6月13日(金) 帯広の北海道ホテルは、快適なり。 このホテルに来るなら、無理してでも、もう一度帯広に来てもいいなと思える ほどだ。 ベッドは硬めで、好み。 唯一、テレビのリモコンにオフタイマーが付いていないのが、不満なだけ。 きょうは、13日の金曜日だ。 旅も4日目で、順調にへばって来た。へとへと…。 今朝は、さすがに仕事をする気になれず。 このホテルで、衣類をチェンジする。 今回、東京を出たとき、函館、旭川、帯広までの衣類を持って、出発した。 で、後半戦の衣類を予め、帯広のこのホテルに宅配便しておいたのだ。 で、宅配便のダンボールに、着た衣類を入れて、東京に戻す。 まるで、米国軍の燃料補給みたいでしょ。 一度、このパターンを試してみたかった。 午前9時。1Fのレストランで、朝食。 庭をリスが走り抜ける。 こんな雰囲気の場所で食べる朝食は、最高だ。 スクランブル・エッグに、オレンジジュース、ハム、トーストのホテル朝食は ひさしぶり。![]()
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土居ちゃん(土居孝幸)が、午前9時集合と間違えて、朝早く朝食を食べ終え ていた。土居ちゃんは、旅行中、ほとんど「うん、うまいなあ、これ!」「う〜、 お腹が苦しい…」しか言葉を発しない。 午前9時30分。いざ、出発。 明け方まで降っていた雨もあがったようで、いい旅になりそうだ…と、思った のもつかのま、雨がぽつぽつ降り出した。 でも傘が必要になるほどではない。 気温も昨日よりかなり下がったようだけど、上着をもう1枚増やすほどでない ヤサカタクシーの宮本さん運転のワンボックスカーは、帯広空港方面をめざす。 国道236号線。 だだっ広い景色が続く。 きょうもまた、まーーーーーっすぐな道の連続だ。 昨日は、畑だけど、きょうは草原。 とても日本を走っているとは思えない。 外国の景色だ。
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午前10時30分。帯広空港の近くの「グリュック王国」へ。
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ドイツ風のテーマ・パークだ。 ここのホテルが、ドイツの古城のように勇壮で、メルヘンチックだったので、 本当はここのお城に宿泊する予定だった。 ところが予約の電話を入れると、ホテルは休業中の返事。 やっぱり、テーマパークは、衰退の運命にあるのかな。 でも、せめて、テーマパークのほうだけでも見ていこうと来てみた。 が、しかし! 高速道路の料金所のような受付が、閉まっている。 張り紙がある。 な、な、何だって〜〜〜! リニューアル工事中で、7月1日グランドオープン!?
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だったら、予約したときに「ホテルのほうは、休業中!」と、いわずに「全館、 休業中!」と言えよ! 正しくは、「いまは休業中ですが、7月1日に、リニューアル・オープンする ので、ぜひそのときはお越しください」というべきだろう。 だいたい、グランドオープンという言葉は、最初にオープンするときにつかう 言葉であって、リニューアルのときには、つかわない言葉だぞ! こんな何も無い道路と草原と牧場だけの道をはるばるやって来たのに! 国道沿いに「グリュック王国 7月1日 リニューアル・オープン!」の看板 ひとつなかったじゃないか! 北海道で「休業中!」は、シャレにならん。 時間と距離が、ぜんぶパー!になる。 『桃太郎電鉄』で、「ドイツランド」として登場させるつもりだったけど、収益 率をマイナスにしてやろう! 悔しいので、当初行く予定ではなかった「幸福駅」へ行くことにする。 グリュック王国からは、わずか3キロの近さにある。
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昭和50年ごろだったかな。 広尾駅と帯広駅を結ぶ、全長84キロに及ぶJR広尾線に、愛国駅と、幸福駅 という駅名があった。 この「愛国」駅から、「幸福」駅までのキップを買うと、「愛国から幸福」行 きのキップということになって、縁起がいいと、爆発的な人気になって、社会現 象にまでなった。 どのくらいすごい人気だったかというと、当時大学生だった土居ちゃん(元祖・ ミーハーキング)が、レンタカーを借りてここまで来たというのだから、相当の ものだ。 「土居ちゃん! 幸福駅は、あれからどのくらい変わったの?」 「全然、覚えてない! ははは!」 土居ちゃんに聞くんじゃなかった。
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それはさておき、最盛期には、年間40万人もの人がここを訪れて、「愛国か ら幸福」行きのキップを大量に買って行ったそうだ。 この広尾線は、昭和62年に廃線となった。 その後も駅は保存されていて、駅舎に来た人たちが、名刺を貼ったり、写真を 貼ったり、使用済みの免許証を貼ったりする写真は、よく鉄道雑誌などで見た。 だから、この駅だけが畑のなかに、ぽつん!と置かれた荒れ果てた駅を想像し たんだけど、これがプラットホームと線路がきちんと保存されていて、レールの 上には、なつかしい当時の電車が2両置かれ、デジカメすると、美しい構図にな るような「交通公園」になっていた。
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売店では、いまも「愛国から幸福」行きのキップが売られていた。 ちゃんと、硬券にきょうの日付を入れて、キーホルダー状にしてくれるよう だ。 うちの娘が、「さくちゃん、このキップを買って、結婚して、もう一度こ こに戻って来たときに、キップにハサミを入れてくれるんだってさ! キップに ハサミを入れるから、幸福のスタートなんだってさ!」 百戦練磨のお嬢ちゃんも、こと恋愛のことになると、いともカンタンに信じち ゃうんだねえ。 まあ、お客さんも騙されたほうが幸せな場合もある。
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うちの娘が、土居ちゃんに聞いている。 「土居さんは、前に来たとき、ここでキップ買ったんですか?」 「買ったよ!」 「幸せになった?」 「うぐっ!」 娘よ、聞く相手を間違えている。 土居ちゃんは、幸福駅だけに来て、愛国駅のほうに行かなかったのかも。 いまは幸福な人生は送っている。 いずれにしても、土居ちゃんはキップにハサミを入れる相手が見つからないま ま今日に至る…である。
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しかし、廃線から、17年も経つというのに、きょうも平日なのに、たくさん の観光客が訪れているんだから、すごいね〜。 いまだに年間6万人くらいの人が、訪れるようだ。 「幸福駅」という、そのものズバリの地名がいいんだろうなあ。 つい「幸福駅」の隣りに「不幸駅」とか作って、キングボンビーの像でも置き たくなる。 柴尾英令くんが、妙な歌を口ずさんでいる。 「トイレに行ったら、幸福駅がどうのこうのという曲が流れてましたよ!」 「へ〜〜〜!」 このときはわからなかったんだけど、あとでインターネットを調べていて、思 い出した。70年代フォークシンガーのやまがたすみこサンの『幸福駅』という 歌だ。あった、あった。あの曲だ。 思ったより、「幸福」駅を楽しんでしまった。 午前11時30分。幸福駅を後にして、次の池田町をめざす。 めざすといっても、標識もない、まーーーーーっすぐま道を行くから、本当に 池田町をめざしているのか、わからない。 カーナビがなかったら、不安になるような道だ。 カーナビの無い時代に、ここらへんを通って、1本曲がり角を間違えても、そ の間違いに気づくには、1時間はかかるだろうなあ…。
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牧場、まっすぐな道。なだらかな丘。 牧場、まっすぐな道。なだらかな丘。 牧場、まっすぐな道。なだらかな丘。 牧場、まっすぐな道。なだらかな丘。 牧場、まっすぐな道。なだらかな丘。 どこまでも、こんな道が続く。
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牧場、まっすぐな道。なだらかな丘。 牧場、まっすぐな道。なだらかな丘。 牧場、まっすぐな道。なだらかな丘。 牧場、まっすぐな道。なだらかな丘。 牧場、まっすぐな道。なだらかな丘。
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眠くなる。 寝る…。 午後12時。池田駅へ。
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この駅は、『桃太郎電鉄』にも登場するワインでおなじみの駅だ。 駅前に、ワイングラスのモニュメントがあった。 銀色のワインオープナーのオブジェまである。 ワインタクシーというタクシー会社もある。 この町は、本気だ。 本気でワインのことを考えている。
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駅の構内に入ると、売店のおばちゃんが「これは池田町の名物なんですよ」と、 バナナ饅頭なるものを勧めてくる。 「えっ? バナナって、池田町の名産なんですか?」 「名産じゃないけど、明治の頃、まだバナナが高級品だった頃から、ここじゃ、 このバナナ饅頭を作ったんだね! 焼き立てだから、おいしいよ!」
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バナナ饅頭は、明治37年創業で、呉服や雑貨を扱っていた米倉商店が、19 04年の池田駅の開業に伴い、汽車で旅する人においしいものを食べてもらいた いと作ったお菓子だそうだ。 発売以来100年近く、味も、パッケージもまったく変えずに作って来たとい うから、すごい。 駅弁が汽車旅の花形だった頃には、このバナナ饅頭も大いに売れたそうだ。 いまも「池田に買いに来ないと買えない」を守るため、保存料を一切使わず、 賞味期限を短くしているそうだ。 まあ、それほどデリケートな食べ物かというと、ちょっとどうかと思うけど、 おいしいことはたしか。 しかも、この先、釧路でも、ほかの駅でも、バナナ饅頭は売られていたような 気がする。 でも、『桃太郎電鉄』の物件に加えよう。 池田町といえば、「ワイン城」。
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このワイン城は、町営で、30年ぐらい前、最初は町の人に、ワインを飲んで もらったり、ステーキを食べてもらいたくて、建てたらしいんだけど、途中から 観光客がたくさん押しかける場所となったそうだ。
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ワイン城の3Fにある「町営レストラン十勝」へ。 昨日の富良野のワイン工場に続いて、ここでもステーキを食うのである。 一昨日、土居ちゃん、柴尾英令くん、宮本さんの3人が旭川で合流してから食 べたものをここで、おさらいしてみよう。 ・ラムしゃぶ。 ・富良野ステーキ。 ・豚丼。 そして、これから食べるステーキである。にょほほほ〜! お肉ばっかり〜〜〜! しかも、ずっと宮本さんが運転する車に揺られているだけなので、運動量が不 足している。まさに北京ダックが土中に埋められたまま輸送されているようなも のだ。 なかでも、デブのエース・柴尾英令くんが、ワイン城に行くまでは「牛一頭セ ットを食べるぞ〜〜〜!」と息巻いていたのだが、ここに着くや、意気消沈。 「牛一頭セットはちょっと…」と、しり込みし始めた。 牛一頭セットというのは、ビーフシチュー、タンシチュー、サーロインステー キ、ヒレステーキ、テールシチューという、牛の身体の部位のほとんどが出るコ ース! しかも注文は2名からで、値段自体は、6500円。
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「柴尾英令くん、牛一頭を食べなきゃ、ダメじゃない!」 「ふひょひょひょ…。もうダメですよ。ふつうにおいしくお肉を食べません?」 けっきょく、おとなしく? いけだ牛のステーキを食べる。 ステーキのほかに、コーンスープ、ワイン、ビンテージぶどうジュース、ジャ ガイモ&コーン・グラタンなども注文する。
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ステーキもおいしかったけど、ステーキの付け合せについてきたトウモロコシ のおいしさに、みんな驚く。 「コーンスープもおいしいよ!」 「ジャガイモ&コーン・グラタンのトウモロコシもおいしい!」 意外や、トウモロコシが人気沸騰。 「うん。富良野のステーキもおいしかったけど、このステーキもけっこうおいし いね」 「でも、ステーキって、そんなに差がくっきり出るものではないね!」 「そりゃそうだ!」 「さくちゃん、昨日買った胃薬、ない?」 おや。娘の調子が悪い。 悪いのも無理はない。 今回の北海道旅行はおいしいものの連続で、娘が「グルメ・バカ娘」と呼ばれ ていた頃の打棒が完全復活してしまっている。 どんな強打者でも、連日3安打の猛打賞を連続すると、へばる。 途中の「道の駅」でも、娘はぱくぱく何か食べている。 食後、全員が「苦しい!」、「苦しい!」を連発する。 苦しいなら、やめればいいと思うだろいうけど、これが私たちの仕事だ。 ガイドブックに載っている食べ物を、自分たちの目と口で確かめて、おいしか ったら、『桃太郎電鉄』で、全国のみなさんに伝える。 午後1時。ワイン城の下のお土産屋さんで食べた、小豆最中アイスクリームが おいしかったり、じゃがいもアイスクリームもおいしかったりと、「苦しい!」、 「苦しい!」と言いながら、さらに土地の名産を試食する6人の侍たちであった。
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午後1時30分。ワイン城を出発。 一路、釧路(くしろ)をめざす。 とうとう、次の目的地は、釧路駅だ。 まさに『桃太郎電鉄』のゲーム内容そのままになって来た。 釧路までは、赤マスが多いからなあ…などと言いながら、宮本さん運転の車 で、国道39号線を走る。 見渡すかぎりの丘ばかりだった景色は、森林の多い景色に変わって来た。 少しずつ、雨が霧雨になって来た。 午後2時30分。音別(おとべつ)駅に着く頃には、すっかり霧のなかを走っ ているみたいだ。
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音別駅へは、トイレ休憩で停まったんだけど、駅にちょうど1両の電車が停ま って、たくさんの乗降客が降りて来たので、びっくり。 けっこう利用されているんだなあ!と、感心しながら、駅の時刻表を見て驚い た。1日10本程度しか、電車は停まらず、3時間ぐらいまったく電車が通らな いことなど、ざらであった。 北海道を、まだ把握していない! そろそろ、進行方向右側に、海が見えてくるはずなのに、霧が立ち込められて まったく何も見えない。 布施明の『霧の摩周湖』、黒木憲の『霧にむせぶ夜』、『夜霧よ今夜もありが とう』、『霧のカレリア』、…、『霧』の名前のついた曲を並べてみるが、だじ ゃれではないが、きりがなくとも、霧は晴れない。
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柴尾英令くんのヒット作『レガイア伝説』の霧のシーンも思い出す。 みなさん、私の日記を斜め読みしている人は、柴尾英令くんは、カロリーの高 そうなものをおいしそうに食べる芸人さんかと思っている人が、数人いるだろう けど、柴尾英令くんのRPG『レガイア伝説』は、全世界で120万本売れた大 ヒット作なのだ。そのゲームをデザインしたのが、柴尾英令くんなのだ。 だから、柴尾英令くんの桃太郎チーム入りは、ペタジーニが巨人に加入したよ うなものと紹介しているのだ。 ホームランも打つが、故障も多いところまで似ている。 その『レガイア伝説』の冒頭のシーンを思い出すような霧が立ち込めている。 午後3時。白糠(しらぬか)町に入った。 けっこう大きな町だ。 でも人口は、1万1000人しかいないのか。 漁業で有名な町だ。 道の駅「しらぬか恋問(こいとい)」に寄る。
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白糠(しらぬか)は、柳ダコと呼ばれるタコが、名産だ。 タコのお刺身が名産のようだけど、もうちょっと変な名前の食べ物があった ら、うれしいんだけどなあ。 「知らぬか? 白糠のタコ」とかって名前のお土産品は、どう?
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1個100円の「恋結(えんむすび)」という昆布の商品があった。 お店に入れると「祝」、または「寿」という文字になるそうだ。 「形状記憶昆布」という、爆笑までに、もうちょいのキャッチフレーズが惜し い。 白糠(しらぬか)の、しそ焼酎「鍛高譚(たんたかたん)」は、「ボクの血は、 お肉と焼酎で出来ているのよ!」という焼酎マニアの柴尾英令くんに言わせると、 有名な焼酎だそうだ。 白糠(しらぬか)は、『全国編』では、無理でも、『地方編』では登場させた い町だ。 午後3時30分。ついに釧路市内に入った。 遠くまで来たものだ。 釧路市は、人口18万人。 その多くは、東北から移住して来た人たちが、先祖らしい。 1994年までは、人口20万人を越えていものの、年々減少の一途をたどっ ているようだ。 少しずつ霧は、雨に変わり始めたけど、あいかわらず霧は晴れない。 釧路は「霧の町」と呼ばれるだけに、いちばん釧路らしい雰囲気で、歓迎され たと思えば、また霧も楽しい。 午後4時。釧路プリンスホテルにチェックイン。 いきなり私は、15階に案内されて、狼狽する。 「うぎゃあああああっ!」 窓を向いて立ったときに、足元までガラスの窓だあっ! 高所恐怖症殺しの窓だあ! や、や、やめてくれい! そ、そ、そういえば、新横浜のプリンスホテルも、窓の下の部分が低いタイプ のホテルだった!
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「ど、ど、どうしよう!」 15階まで乗って来たエレベーターがすでに、シースルー・タイプなので、早 くも苦手意識は始まっていた。 と思う間もなく、フロントの人が、高速LANの接続セットを持って、ピンポ 〜ン!と、訪ねてきた。 「高速LANの接続セットをお持ちしました!」 「あ…、ああ…、あの…、ボ、ボクは…、高所恐怖症なので…、あの。高速LA Nの前に、部屋を替えてくれ…ませんか…?」 「はあ…。お部屋を替えますと、高速LANがつかえなくなるお部屋になってし まいますが…」 「なってください。なってください。高速LANいらないから、低い部屋に変更 してください…」 かくて、7階の部屋に移動する。ふうっ。 さっきまで、この釧路まで来て、一瞬、明日飛行機に乗れば、1時間半で東京 も、脳裏を掠めていたけど、15階のせいで、予定通り、なんといわれようと、 電車で帰る。 午後5時。ロビーに集合。 あれれ? うちの娘がいない。 あわてて嫁が、娘の部屋に向かう! 娘の身に、いったい何が起きたのだ!? なかなか嫁が戻って来ない。 やっと、戻って来た。ひとりで戻って来た。娘は? 「お腹が苦しくて、食べに行けないって!」 何だ、食いすぎか。 うちの娘には、よくあるパターンだ。 よかった。病気や事故じゃなくて…。
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午後5時30分。栄町の「くしろ都寿司」へ。 小さなスナックがたくさん並んでいる。 お店の1軒から、高倉健さんが出てきそうな雰囲気だ。 ウミネコが鳴いている。 漁師町にたどり着いた気分、満点だ。
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「くしろ都寿司」は、店内がおしゃれで、きれいなお店。 きょうで、土居ちゃん、柴尾英令くん、宮本さんとのワンボックスカー取材は 終了。 「宮本さん3日間、お疲れさま!」と、乾杯〜〜〜! 「おかげさまで、寿命が2年伸びました」と、宮本さん。 「じゃあ、宮本さん、毎年取材旅行に誘うと、100歳ぐらいまで長生き出来そ うですね!」 「京都に帰りたな〜い!」 考えたら、宮本さんに取材を同行してもらったのに、旭川からいっしょだった ので、お肉、お肉の連続で、お寿司を一度もごちそうしていなかった。 札幌、小樽、函館だったら、間違いなく、お寿司だったんだけどね。 最終日の釧路で、ようやくお寿司を食べてもらうことができた。 実は、宮本さん、相当お寿司が好きだったようだ。 このお店のお寿司は、なかなかのもの。 ウニは、サハリンのものだそうだ。 イカ、タコ、ホタテなどがおいしかった。 旭川の名産だという姫タケノコの焼き物もおいしかった。 あっ、花咲ガニがある! 「そういえば、宮本さん、蟹も食べてないですねえ!」 私と土居ちゃんは、長年北海道を訪れているので、蟹が珍しくなくなってしま っている。ゲームを作るきっかけは、「蟹を食べに北海道に行こう!」だったの に。 花咲ガニの旬は、夏だ。 お店の人に、花咲ガニを握ってもらう。
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よほど、宮本さん、うれしかったのか、3日間の安全運転の緊張が解けたの か、すっかり真っ赤な顔になって、酔っ払う。 <私がもう一度行くためのメモ> 「くしろ 都寿司本店」 住所:釧路市栄町4町目9番地 都ビル1F 電話:0154(24)2339 営業時間:17:00〜2:00 定休日:日曜日 食後、旧釧路川沿いを歩いて、あの鈴木宗男ちゃんが建てたといわれる幣舞 (ぬさまい)橋を見て…といっても、霧でまったく橋の形がわからない。 何でも、札幌の豊平橋、旭川の旭橋と並ぶ北海道三大橋のひとつだそうで、総 工費が23億円かかったとか。 さすが、鈴木宗男ちゃん、やるなあ! 地元業者の人たちにとっては、宗男ちゃんは素晴らしい「小型田中角栄」さん だったんだろうなあ。
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「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」へ。 いわゆる観光市場。 かなり古いタイプの市場になり下がっていた。
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市場のくせに、午前10時から開店というのは、性根が腐っている。おっと、 だんだん疲れが貯まってきているせいか、口にブレーキがかかりづらくなって来 ている。いかん、いかん。 でも観光客は本来、毎朝午前6時くらいに起きて、移動するのだから、最低で も午前7時から営業して、お客さんをつかむべきだろう。 午後6時30分。全日空ホテルで、お茶。 ふだん温厚な宮本さんが、酔っ払っていて、楽しい。 「帰りたない…」、「帰りたない…」を連発する。 午後7時。釧路プリンスホテルに戻る。 『桃太郎電鉄』の地方別物件の台帳を書き直す作業。 今回の取材で、得た知識を、今回の『桃太郎電鉄12〜西日本編』に反映させる か、次回作回しにするか、検討する。 この検討は、『桃太郎電鉄』の中枢部作りだ。 釧路のことなども、インターネットで調べているうちに、夜がふけてきた。 釧路プリンスホテルは、部屋が狭い。 天井が低い。 うむむ…。
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