5月3日(土) 午前8時。昨夜のテスト・プレイで出た問題点をまとめる作業。 いよいよこまかいイベントのチューニングに入る。 ただし、どっこいズ(井沢どんすけ、すとろう小泉、石川キンテツ)の試合っ ぷりを参考にした場合、10年目くらいまでのチューニングが限界。 なぜなら、ふつうの人たちが、10年目で総資産100億円を突破したりする のに、どっこいズは揃って総資産10〜20億円程度だから、チューニングが合 うわけがない。 彼らに合わせていると、ふつうの人にとって、ゆる〜〜〜いゲームになってし まう。 午前9時。きょうは7月並みの陽気という予報なので、嫁と、今年初めての海 へ。![]()
家の近くの浜辺は、サーファーたちでいっぱい。 けっこう日に焼ける。
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午前10時。近所で、絶品の釜揚げしらすを買って、家に戻る。
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どっこいズ(井沢どんすけ、すとろう小泉、石川キンテツ)を起こす。 昨夜は午前5時くらいまで『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』をプレイしてい たそうだ。 「井沢どんすけ! 昨夜はあれからどうなった?」 「いやあ、石川キンテツの汚い攻撃の連発にやられて、―100億円を突破しち ゃいましたよ!」 「何っ?」 「いや、石川キンテツはひどいカードの使い方するんですよ!」 「やっやっやっや…! ボクはあくまで戦術上効果的にカードをつかっているわ けで…」 「石川キンテツは、カードをつかうタイミングが極悪なんですよ!」 「やっやっやっや…! みなさんがいうほどではないですよ!」 でも3人に事情聴取をしてみたけど、せいぜい刀狩りカードで、おはらいカー ドを奪ったあとで、カード交換カードでデビルカードを送り込むくらいのもので あった。 カードを巧みに操るという概念のない人たちので、ちょっとでもカードをつか うと大騒ぎだ。 基本的に彼らは、いじわる系のカードをつかうタイミングが悪い。 午前11時30分。朝食。 釜揚げしらすに、近くの魚屋さんで買って来た新鮮なお刺身などがテーブルに 並ぶ。海辺の朝食というのは、ひとつの理想形だよね。 釜揚げしらすには、生卵を入れる。
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「うわ〜〜〜! 旅館に来ているみたいだなあ!」 「こんな豪華な料理、朝から食べられるなんてすごいですね〜!」 顔に似合わずお坊ちゃまな石川キンテツは、お刺身が苦手。
イカとシラスとタマゴは大丈夫だな
食後、どっこいズは海に出るでもなく、鎌倉見物を希望するでもなく、そそく さと『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』に向かう。 昨日から、ずっと彼らは『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』をプレイしっぱなし である。どこにもでかけない。休憩も取らない。 作者である私にとっては、うれしいかぎりだが、彼らは本当に幸せなのだろう か? いや、あれだけ『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』で、何時間でも罵り合 えるのだから幸せなのだろう。
外はいい天気なのに…
変わったことといえば、昨日は『全国編』のロムで、きょうは『地方編』にな ったくらいのものである。 黙々と、彼らは『地方編』の聞いたこともないような目的地をめざす。 『地方編』は、イベントは全部新作だし、カードも新しいものが多い。 それだけにチューニングで直さないといけない確率や、メッセージがやたらと 多い。 しかも必死に私が懇切丁寧に新しいカードを手に入れたときに、どんなカード なのかわかりやすく解説しているんだけど、どっこいズは、画面にキングボンビ ーが登場すると、3人とも気が動転して、メッセージをちゃんと読んでくれなく なるし、つかうはずだったカードまで、つかうのを忘れてしまう。 やっかいなテスト・プレイヤーズである。 午後3時30分。鎌倉長谷の家の2件ばかり先に喫茶店が出来たので、行って みる。 今年の4月に開店したばかりだそうだ。 こっちは半年間鎌倉に来ていなかったので、もちろん気がつかなかった。
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店内は広くて、壁面はギャラリーになっていたりして、いい雰囲気だ。 「うちのケーキはおいしいですよ」というので、近所付き合いもあるしという免 罪符のもと、チーズケーキを食べる。 チーズケーキ特有の酸味がなくて、おいしい。 口当たりのいいチーズケーキだ。 午後4時。石川キンテツが仕事があるというので、帰京。 私が、石川キンテツのデータを引き継いで、『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』 の『地方編』をプレイすることになった。 しかし石川キンテツが残していったデータは、持ち金マイナス20数億円であ る。さすがの私も、この数字からのスタートは厳しいよ! 必死に、カードの複合技を披露して、井沢どんすけ、コイズミリュウジを震撼 させ「勝っている気がしません!」と言わせるのが、精一杯だ。 午後6時。家族3人+井沢どんすけ、コイズミリュウジの5人で、長谷の海沿 いのレストラン「ココモ」へ。 お店から浜辺が見える。
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若いカップルたちが浜辺で抱き合っているのを見て、憤りを覚える井沢どんす け。井沢どんすけも、独身を続けて、いつのまにか35歳である。四捨五入する と、40歳だ。 『ジャンプ放送局』の読者だった時期に、土居ちゃん(土居孝幸)の独身ネタを 笑っていた井沢どんすけは、いよいよ笑われる年齢になって来た。 しかも、いまだにお母さんに洋服を買ってもらっているという噂は絶えない (漫画家・菊池晃弘氏談)。 午後8時。井沢どんすけは、鎌倉長谷から、伊勢原の実家へ。コイズミリュウ ジは帰京。 さて、私のほうはここからが大仕事。 2日間のテスト・プレイで出た修正、確率の変更に没頭しないといけない。 5/32の確率を、6/32に変更するのと、4/32に変更するのとでは、 ゲーム内容がガラッ!と変わってしまう。 このチューニングひとつが大事なので、時計屋さんが顕微鏡みたいなものを目 にはさんで、時計を修理するように、神経を尖らす作業。 明日、東京に戻るかもしれない。
-(c)2003/SAKUMA-