5月15日(木) 午前4時。昨日に続いて、目が覚めるのが早い。 頭がくっきりしているので、仕事開始。 『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』の手直し作業だ。 ちょっと気になる部分があったので、『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』の最新 ロムにスイッチを入れたのが、運の尽き。 イベントを確かめるためだけに始めたはずなのに、えんま社長に何度も貧乏神 をなすりつけられ、あげくにキングボンビーに変身してしまったので、ついCO Mキャラ相手に本気を出して、気がつけば、午前10時。 目がしぶしぶする。 午前10時。嫁と、並びの喫茶店「らぴす」サンで、モーニング・セット。 雨がうっとおしいね。 午前11時。再び、『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』の『全国編』のテスト・ プレイ。う〜ん。えんま社長がしつこい。 きょうはまた私のカード運、サイコロ運が、めちゃくちゃ悪い。 午後1時。築地のハドソンへ。 本日、東京組vs札幌組の『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』テスト・プレイ対 決。出場メンバーは、東京組として、空気男爵・柴尾英令くん。読売広告の猪突 猛進男・岩崎誠。札幌組は、開発チーム企画担当の川田忠之くん、込山勉くん。 観衆は、私、嫁、札幌開発スタッフの佐藤裕くん、田中俊介くん。ハドソン宣 伝部の梶野竜太郎くん、藤原伸介くん。 漫画原作者のいしぜきひでゆき&はるみ夫妻。 『地方編』を、10年対決。 「岩崎誠! きょうは対決といっても、テスト・プレイなのに、その格好は何な んだよ!」「うへへへへっ!」 岩崎誠は、阪神タイガースの帽子に、スタジアム・ジャンパー! 勝つ気まん まんで来ている。 「逆転の阪神ですよ、きょうは!」
柴尾英令くんから携帯メールが入る。 「15分ほど遅れそうです。まめ鬼、かんべんプリーズ!」 はっはっは。昨日別れ際に、「柴尾英令くん、寝坊したら、まめ鬼でスタート しておくからね〜!」と言っておいたのだ。 ありゃ? やる気まんまんの岩崎誠が、黙って、しばお社長と入力して、まん まとCOMキャラ「まめ鬼」を入力しているではないか。 午後1時30分。大里専務が来て、あれこれゲーム業界の最新情報について、 あれこれ会話しているうちに、柴尾英令くん、到着。まめ鬼で、スタートを回避 する。 そんなこんなで、30分遅れで、ゲームはスタート! きょうのメンバーは、柴尾英令くん、岩崎誠、川田忠之くん、込山勉くんと、 『桃太郎電鉄』を熟知しているメンバーなので、ガチンコ勝負! しかも試合巧者揃いなだけに、相手を牽制しつつ、静かにスタートすると思い きや、いきなりうるさい、うるさい! 「ええっ? いきなり豪速球カードかよっ!」 「そこで、ばちあたりカードをつかうか!」 「オナラカードをつかえ! オナラカードを!」 「やめろっ! 目的地をめざせっ!」 「ひ〜〜〜! デビル派遣カードかよ〜!」 「うんちカードが好きだなっ!」 とにかく、いじわる系のカード炸裂で、情け容赦ない。 まるで、プロレスのバトルロイヤルのようで、近くにいるプレイヤーを叩きの めす! まさに 全員が敵! 味方は無し! 何しろ、ばちあたりカードが2回もつかわれたものだから、序盤戦で、みんな のお金がたまらず、差がつかない。 5年目。優勝候補筆頭のはずの柴尾英令くんが、最初のキングボンビーの犠牲 者に。□□□(地名)! おっとっと。『地方編』だから、実名を出してはいけ ないのが、もどかしいなあ。 『全国編』でたとえると、柴尾英令くんは長崎で目的地に入ったのに、次の目的 地が京都で、すぐほかのプレイヤーに、京都に入られ、今度は札幌が目的地にな って、柴尾英令くんの貧乏神が、キングボンビーになってしまったような場面。 さすがにいくら蝶のように舞い、豚のようにブヒブヒとわななく柴尾英令くん でも、どうすることもできない。 しかも、キングボンビーが出現するや、柴尾英令くん以外、ぶっとびカードを 無理やりつかうわ! 1枚しかないくて温存していた特急カードをつかうや、み んなまさに雲の子散らすかのように、逃げる、逃げる、逃げ惑う。追いつけるわ けがない。 柴尾英令くん、憤死。
日本一サイコロ運の悪い男の呼び声高い込山勉くんは、新幹線カードを何枚も 買っては、出目が、7マス、6マス。 「込山勉くんは、5000万円つかって、サイコロ1個分だもんなあ! いくら 目的地に入っても、ぜんぶカードを買って、お金なくなっちゃう!」 込山勉くん、頓死。
ひたすら目的地をめざし、砕氷船のように進む男・岩崎誠が、意外と善戦。 前回、我が家にて、柴尾英令くん、友清哲くんと3人で対決したときは、あま りにも柴尾英令くんを意識し過ぎて、冬の赤マスに突っ込んででも、目的地をめ ざして自滅したために、きょうは「平常心! 平常心!」と唱えながら、必死に 目的地をめざす。 しかし、『桃太郎電鉄』が上手い人たちの試合展開というのは、あまり意外性 がなくて、おもしろくないねえ。 「清き水には魚住まず」というか、「もとの濁りのどっこいズ恋しき」かな。 見ていておもいしろいのは、へぼ将棋のように、どっこいズ(井沢どんすけ、 すとろう小泉、石川キンテツ)のへぼ桃鉄のほうが、意外性満点で、刺激的だ。 そんなわけで、淡々と走るアフリカ系のマラソン・ランナーのように、川田忠 之くんが終始、ほかの3人より頭ひとつリードして、最後までスピードが衰え ず、ゴール! 川田忠之くんは、『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』ディレクターとしての名前 を見事に守った。
<結果> 1位・川田忠之 67億7260万円 2位・岩崎誠 42億1990万円 3位・柴尾英令 ―4億3320万円 4位・込山勉 ―12億7320万円 午後5時。だいたい4時間半で、4人プレイで、10年モードが終了してしま うのが、すごいよねえ。速い、速い! どっこいズの4時間半は、せいぜい5年目の冬だな。 テスト・プレイ終了後、いくつか新しく登場したカードのチューニングについ て議論。弱者対策なども検討。 地味だけど、画期的な弱者対策を今回、実施するかもしれない。 ゲスト・ボンビーの演出についても、打ち合わせ。 その間、岩崎誠と、いしぜきひでゆきが、ある仕事の打ち合わせ。 午後6時。東銀座の「舌呑(ぜっとん)」へ。 メンバーは、私、嫁、柴尾英令くん、岩崎誠、いしぜきひでゆき&はるみ夫妻 の6人。 このお店のメニューは、ほとんど柴尾英令くんを想定して作られたようなお店 だ。串みそかつ、タラのすり身の揚げ物、ひつまぶしなど、こってりしたものを、 みんなでばくばく食べまくる。 気がつけば、串みそかつは、6人で、40本! 今シーズンの本塁打王のホームラン数のようだ。 午後8時。帰宅。 すでに6−1と、結果の出ているような「横浜VS巨人」戦を見る。 まあ、まだうちのチームが、巨人相手に連勝できる力はないな。 でもいつか古木克明選手と村田修一選手が、広島の山本浩二さんと、衣笠祥夫 さんのような3晩、4番になる日が来るのだろう。 いまの横浜ベイスターズの7番・村田、8番・古木の打順は、未来の3番、4 番だ。 個人的には、今年は内川遊撃手ブレイクの年だと思っていたのに、まだ2軍で くすぶっているようだなあ。 今夜は、『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』のテスト・プレイと、手直し作業。 そして、明日晴れれば、3日間「横浜VSヤクルト」観戦のために、神宮球場 に通勤の予定である。
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