5月10日(土)

 自画自賛というのは、最も恥ずべき行為だと思っていたけど、きょうだけちょ
っと撤回だ。
『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』の『地方編』は、本当におもしろいよ!
 はっはっは。本当に自画自賛だ!

 どのイベントも、マップも、物件駅も、全部新しいわけだから、やっぱり新鮮
なんだね。
 しかも、これは『全国編』にも登場するんだけど、不景気、バブル景気、大恐
慌というイベントあるでしょ? あれに戦後の経済史を彩った「岩戸景気」を加
えてみたんだ。
 これがすごい!
 本当にすごい!
 何たって、青マスでもらえる金額が、10倍!
 目的地の到着金も、10倍!
 全国編のハワイに相当する場所が目的地になった場合は、20倍だ!

 昨夜、初めてこのイベントが登場したんだけど、40年目で、青マスに停まる
と、夏なんか45億円以上だよ! これは興奮するよ!
 はっきりいって、頭にカーーッ!と、血が上る。
 目的地に入ろうものなら、500億円だからね。
 500億円だよ! 500億円!
 もうお正月に、大勢親戚が現れて、お年玉置いて行きまくり状態!
 どっこいズ(井沢どんすけ、すとろう小泉、石川キンテツ)が、狂喜する様が
目に浮かぶようだ。

 これが自画自賛の原因。
 ほかにも『地方編』は、失敗を恐れずにチャレンジすることになっているので、
ここで発表してしまいたいイベントだらけ!
 あと半年お待ちください!

 午前7時。『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』の手直し作業。
『地方編』はぜんぶ新しいイベントなので、メッセージの手直しが多い。
 目的地の位置なども、微妙に訂正。

 午前11時30分。嫁と、近所の「Ojian Cafe(オジアン・カフェ)」へ。
 チャーシューとネギのトッピング。

 いつもよりきょうの味はよかった。  作る人が代わったのかな?  午後1時。帰宅。  再来週に予定している取材旅行の下調べ。  電車の不便なところは、つらいよ。  鉄道関係の「乗り換え案内」みたいなところをクリックするたびに、がっくり する。東京から一挙に、目的地まで行くと、6時間かかってしまう。  6時間なら、東京から熊本まで行けるよ。  遠いなあ。さて、どこでしょう。  でも私の場合、広島へ行くつもりが、平気で金沢に変わったりするから、ここ でどことは言えないのだ。  正解は再来週。私にも、いまの時点で、正解がわからない。  午後3時。嫁と、渋谷へ。  渋谷パルコの前で、柴尾英令くんと、井沢どんすけと待ち合わせ。  パルコ・パート2の3F「フラン・フラン」でお茶。 「井沢どんすけ! やっぱりお母さんが井沢どんすけの洋服を選んで買ってくれ てるの?」 「自分で買ってますよ!」 「自分で買ってるにしては、洋服のセンスがいいじゃないか? 本当は彼女が選 んでるんだろう?」 「彼女、いないですよ〜!」 「だったら、やっぱりお母さんが洋服買って、ひろちゃん(本名:井沢寛)、こ れ着なさいって、置いて行くんじゃないのか?」 「えへえへえへっ! やめてくださいよ! その微妙に読者が信じそうなギャグ を定着させようとするの、やめてくださいよ!」 「噂というのは、こういう風に広まって行くもんだよ。私がいくら嘘と言っても、 一人歩きして行くものだ」  午後3時45分。私、嫁、柴尾英令くん、井沢どんすけの4人で、渋谷「TA KE・OFF7」へ。  きょうはずっとここで、1000円ライブを続けているアリtoキリギリスの 『アリtoキリギリスのコント♯5』を観に来た。

次回は、9月6日(土)に決定!

 TBSラジオ『有限会社 桃太郎商店』のときのディレクター・田中さん、ホ リプロの阿部さん、放送作家の福本岳史くん。群馬の女子大生から、東京都民に なった丸堀彩文さんとか、みなさん、おひさしぶり〜〜〜!  ♯1〜♯3まで見て、前回の♯4をスケジュールの都合で見ることが出来なか ったので、何だかひさしぶりに彼らのコントを見るような気分。  今回のライブは、過去最高のおもしろさだった。  シュールなギャグに走りすぎる癖が、きょうはしっかりお客さんの理解力から 外れることなく、ひとつひとつのギャグのコントロールがよかった。 「マジでか!」「承知した!」というリフレイン・ギャグも、いつもなら2回く らいでやめてしまうのに、きょうはしっかり定着するまで、何度も繰り返してい た。この繰り返しフレーズというのは、とかくお客さんに定着する前に、作り手 のほうが、シビレを切らして、やめてしまいがちなものだ。 「マジでか!」「承知した!」 「マジでか!」「承知した!」 「マジでか!」「承知した!」  ここで、やめたら定着しない。 「マジでか!」「承知した!」 「マジでか!」「承知した!」 「マジでか!」「承知した!」 「マジでか!」「承知した!」 「マジでか!」「承知した!」 「マジでか!」「承知した!」  ここまでやって、やっとお客さんは、この言葉を覚えて帰るものだ。  それと、決して後退することはないけど、成長の度合いが恐ろしく遅い石塚義 之(ヅカッチ)くんが、いよいよその成長に勢いが出て来た!  いままで、どこかで照れとか、躊躇(ちゅうちょ)が、こっちに伝わって来て しまったのだが、きょうは完全に暴走していた。  非常にいい暴走だった。  やっぱり、このコント・シリーズでいちばん気になっていた、若手の芸人の起 用を最小限に抑えたのが、よかった気がするなあ。  商売柄、私は笑わずに、コントを分析しながら、見てしまう癖があるんだけど、 きょうは、ヅカッチ(石塚義之)の動きに、声を上げて、笑い転げてしまった。  もちろん、石井正則くんのとぼけた味もよかった。  こういうコント・ライブを、MXテレビあたりが連日放送したら、おもしろい と思うんだけどなあ。

 午後5時30分。私、嫁、柴尾英令くん、井沢どんすけ、福本岳史くんの5人 で、「宇和島」に向かうが、福本岳史くんが、次の打ち合わせで、お店の前で早 退! 「福ちゃんは、井沢どんすけといっしょに飯は食いたくねえ!ということにして おこう!」 「えへえへえへっ。福ちゃん、オレと食べたくないか!」 「い、いえ、そんな!」  井沢どんすけは、投げたギャグは絶対打ち返す。

「宇和島」で、鯛めし、鯛そーめん、蛸の唐揚げ、関サバのお刺身などを食べま くりながら、井沢どんすけに、『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』の岩戸景気の話 をする。

「え〜〜〜! そんなすごいイベント入ってたんですかあ! 見てえ!」 「ふわっはっはっは! 井沢どんすけ! まだグラフィックとか、曲とか入って いないから、まだ観ないほうがいいよ!」 「見て〜〜〜! 岩戸景気!」 「来週は打ち合わせで、再来週は取材旅行だから、月末まで井沢どんすけとは会 えないなあ!」 「見て〜〜〜! 岩戸景気!」 「井沢どんすけは、月末いつも締め切りで無理だしなあ!」 「行きます! 31日、大丈夫です!」  午後7時30分。帰宅。  今夜も『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』のテスト・プレイの続き。

 

-(c)2003/SAKUMA-