、猛省。  午後8時。北区本庄東2丁目の「喜多呂(きたろ)」へ。  はい! 柴尾英令くん!  先に謝っておきます! 「今回はテスト・プレイがメインで、おいしいものを食べに行く時間がないから、東京 で『桃太郎電鉄U(仮)』のイベント・メッセージを書いていてね!」と言ったのは、 間違いなく、私、さくまあきらです。  私たちは、はりはり鍋の「むらさき」を紹介してくれて、とろけるお肉の「但馬屋」 まで紹介してくれた毎日放送編成局の中井保さんに連れられて、またしてもとんでもな いお店に行ってしまいました。  間違いなく、柴尾英令くんが大好きそうなお店です。  いつか絶対連れて行くので、許してください。  食べ物のジャンルは、とんかつのフルコースです。

 はい。とんかつに、フルコースというものがあるはずがありません。  みんなで、いろんな種類のとんかつを注文したら、とんかつの晩餐会になってしまっ ただけです。  共犯者は、毎日放送編成局の中井保さん、渥美昌泰さん、私、嫁、岩崎誠、藤原伸介 くんの6人です。  では、柴尾英令くんの許しももらえた…もらえてねーよー!  柴尾英令くんの悔しがる顔を思い浮かべつつ、とんかつのフルコースを食べさせてい ただきます。  もともとは、ソースかつのおいしいお店というので連れて来てもらった。  でもほかにも、おいしいとんかつがたくさんあったのよ! ・味付きとんかつ。  これが、噂のソースかつ。福井県のヨーロッパ軒タイプのソースかつ。とんかつの味 を殺さないウスターソースの染み込み方が抜群にいい。うまい!

・みそとんかつ。  これには、驚いた。みそかつというから、名古屋のみそかつ風と思い込んでいたんだ けど、なんと! 白味噌が入っていた。外から見ると、チーズなのかと思った。びっく りするくらい、とんかつに合う。

・スカロップ。  脂身のないとんかつに、1ヶ月間仕込んだドミグラス・ソースを染み込ませているら しい。このとんかつが、味の点では、いちばんおいしかった。ただ、私はウスターソー スの味に弱い。

・上ロース。  いちばん上品な味だった。

・メンチカツ。  ただでさえ、私はメンチカツが好きなのに、ウスターソースがたっぷり、染み込んで いる! 個人的には、このメンチカツが一番かな? スカロップもよかったしなあ…。 みそかつの味も渋い。悩む。

 この5種類にタマネギ揚げも、みんなで、一切れか、ふた切れずつ食べてしまっ たのであったあああああっ!

 怨まれないために、柴尾英令くん、本当にごめ〜〜〜ん! ごめ〜〜〜ん! ご め〜〜〜ん! エコー付き! 土居ちゃん(土居孝幸)にも、ごめ〜〜〜ん! ご め〜〜〜ん! ごめ〜〜〜ん!  前菜の「いかたま」もおいしかったよ〜!  タコのように大きいイカの足を、玉子焼きに包んで、マヨネーズを和えたもの。

 いやあ。まいった、まいった。  大阪らしい庶民的な値段のお店なんだけどねえ。  ちょっとまた、今後いりびたっちゃいそうなお店だ。

<私がもう一度訪れるためのメモ> 「とんかつ喜多呂(きたろ)」 ※「喜」は、七が3つの漢字。 住所:大阪市北区本庄東2の15の4 電話:06(6375)8596 営業時間:11:00〜21:00 定休日:日曜日 備考:地下鉄堺町線・谷町線「天神橋筋6丁目駅」下車。  このお店の人たち、熱狂的な阪神タイガース・ファン。  私たちが、お店に入った時点で、巨人相手に9−0とリードしていて、岩崎誠はもう 崩れそうな笑顔で「何で勝っちゃうかなあ?」と、大喜び。  そのうち、お店の人と話し込み始めて、Gショックの阪神タイガース・バージョンを 持っていると自慢したり、オールスター戦のチケットを手に入れたんですよ!と自慢す ると、お店の人も「うちも手に入れたわよ!」と、大騒ぎ。

 阪神勝利の瞬間には、とうとう岩崎誠、テレビの前に行って、勝利者インタビューを 真剣に聞いている。 「岩崎誠さんみたいな阪神ファンって、東京では肩身の狭い思いしてるんとちゃいます か?」 「してる。してる。岩崎誠、こっちに来ると、ほんと、うれしそうだもん!」  午後10時30分。私と嫁は、京都のマンションに帰宅。  すごいや!  NTTさんのリモート操作で、インターネット接続は、すっかり安定してしまった。 うーーん。これで、やっと快適な環境が整った。  めでたし、めでたし!  ばりばり仕事ができる!  明日も、大阪へ!  私は、土曜日の深夜午前0時からの、毎日放送のラジオ番組『バッファロー吾郎の スッごい!おとなの時間』に生出演するらしい。  阪神ー巨人戦の中継が長引くと、午前1時からの出演になるとか。  関西地区のさくまにあのみなさんは、聴けるようでしたら、ぜひ!

 

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