3月31日(月)

 花粉症が、ひどい。
 だるい…。眠い…。目がしばしばする。
 耳の中がかゆい。
 身体が微熱で、かすかに熱い。
 花粉症は、症状が多すぎるよ。

 京都は、北山杉だらけだから、花粉症の本場だ。
 東京に戻るかな。
 急に、東京に戻りたくなる。

 午前11時30分。嫁と、てくてく歩きながら、御幸町を南下。
 最近この界隈に新しいお店がいくつも出来ているので、目が楽しい。
 四条通りに出て、八坂神社に向かって歩く。

 午後12時。祇園のおでん屋さん「おいと」へ。  このお店は、一度すぎやまこういち先生ご夫妻に私だけ連れて行ってもらった ことのあるお店だ。共通話題を持つためにも、嫁を連れて来たかった。  それと、美味しいお店なんだけど、お店の人たちのテンションが高くて、とて もひとりでは太刀打ちできないためでもある。  このお店、器も名のある作家の作品をつかっていたり、料理の味も濃くなく、 上品である。夜は、一見さんお断りで、おでんが出る前に、和食のおいしい料理 を食べさせてくれる。うっかり入ると、自爆するほど値段が高いお店である。  なのに、「それ行け!」「やれ行け!」、「おほほほほ!」「わはははは!」 「あらまあ! ほんとに、いけず〜〜〜!」と、お店の人たちが、にぎやかにお 酒を飲んで、お客さんと意気投合する不思議なお店なのだ。

 お昼は、予約も、紹介がなくても入れるというので、来てみた。  ああ! あのときのお笑い芸人のようなご主人だ。  あれ? ずいぶんと物静かだぞ。  やっぱり、夜にならないと、テンション上がらないのかな。  まあ、昼間からあのテンションを続けていたら、身体が持つない。 「何にしましょうか?」と、静かなスタートだ。  先付けに、よもぎ豆腐が出た。  上品な味だ。  へ〜。豆ごはんもつくのか。  最初に、嫁と私は、ロールキャベツを注文する。  しまった。大きすぎた。  ふたりで、ひとつにすればよかった。  あぢぢ…。あぢぢ…。  出汁が染み込んでいて、熱い。  次から、どれでもふたりでひとつの注文にした。  これは正解だった。  シイタケ、タケノコ、レンコン、ダイコン…、どれもこれもやたらと大きい。  こんなのをひとりでひとつずつ食べてたら、3品も食べたら、満腹になってい まいそうだ。  前回、食べておいしかった、牛すじの豆腐を注文。  ああ、やっぱりこれがおいしかったんだな!と、前回の味を思い出す。

 ほかにも、蛸、エビ芋、銀杏などを食べて、気づけば、カエルのお腹のように 満腹。  午後1時。ヤサカタクシーの宮本さんに、祇園まで迎えに来てもらって、岡崎 の喫茶店で、コーヒー・ブレイク。  このあと、京都の桜見物をするため、あちこち行ってもらうけど、1本だけ満 開の桜は多いものの、桜並木が出来ているような場所がなかった。  何ヶ所か、見事な桜が咲いていた。

 午後2時30分。自宅に寄って、荷物を乗せ、出町柳駅へ。  きょうこれから、東京に戻るので、「柳月堂」のくるみパンを少し多めに買っ て行こうと思っている。  パンの焼き立て時刻表を前回、お店でもらっているので、この時間なら、くる みパンが焼き立てなのは、調査済み。  お店で、焼き立てのくるみパンを買って、あまりにもほかほかの出来たてなの で、宮本さんといっしょに、3人で、買い食い。  くるみパンと、つぶあん入りのくるみパンを3人で、分けて食べる。  うま〜〜〜い! 出来立てのパンくらい、おいしいものはない。  つぶあんが、あつあつで、ぜんざいを食べているようだ。  午後3時。京都駅へ。  京都にあと3日ぐらい滞在していれば、桜の満開なのだが、どうにも花粉症が つらいので、帰る。東京に戻っても、花粉症はあるんだろうけど…。  午後3時43分。のぞみ67号東京行きに、乗車。  VAIOを広げて、お仕事開始。  花粉症のため、思ったよりも、仕事はかどらず。  新幹線が静岡あたりを走るようになると、沿線に桜が増えてくる。  五分咲きくらいかな。    午後6時。東京駅に着く。  帰り道、皇居の桜や、溜池の桜や、神宮外苑の桜や、どれも京都の桜より、開 いている。京都より、東京のほうが、暖かいのかな。  今年は、東京でたっぷり桜を見ることにしよう。  午後6時30分。帰宅。  お昼に、おでんを食べ過ぎたのと、パン屋さんで買い食いしたせいで、お腹が 減っていない。ちょうどいいので、夕食を抜こう。  心配した京都での体重増も回避できたので、このままもう少し、体重を減らし たい。  今夜は、『桃太郎電鉄U(仮)』のカード確率の作成。  数値を決めるというより、エクセルデータの番号付け。  こういう単純作業を私はよく間違える。  市役所に勤めていたら、私は役に立たなかったろうなあ。  人生最大の不幸は、その人の能力に合わない職につくことだと思う。

 

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