２月２４日（月）

　ウッキー！　今朝の日刊スポーツの１面は、横浜ベイスターズの古木克明選手
だよ〜〜〜！





　すごいよ〜！　横浜ベイスターズの選手が１面を飾るなんて、５年前の優勝以
来、ほとんど無いから、うろたえちゃうくらいうれしいよ〜！
　紅白戦３試合、オープン戦２試合で、ホームラン４本は、期待しないようにと
思っても、自然と顔がほくほくしちゃうよ〜！

　午前１１時３０分。ううっ。雨が冷たいなあ。
　きょう晴れてたら、日帰り小旅行にでもでかけようと思っていたけど、一瞬に
して断念する。

　嫁と、渋谷の「ブックファースト」１Ｆの喫茶店「マ・メゾン」へ。
　スープ・セット。クリームシチューに、オープンサンド風のツナサンドがつい
たセットで、けっこうおいしい。
　でもデジカメするの忘れた。

　食事中、ムサシノ広告の伊東正義から電話が入る。
「きょうか、明日で空いている時間はないか？」
「きょう！」
「じゃあ、午後２時に行くから！」
　まただ。伊東正義の電話のかけ方は超能力者のようだ。
　午前中に電話かけて来て、いつも日にぽっかり時間が空いている数時間がある。
　何回も私に会おうとしても、タイミングの悪い人もいるのに。

　食後、「ブックファースト」内を散歩。
　雨の日は、大型本屋さんも、たくさん歩けていい。
　好きな本ばかり並んでいるから、歩くのも苦にならない。
　問題は、本を買いすぎるだけだ。

　本屋さんを出たら、雨が雪になっていた。
　どうりで寒いわけだ。
　洋服の袖から入ってくる風が、氷のように痛い。

　午後１時。帰宅。
　喫茶店「らぴす」サンで、コーヒー。
　雪は、霙（みぞれ）まじりになって来た。

　午後２時。ムサシノ広告の伊東正義が来る。
　紹介するまでもないだろうが、私の大学時代の同級生である。

「いやあ、さくま！　最近ひとつの単語を思い出すのに、時間がかかっちゃって
さあ！」
「だからいつも言ってるように、伊東正義は昔から！」
「そうかあ？」
「たとえばさ。エリック・クラプトンっているじゃない？　エリック・クラプト
ンがいたバンドは？」
「クリームだよ！」
「クリームの前は？」
「あ〜、え〜と、あ〜…」
「思い出せないだろ？」
「え〜〜〜と、何だっけ？」
「ヤードバーズだよ！」
「あっ、そうだ、そうだ！」
「伊東正義にとってさ、ヤードバーズって単語は、オレたちが大学生の頃、ごく
当たり前の名前として、何度も会話してたよな！」
「してた。してた」
「伊東正義が、最後にヤードバーズという単語を口にしてから、何年ぐらいたっ
てると思う？」
「何年ぐらいだろなあ…」
「たぶん、２５年ぐらいだと思うぞ！」
「そんなになるかね…」
「私は、娘がエリック・クラプトンのライブに行くくらい好きだし、私自身、
『桃太郎電鉄』の音楽を作曲家のみなさんに発注するために、昔の音楽を今でも
しょっちゅう聴いているから、ヤードバーズという単語が日常語なんだよ！」
「そうだな…」
「だからね。伊東正義という男が、２５年間口にしていなかったヤードバーズと
いう単語を思い出すのには、時間がかかっちゃうってわけ！」
「そうか。そうか。そうだよなあ！」

　毎回、伊東正義とおなじような話をしているような気がする。

　しばらく、伊東正義と新しい仕事の打ち合わせ。

　午後３時。伊東正義が帰って、私は『桃太郎電鉄12（仮）〜地方編』の『地方
編』のテスト・プレイ。
　この間から、何度も、マップの青マス、赤マスの位置を変えたり、増やしたり
して、試行錯誤している。
　どうも、気に入らないのだ。
　現在のロムでも、じゅうぶん楽しいことが予測できている。
　でも自分が思い描いているゲーム展開になってくれないのだ。
　あとは、☆印カード売り場のメニューとか、青マスを赤マスにすることで、チ
ューニングは合うと思う。
　うーーーん。やっぱりあと２、３、マスを増やしたほうがいいかな？

　というようなことを、考えながら、テスト・プレイを続ける。
　いつのまにか、５年プレイで、総資産５０億円を突破して首位になっている。
　ちょっと勝ちすぎ。
　もう少し圧勝にならないようなチューニングにしないと。
　…という言い方をしても、何のことだかわからないよね。
　まあ、老舗のうなぎ屋さんのタレの成分みたいな話ですよ。調合方法は門外不
出。ゲームは、チューニングが命だからね。

　午後６時３０分。嫁と、麻布十番の「たき下」へ。
　ライターの友清哲くんと、待ち合わせ。
　実は、きょう出版社のほうから、連絡が入って、友清哲くんとプランニングし
ていた本の出版が大幅に延期になってしまったのだ。
　すでに、仕事を始めてしまっていた友清哲くんが、ショックだろうと、都内で
別件の仕事をしていた友清哲くんをつかまえて、食事することに。

　先週ぐらいから、友清哲くんと、専用掲示板を設置して、ページ構成やら、取
材先の選定などをして、盛り上がっていただけに、ちょっと残念。
　でも出版業界で、長年生きてきた私にとっては、日常茶飯事。
　取り立てて落ち込むほどのことは、まったくない。
　まあ、企画なんてものは、昔から１００出して、３つ決まるようなものだ。
　今みたいに出版不況の時代なら、１０００出して、３つがやっとかもしれな
い。
　今回の企画は、もともと「ゲームが発売に合わせて出版したほうがいいよ」
と、私は言い続けていただけに、妥当な展開だと思う。
　どうせなら、じっくり作りたいしね。

「たき下」のすっぽん鍋がおいしい。
　すっぽん鍋のことを「丸鍋」というらしい。
　すっぽんは、丸ごと全部料理につかえることから「丸鍋」と呼ばれるようにな
ったらしい。「たき下」のメニューの「余話」に、そう書いてあった。

 
 



　午後８時。麻布十番の喫茶店「ピラミデ」に場所を移して、世間話。
　本好きの友清哲くんとの会話は楽しい。

　なかなか雨はやまないねえ。

　午後１０時。帰宅。
『桃太郎電鉄12（仮）〜地方編』の仕様書の手直し。
　きょうのテスト・プレイで出た問題点をどう解決させるか？
　けっこう難問だけど、難問だけに解く楽しみがある。
　バシッ！と原因を突き止めたい。

　うーーん。さすがにきょうの横浜ベイスターズのオープン戦の相手は、巨人だ
けに、１対４で負けてしまったか。古木克明選手も３試合連続ホームランならず。
ならなくてよかったよ。３試合連続なんかになったら、他球団のマークが厳しく
なってしまう。
　理想は、こっそり大打者になっていることだ。
　それにしても、今年の横浜ベイスターズは楽しみ。