4月18日(金) 昨夜は、ヒッチコック監督の『断崖』を鑑賞。 1941年の作品。 『レベッカ』で、ヒロインに抜擢されたジョーン・フォンテーンが再び登場。お 嬢様ぶりを好演している。 インターネットで調べると、ジョーン・フォンテーンの出身地のところに「東 京」の文字が。えっ? ハリウッド女優が、東京出身って?と思ったら、お父さ んが東京大学の教授として、東京に来ていたので、そのとき生まれたらしい。 インターネットは誰のプロフィールもわかるからおもしろいねえ。 私が日記を始めた5年前くらいは、何を調べても、該当する項目が見当たらな かった。いまは何でもわかる。 その『断崖』だけど、どうもラストが腑に落ちないので、変だなあ!と思って いたら、ヒッチコック監督に言わせると、あの作品は、映画会社によって、ズタ ズタにされた作品で、不満だらけの作品だそうだ。 当時の映画の試写会は、まさに「試写」で、評判の悪いシーンは、取り直すこ とが多かったそうだ。 実際にお客さんの意見を聞くことはいいことだと思う。 ただし、監督が自らの意志で、取り直すなり、編集し直すのが、前提でなけれ ばね。 ヒッチコック監督ですら、映画会社が勝手にフィルムをカットされるようなひ どい目に会うんだねえ。どこかのゲーム・メーカーのようだ。 どの時代、どこの国でもひどい人間というものは尽きないもんなんだなあ。 でもヒッチコック監督がやりたかった結末と、私が想像した結末がいっしょだ ったので、小躍りして喜ぶ。 これだけここ1ヶ月間、ヒッチコック監督の作品ばかり見続けていれば、こう いう結末にするはずなのになあ!と、想像がつくようになるものだ。 午前7時。そろそろヒッチコック映画のサイレント映画の時代を除くと、劇場 用映画のほとんどを見たことになるので、次の標的を見つけたくなっている。 第一候補は、ビリー・ワイルダー監督だ。 『アパートの鍵貸します』や、オードリー・ヘップバーンの『麗しのサブリナ』、 マリリン・モンローの『お熱いのお好き』、『七年目の浮気』などのヒット作を 連発した監督だ。 たまたま『サンセット大通り』のDVDを持っていたので、ちょっと覗いてみ ようのつもりが最後まで、鑑賞。 イントロは当時、かなりセンセーショナルだったと思えるようなおもしろいス タート。 主題がはっきりしたわかりやすい映画で、後半になるにしたがって、ボルテー ジが上がって行く様が見事だ。 エンディングは、拍手をしたくなるほどだ。 午前11時。嫁と、原宿の「ペルティエ」へ。パンを中心としたプレートランチ。 しばらく来なかったけど、たまに来たくなるお店だ。
表参道の並木が青々してきた 食後、キディランド、ラフォーレ原宿などを見て回ったのち、帰宅。 午後1時。本日より、さくま家にて、『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』の外部 スタッフによるテスト・プレイの第1回目。 まだ全部が出来たわけではないけど、かなり出来栄えがいいので、いまのうち なら手遅れにならない手直しを見つけるためのテスト・プレイだ。 本日最初のメンバーは、読売広告の岩崎誠! 、ひさびさに登場! ご存知! テスト・プレイにかかせない男、いや、敵に回 すと恐いが、味方にするともっと恐い男・井沢どんすけ! 「日本一『桃太郎電鉄』が下手!」の呼び声も高いストロウ・ドッグスのコイズ ミリュウジの3人! 岩崎誠の希望で、『地方編』から、スタート! いきなり最初の目的地が告げられると、いっせいに「どこだ?」「どこだ?」 「名前は聞いたことがあるけど、どこだ!」と大騒ぎ。 『地方編』は、私が好きな町を目的地に選ぶ傾向が強いんだけど、この目的地 は、知名度高いぞ! 『地方編』がどこかをバラしてでも、みんなに「え〜〜 〜.そんな有名なところ、知らないの〜!」と同意を得たいような場所だ。
その後も、新しい目的地が告げられるたびに「どこだ?」「どこだ?」の連発 で、さすがの私も心配になってくる。 しかも新しいカードが手に入ると、みんなでいっせいに騒ぐ! 「何だこれ!」 「どんなカードなんだ?」 「お金たくさんもらえちゃういのかあ!」 とにかく、大騒ぎ。 今回、新しいカード多いよ! 例によって、おもしろい場面続出なのだが、『地方編』がどこだか言わないと そのおもしろさがわからないものばかりなので、井沢どんすけの珍プレー集を披 露することで、みなさんにはガマンしてもらおうと思います。 ☆井沢どんすけ語録その1! 「よーし! 6だ! ひさしぶりに大きい数字出たぞ!」 「あれ? 井沢どんすけ、さっき特急カード買わなかったっけ?」 「あっ! 3000万円出して、特急カード買ったんだ! くそ〜〜〜!」 ☆井沢どんすけ語録その2! 「6が出たぞ! これで貧乏神をコイズミになすりつけだ! 1…、2…、3… 4…、5…、8! あれ? 貧乏神なすりつけたと思ったら、マップがぐるっ と回っていて、かえって近づいちゃいました!」 ☆井沢どんすけ語録その3! コイズミリュウジが叫ぶ。 「ええっ! 井沢どんすけサン! ここでレッツ5カードつかうんだあ! いっ たいどういう作戦だ!?」 「1…、2…、3…、4…、5!」 「何だ、貧乏神なすりつけただけか!」 おあとがよろしいようで…。 こんなアホらしい場面続出なので、とうとう嫁はあきれ返って、菅沼真理(通 称:すがねまチャン)さんと待ち合わせして、遊びに行ってしまった。 たしかに、30〜40代のおっさんたちが「きたねえ!」「そこでそのカード をつかうか? 信じられないよ!」「わーー! よせ! そこでそれをするな っ!」と、ののしりあっている姿は、遊びに行きたくもなるだろう。 嫁が、でかけたあとも、3人は必死! 順位のほうは、あれ?、岩崎誠がトップだったっけ? 井沢どんすけだったっ け? めまぐるしく変わっていたから、よく覚えていないよ。 最下位がこのところ定位置のコイズミリュウジだということは、わかっている んだけど。 今の時期は、順位より、新しいカード、新しいイベントの具合のほうが問題な ので、私にとってみんなの順位はどうでもいい。 それでも先日も負けたばかりのコイズミリュウジに非難が集まる。 「コイズミ! 弱すぎるぞ〜〜〜!」 「いや、いや…」 「これ以上、弱いと、どっこいズ(井沢どんすけ、すとろう小泉、石川キンテツ) の称号も剥奪だぞ!」 「いや、いや…」 「新たに、ちびっこリーグを作って、そこでプレイしてもらうぞ!」 「誰がいるんですか、そこには!」 「岩崎誠の子どもの小学校6年生の子や、私の友だちの息子の小学校低学年のグ ループだ!」 「それ、開催してくださいよ〜! それなら勝てそうですよ〜!」 「ダメだこりゃ!」 午後4時。友清哲くんが来たところで、全国編のほうをプレイすることに。 ・岩崎誠 ・井沢どんすけ ・友清哲くん ・コイズミリュウジ 以上4人のメンバーで、試合開始! 私としては、全国編に登場する新キャラ・ゲストボンビーの様子を確かめたい のだが、このメンバー、新どっこいズと呼ぶべきか迷うくらい、どっこいどっこ いで、ちっとも物件を買ってくれない。 今回の新キャラは、みんなが物件を買ってくれないと、登場する確率は低い。 困ったなあ。私がひとりでテスト・プレイしたときには、けっこう出たのにな あ。このメンバー、COMキャラ以下ってこと? 井沢どんすけ、岩崎誠、友清哲くんの3人が、デッドヒートを繰り広げて、コ イズミリュウジは順調に、最下位をひた走る。 まるで、今シーズンの横浜ベイスターズのようだ。 「ボクは、さくまさん家で、不敗神話を誇っていますから!」と、友清哲くん。 「友清哲くん! 不敗って言ったって、2回勝っただけじゃないか!」 「あははは!」 「ボクは、勝ちに行きますよ! 1位になれなければ、2位も、3位も欲しくな いですからねえ!」と、つねに強気な岩崎誠。 ひたすら、黙々と首位を狙う井沢どんすけ。 しかし、うっかり徳政令カードをカード売り場で売ってしまって、目的地に入 っても持ち金プラスにならないという事態に陥るところは、さすが井沢どんすけ である。 午後5時。柴尾英令くんが、スターバックス・コーヒーをお土産に持って、到 着。 午後6時。超売れっ子漫画原作者である井沢どんすけ大巨匠が、仕事の打ち合 わせで帰らないといけないことに。 この時点で、井沢どんすけがトップだったのだが、ゲーム終了間際、友清哲く んが新イベントをぶち当て、一挙にトップへ! 「これで、ボクの不敗神話は守られましたね!」と、友清哲くん。 「友清哲くん! まだ3回目だ!」 「あははは!」 井沢どんすけのデータを、柴尾英令くんが受け継いで、そのまま試合を続行す ることに。 『桃太郎電鉄』巧者の柴尾英令くんの参戦に、全員戦々恐々とするが、柴尾英令 くんは名前を「どんすけ社長」から「とんすけ大将」と、あまり変わり映えのし ない名前にしたものだから、ツキががた落ち! めったに貧乏神すらつれたことのない柴尾英令くんは、キングボンビーをくら い、しかも何度も何度も、キングボンビーを喰らう。 必死になすりつけようと、進行系カードをつかうも、ひとマス隣りまでしか行 くことが出来ない。 きょうの柴尾英令くん、絶不調! 午後7時。試合中断。食事休憩。 私、嫁、岩崎誠、柴尾英令くん、友清哲くん、コイズミリュウジの6人で、近 所のスペアリブのお店「ハイ!ダディー」へ。
柴尾くん、目線がスペアリブに行ってますよー! 午後8時。家に戻って、ゲームの続きをといったところで、岩崎誠が「さくま サン! 横浜VS阪神の試合って、ここで見れないんですか?」と言い出す。 ちょうど、2対2の同点で、9回まで来ていたのだ。 テレビ神奈川をつける。 9回表、横浜ベイスターズの攻撃は0点。 「これは、延長戦だなあ…」と、岩崎誠。 「いや、横浜ベイスターズをなめてもらっては困る! 9回裏、華麗なるさよな ら負けを見せるに違いない!」 「そんなことは、さすがにないでしょう!」 9回裏。阪神、檜山選手の打った打球は、ふらふらとレフトへ。 「ファウルだな、これは!」 「あれ? あれ? あれあれあれ? 入っちゃった! ホームランだ!」 「ってことは、阪神のさよなら勝ち!?」 「横浜ベイスターズのさよなら負けだよ!」 「うそみたいだなあ! テレビつけたとたんだし。さくまサンの予言どおりにな っちゃうんだもん!」と、熱狂的阪神ファンの岩崎誠は、大喜び。 「何も当たることねーのになあ! まあ、この間の満塁ホームラン負けを喫して から、10連敗は固いとは思ってたからなあ! まずは4連敗目だ!」 『桃太郎電鉄』のテスト・プレイは続く。 こっちのほうは、友清哲くんが独走態勢に入り、次第に岩崎誠と柴尾英令くん が、友清哲くんの独走の原因が、コイズミリュウジの自分勝手なプレイぶりにあ ると、非難を始める!
「こういう戦い方をする人がいるのも含めて、『桃太郎電鉄』のテスト・プレイ なんだから、これはこれでいいじゃないか!」と、みんなをなだめるのだが、絶 対勝ちたい男・岩崎誠は、江戸っ子の血が騒ぐようだ。 「だって、ここでサミットカードをつかわないと、友清哲くんが次で、目的地に 入っちゃうんですよ! 友清哲くんが目的地に入ったら、貧乏神が来るのは、コ イズミリュウジくんなんですよ!」 「いやいや、サミットカードはもう少しあとで…」 「つかうなら、今でしょ!」 「いやいや…」 「信じらんないなあ〜〜〜! 友清哲くんを叩けば、コイズミリュウジにも、ト ップの目が出てくるんですよ〜〜〜!」」 「岩崎誠よ! コイズミリュウジは、トップの可能性よりも、確実に3位をめざ す男なんだよ!」 「え〜〜〜!? 1位を取らなければ、2位でも、3位でもうれしくないでしょ う!」 「世の中には、4位にさえならなければいいという人は、たくさんいるんだよ! たとえば横浜ベイスターズのファンのように…」 「それとこれとは違うでしょ! コイズミくん、本当にトップより、3位のほう が大事なの?」 「そ、そうですねえ…」 「うそ〜〜〜! 信じらんないよ〜〜〜!」 このあとも、「なぜコイズミリュウジ! そこでとっかえっこカードをつかう のだ!」「目的地めざさないのかよ!」と、大紛糾。 「コイズミリュウジは、ソフト無礼なやつだ!」と、柴尾英令くんが論評。 コイズミリュウジのおかげで、首位を独走する友清哲くんは、にこにこ笑いな がらみんなの会話を聞いている。 午後10時。けっきょく、友清哲くんの勝利で、終了。 後半、柴尾英令くんが追い上げたが、さすがに反撃開始が遅かった! 「けっきょく、コイズミリュウジの次の手を予測して、こっちの手を決めてはい けないということですよ、岩崎さん!」と柴尾英令くん。 「でもねえ! 友清哲くんを叩けば、みんなにも首位のチャンスが生まれるわけ ですよ! そのほうがおもしろいと思いません、さくまサン?」 「いや。私はこのメンバーの試合を見ているのが、いちばん楽しい!」 どうやら、今後、岩崎誠とコイズミリュウジの対決は、遺恨試合となりそうで ある…。コイズミリュウジが負けることがわかっている遺恨試合であるが…。
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