5月28日(水)

 午前8時。DVDで『マイノリティ・リポート』のメイキング・ディスクを観
る。特典映像のインデックスって、最近、おしゃれなものばっかで、字は小さい
し、デザインに懲り過ぎで、どこをクリックしていいかわからない。
『マイノリティ・リポート』の場合、とくにひどい。
 クリックの仕方に一貫性がない。
 こういうことを続けていると、お客さんはひとり減り、ふたり減り、マニアだ
け残って、排他的なムードがさらに、濃くなっていく。

 午前11時45分。ひょっこり「腹減った。肉汁たっぷりのお肉とご飯が食べ
たい」と現れた娘と嫁と3人で、代々木の「今半」へ。
 ほどなく、菅沼真理(通称:すがねまチャン)さんが到着。
 全員揃って、すきやき丼、1000円を食べる。

 ここの夜ご飯は高いけど、ランチは安い。  注文ギリギリまで、特製ソースかつ丼の文字に、心揺さぶられるが、昨日「櫻 川」だったので、自重、自重。  午後1時。着物買いツアーにでかけた嫁と、すがねまチャンと別行動。  娘と、代々木駅から北参道の千駄ヶ谷出張所に寄って、自宅まで歩く。  ひーこら、ひーこら、疲れた。  しばらく、『桃太郎電鉄U(仮)』の仕様書作り。  午後2時。まんまと娘に騙されて、高島屋デパートへ。  うちの娘は、嫁にべったりなのだが、嫁がいないと、私に擦り寄ってくる。  嫁がいないときのほうが、私の財布のひもが緩むことをよく知っている。  しかも、誕生日が近いという殺し文句まで携えている。  娘のこの駆け引きの上手さを、横浜ベイスターズの投手陣にも教えてあげてほ しいものだよ。  どうも本棚がほしいようだ。  しかし、娘の誤算は、気に入った家具が見当たらないことだ。 「娘よ、しばらく甘いものを食べながら、考えないか?」  今度は、私が娘を騙す番だ。  私は、嫁がいないと、甘いものを食べに行く。  娘に誘われたふりをしながら…。  午後3時30分。高島屋5F「タカノ・フルーツパーラー」で、チョコレート パフェ。娘は、マスクメロン・パフェ。  娘のほうが、大人っぽいものを注文してるじゃないか!

 午後4時。新宿3丁目の丸井「イン・ザ・ルーム」まで、付き合ってあげるが、 娘が気に入るような家具が見当たらず。  娘は、がっくり。  せっかくの好機に得点ならず。  午後5時。帰宅。 『マイノリティ・リポート』のメイキング・ディスクの続き。  スタッフのインタビューで、何人もが「フィルムノワール」という映画業界の 専門用語を何の説明もなく、つかいまくるのは、ちょっといただけない。 『マイノリティ・リポート』は、比較的映画好きのファンが観るような作品だか ら、「フィルムノワール」という映画用語が、光と闇のコントラストを重視した 映画ということがわかるだろうけど、ふつうの人には、何のことかわからないと 思うなあ。  字幕で、ひとこと注釈をつければすむことだと思う。  それでも、スピルバーグ監督の映画作りの見事は、メイキング・ディスクから、 びしびし伝わってくる。  ひとつの映画を作るにあたっての専門知識に対する勉強量からして、まったく 違う。  午後6時。きょうは、唯一、勝てる確率のある川村投手が登板する日なので、 高島屋で買ってきたシウマイ弁当を広げて、テレビの前に座り込む。  でも、きょうの横浜ベイスターズの対戦相手は、今年優勝間違いなしの阪神タ イガース。現在9連敗中の相手。  1回裏、2回裏と、目下、3勝中の川村投手が、めった打ちに会う。  もう完全に優勝モードの阪神は、2死走者無しから、連打、本塁打で大量点を 奪う。ああ、かつて横浜ベイスターズが優勝した1998年のときと、まったく おなじ流れだと、なつかしくさえある。  さっさと、きょう札幌から届いたばかりの『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』 の最新ロムのテスト・プレイを開始する。  おお! 『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』のゲスト・キャラが先日、手直しし た通りになって、いい味になっている。ゲスト・キャラのどアップ・グラフィッ クも入って、笑える、笑える。  たまに、テレビ神奈川で、「横浜VS阪神」戦を見る。  10対2だった試合が、8回には、10対7まで追い上げているではないか!  村田修一選手のホームランは見たぞ!  やっぱり、村田はいいなあ!  ごひいきの内川選手も、石井琢朗選手の穴を埋めているぞ!  きょうも東和政投手は、打たれてしまったけど、場数を踏めば、いい投手にな りそうだ。後藤伸也投手は、まだ2軍か?  負けてもいいから、どんどん若手選手を見せてくれ!  どうせ負けるなら、1対0で負けても、100対0で負けてもおなじなんだか ら、阪神に100点取らせて、へとへとにしちゃう作戦ぐらい取れないもんかね え!  古木克明選手の守備練習にもなっていいぞ。  主力選手、ぜんぶ引っ込めたら、捕手に死球責めだ!  1試合3捕手しか用意していないから、金本とかが捕手をやらなきゃいけなく なっていいぞ。  3連戦の最初に、100点取らして、残りの試合に連勝すれば、2勝1敗だ。 ほかの球団にも喜ばれる。  最終回、T・ウッズと、村田修一選手の本日2本目のホームランが出て、つい に10対9まで、追い上げた。  でも、反撃もここまで。  貴重な代打陣を使い切ったので、1打同点の場面で、残っていた選手は、守備 の達人・万永選手のみ。  ゲーム・セット。  まさに今年の阪神タイガースの優勝を決定付けるような負け方だ。  阪神には、これからも負け続けて、夏ぐらいに優勝してもらって、9月からず っと消化試合で、各球団の若手選手をみよう!

 

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