4月7日(月) 午前6時。きょうも花粉症がひどい。 透明な鼻水がツーーーッと出てきて、目が覚めた。 起きたついでに、仕事開始。 『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』の手直し作業。 『桃太郎電鉄U(仮)』の手直し作業。 すでに『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』のほうは、チューニング調整に入って いる。 午前10時。きょうの朝日新聞は、8割くらいが「『鉄腕アトム』誕生!」の 広告だ。すごいことだね。 きょうに合わせて、政府は手塚治虫さんに国民栄誉賞を送って欲しかったなあ。 過去に国民栄誉賞を受けた人たちは、王貞治さん、古賀政男さん、長谷川一夫 さん、植村直己さん、山下泰裕さん、衣笠祥雄さん、美空ひばりサン、横綱千代 の富士、藤山一郎さん、『サザエさん』の長谷川町子さん、服部良一さん、渥美 清さん、吉田正さん、黒澤明監督、マラソンの高橋尚子さん。 この人たちと、手塚治虫さんのどこが違うというのだろう。 手塚治虫さんが亡くなったときに、受賞を画策した人たちがいたのに、認めら れなかった。 まだまだ漫画の地位は低いのかなあ。 『サザエさん』ももらったのに。 川崎市の手塚治虫ワールド構想もポシャッたし、どうにも手塚治虫さんはその 果たした役割、知名度のわりに、世間の評価は低い。 手塚治虫さんがいなかったら、世界的大ヒットになった『スーパーマリオ』も 『ポケモン』アニメも、ホンダのアシモも、SONYのアイボも誕生しなかった のに…。 午前11時30分。嫁と、築地市場へ。 ひさしぶりに、築地市場の喧騒を見る。 ターレットがゴトゴトと縦横無尽に動いていて、ここは本当に別世界だ。この築地市場が移転してしまうのが、もったいないけど、どのお店も、駐車場 も、ぼろぼろだから、限界なのかもね。 築地市場のなかの「高はし」に入る。
築地で、いちばんおいしい魚を出すところだと築地市場の人達が薦めるお店。 きょうは、刺身定食にしてみた。 嫁は、穴子丼。
このお店の魚は、焼き魚と、煮魚に定評がある。 刺身定食は、さほどおいしくはなかった。 やっぱり焼き魚にすればよかった。 嫁の穴子丼は、ほくほくで、やわらかくて、絶品だった。 選択ミスが悔しい。 でも、味噌汁がおいしかったあ。 味噌汁とご飯だけでも、満足なくらいの味だ。 食後、茂助だんごを買いに行く。
築地市場北側の出口近くにある、おいしいおだんごを売っているお店だ。 粒あん2本、こしあん2本買う。 再び、築地市場を通って、築地市場正門から、汐留駅に向かって歩く。 午後11時30分。近いと思っていたけど、浜離宮までは、けっこう遠かった。 きょうはここが目当て。
浜離宮は、江戸時代、徳川将軍家の庭園だったところ。 その後も、外国からの要人を招待する迎賓館としてもつかわれたそうだ。 以前、ここには「鷹狩り」を再現するというので、見に来たことがある。 何たって、「特別名勝」と「特別史跡」の惹句がついた上に、浜離宮の正式名 称は「浜離宮恩賜庭園」だからね。 文字面だけで、緊張しちゃう。 入り口から、まっすぐ進むと、原色の黄色が目に飛び込んでくる! 約3000平方メートルのお花畑に、30万本の菜の花が咲いているのだ。 見事だよ、これは! ちょうど、私は黄色い洋服を着ていたので、写真による「ウォーリーをさがせ」 をやってみた。ぜひ探してみてください。
菜の花畑のなかを歩く。 コンクリートでなく、土の道なのが、気持ちいい。 先日の雨で、ちゃんとぬかるんだ所もある。 気持ちはいいけど、こういうふかふかした道は、足の不自由な私には、けっこ うつらい。足首がすぐ痛くなって来た。 菜の花畑の向こうに、汐留の高層ビル群が見えるのが、不思議な構図。 まるでCGで描き足したみたいな違和感だ。
藤棚のあるベンチで、休む。 菜の花を見ながら、茂助だんごを食べる。
昔から、あんこは、こしあんが好きだったんだけど、それは食い道楽を始める 前の頃。本当においしいあんこは、粒あんのほうがおいしいことに近年気づいた。 コンビニのあんこで、粒あん、こしあんの優劣を決めてはいけないということ を、茂助だんごを食べて、つくづく思う。 茂助だんごの粒あんは、絶品だよ。 浜離宮には、6万本の梅林もあったのか。 来年までお預けだなあ。 花木園まで歩く。 桜がきれいだ。 きょうは、桜をめあてに来ている人も多い。 いまの時期、特別に浜離宮は、桜のライトアップをやっているそうだ。
砂利道も歩いたので、しみじみ疲れた。 桜並木の前のテーブルに座って、休む。 きょうは陽射しも強い。 まるで海辺で、日光浴しているみたいだ。 「浜離宮恩賜庭園」だけに、桜の下にシートを敷く人たちも、妙におとなしい。 宴会を繰り広げることがないので、桜をじっくり眺めることができる。 毎年、思うんだけど、桜の木の下の宴会だけは、やめてほしい。 桜がめあてじゃなくて、お酒が目当てなんだから、ほかの日に宴会をやったら いいのに。桜をきっかけにしないでほしいよ。 新緑の木の下とかのほうが、気候もよくていいと思うのだが。桜の季節の夜は、 まだまだ寒いだろうに。 午後1時30分。帰宅。 歩きつかれたので、眠いんだけど、ついつい『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』 の手直し作業を始めてしまう。 本当に私は、仕事が好きだなあ。 午後3時。『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』のテスト・プレイ。 『地方編』のテスト・プレイは、20年目を越えた。 もはや独走態勢に入っているので、独占都市を増やすのと、独占都市の増資最 大限に燃える。 都市を独占すると、駅の色がプレイヤーの汽車の色になるのは、『桃太郎電鉄』 をやったことのある人なら知っているよね。 『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』ではね、独占都市を最大限まで増資すると、マ ップ上の地名のボードの色が、プレイヤーの汽車の色になるようにしたんだ。こ れが気持ちいい。 1画面上に、あちこち自分の色だらけになるのは、エアーキャップのぷちぷち を潰すような快感がある。 このところ、すぎやまこういち先生扮するカードの神様とか、『桃太郎電鉄12 (仮)〜地方編』では、記念仙人のイベントで、さらに弱者対策のイベントが増 えている。 『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』の強化ポイントのひとつに、記念仙人がある。 これはお楽しみだよ。 変な行動を、祝福してくれる。 そこで今はテスト・プレイをしながら、今度は勝っている人にも、うれしいイ ベントのアイデアを考えている。 弱者を強化ばかりしていたら、勝ちたいと思う気持ちが薄れて行ってしまう。 ゲームは、28年目。 毎年の収益額は、200億円を突破! 総資産は、3340億円だ。 発売ヴァージョンでは、これほでにお金が出るゲームにはならない。 これからあちこち、チューニングして行って、大雑把な数値から、デリケート な数値移動に変えていく。 調味料の分量計算だ。 午後6時。昨日とどいたミートピア・サヌキの肉うどんで、食事。 やっぱり肉うどんは、絶品だねえ。 スープが、抜群においしい。 このスープに、ご飯を入れて、ガッガッガッ!と、口の中にかき込んだら、お いしいだろうなあ。 この方法は、塩分を大量に摂取してしまうので、血圧の高い私は、禁止されて いるのだ。健康でないと、おいしくも食べられなくなりますぞ〜! アメリカ軍が、バクダッドの大統領宮殿に突入した。 あれだけ叩かれたのだから、アメリカも必死なのだろう。 しかし、冷静に考えると、一般市民は巻き添えにしないという戦いは、いった い「戦争」なのだろうか? 間違えないように。 私だって「戦争は反対」だよ! 反対の上で言っているんだけど、市民は撃たずに、兵隊だけ撃つという戦争は 本当に「戦争」なのだろうか? 早くフセインが降伏してほしいものだ。 戦国時代の城主は、戦さに負けた場合、自分の首と引き換えに、城の兵を助け てあげてほしい!と要求したものだ。 市民を盾にするフセインは、最低だ。 今夜、第二期『桃鉄研究所』の募集が締め切りの日。 きょうから少しずつ、『桃鉄研究所』の原稿を執筆開始する。
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