1月24日(金)

 アメリカってのは、変な国だね。

「自分の子どもが肥満になったのは、マクドナルドのせいだ!」と訴えたバカ親
がいた。
「食べ過ぎると危険だ!」という表示をしなかったからだとか、「マクドナルド
は子どもが食べたくなるように誘惑している」とまでいう。
 幸いにも、否決されたようだけど、こういうことを訴えていいと思ってしまう
人がいることが怖い。

 私なんぞ、ダイエットにマクドナルドをつかってるけどなあ。
 ハンバーガーひとつに、ナゲット、コーヒーだと確実に体重が減る。
 ポテトを食べないのが、こつ。

 それから、昨日の国会答弁。
 民主党の菅直人が、「小泉首相に1勝した」とか、馬鹿げたこと言ってるけど、
たんに小泉首相の揚げ足を取っただけで、建設的な意見は何もないじゃないか。
 そりゃあ、1勝でも、2勝でも100勝でもできるよ。
 自分は何にもしていない。人のやったことに、ケチをつけることなら、千夜一
夜だって続けられる。

 日本も変な国だ。

 午前10時30分。おっと、血圧の降圧剤が切れた。午前11時30分に土居
ちゃん(土居孝幸)と、高松から来たFMマリノ社長の酒井秀樹くんと会うこと
になっている。
 あわてて嫁と、銀座の「渡辺内科クリニック」へ。
 昨年暮れの血液検査の結果を言われる。
 いずれも好調。
 珍しくコレステロール値がちょっと高めといわれる。
「先生、コレステロールはどういうことをすると、高くなるんですか?」
「おいしいものを食べ過ぎること」
「そりゃ、ダメだ! 生活の基本そのものだ」
「バターを取りすぎるとか…」
「バターはそんなに、あっ、バターはフランス料理の必需品だ!」
「そうですね!」
「うーーーん。美食はやめられないなあ。美食好きの悪い大先輩ご夫妻もいるこ
とだし…」
「はっはっは! すぎやま先生ですね!」

 血圧のほうは、136―90と、2ヶ月連続で好成績。
 
 午前11時。原宿まで戻って、並びの「らぴす」サンへ。
 土居ちゃん(土居孝幸)から電話が入る。
「今から、酒井と合流して、そっちに向かうので、おけいすしのほうの予約をお
願いします!」

 おけいすしに電話すると、なんと! 1月中は、ランチはお休みだというでは
ないか! それは知らなかった! 酒井秀樹くんは仕事の打ち合わせもあるけど、
おけいすしも目当てで、上京してきたようなものなのに〜!
 酒井秀樹くんのお寿司好きは、よく知っているだけに、さあ、困った。

 午前11時30分。土居ちゃんと酒井秀樹くんが「らぴす」サンに到着。
「どうします?」と、土居ちゃん。
「酒井くん、お寿司好きだから、人形町まで行く?」
「そうしましょうか?」

 というわけで、4人で、なんと人形町へ向かう。
 お寿司屋さんで、お昼もやっているおいしいお店は少ない。
 
 午後12時。人形町の「喜(き)寿司」へ。
 ブリの季節だ。
 まるで大トロのようなブリに、喉がご〜ろごろ。

 意外なことに、土居ちゃんがこの喜(き)寿司に来るのは、初めてだった。  土居ちゃんとは、ほとんどのお店いっしょに行っていると思っていた。 「けっこうまだ行っていないお店ありましたよ! 『おいしい桃鉄』(小学館) でお店をチェックしたら!」 「その行動は、読者とおなじ目線じゃないか!」  酒井秀樹くんも、喜(き)寿司の味には、相当感動していたようだ。  おけいすしは、ネタからして、これは何だ?と思わせる脅かしがあるけど、喜 (き)寿司のお寿司は、まさに横綱相撲。  自分から立ち上がらずに、相手のぶちかましを受けて、その上で、上手投げに 行くような、正統派ならではの力強さが漲(みなぎ)っている。 「いやあ、おいしかったなあ…。でもなあ、あんまり、おいしい! おいしい! というと、まるで東京に遊びに来ているみたいに、さくまサンの日記に載っちゃ うからなあ! 困ったなあ!」 「じゃあ、酒井くんは、仕事の打ち合わせもまったくしないで、帰りました! と、書いておくよ!」 「やめてよーーー!」  というわけで、お寿司を食べながら、今年も瀬戸内海放送さん、FMマリノさ んと組んでできるおもしろいことはないかと、仕事の話。  昨年は、桃太郎電鉄石像、桃太郎さぬきうどん、瀬戸内海放送「桃いろ」、 「ジャパンカップ高松駅大会」と、酒井秀樹くんがいたおかげで、実現した話が 多かっただけでに、今年も何かといっしょに仕事をしたいものだ。  とりあえず、来週、こっちから、高松に行くことになった。  食後、甘酒横丁を散歩。  もちろん、「柳屋」の鯛焼きを食べることは忘れない。

 親子丼で行列することで有名な「玉ひで」の隣りの喫茶店「快生軒」で、コー ー。この喫茶店は、創業大正8年。  美食の大先輩・すぎやまこういち先生ご夫妻ご愛用のお店でもある。  コーヒーの味が、少し酸味が強くて、いかにもすぎやまこういち先生がお好き なコーヒーの味であることがよくわかる。

 午後2時。土居ちゃん、酒井秀樹くんとは、人形町で別れて、私と嫁は帰宅。  蔵人総合研究所の赤根豊くん、遠山孝司くんが来る。  毎度おなじみ、経営のお話。  おや。ロッキング・オンのオーナー・渋谷陽一さんから、ひさびさに電話が入 った。何年ぶりだろう。ごぶさた〜。  何でも今、手塚治虫さんの特集を雑誌で企画しているそうだ。  で、渋谷陽一さんが司会者で、かつて私が漫画評論家として、出演していたN HK『FMホットライン』の手塚治虫さんが出演したときの録音テープとか残っ ていないかという話だ。  私と渋谷陽一さんで、手塚治虫さんにインタビューしたのだ。  あのとき、けっこう手塚治虫さんがほかでは話していない貴重な話をしたので、 採録したいという。  私は、自分の本やゲームもあまりちゃんと残しておくほうじゃないからなあ。  すでに、16〜7年前のことなので、そのときのラジオ放送を録音して持って いるという奇跡的な人がいたら、ぜひ私のほうまでメールしてください。お礼は 渋谷陽一さんがしてくれるかな? ははは。  最近何だか、漫画評論家だった頃のことを言われることが続くなあ。  もう漫画もほとんど限られた作品しか読まなくなってしまっているので、とて もじゃないけど、漫画評論なんてできませんよ。  第一、現役でたくさん漫画を読み込んでいる人じゃないと、漫画を描いている 漫画家さんたちに失礼。  午後5時30分。嫁と、表参道の「モリ・ハナエ・ビル」へ。  私の高校時代の後輩にして、日立エンジニアリング勤務の最上谷学と待ち合わ せ。あれこれ携帯電話についての相談を受ける。  最近あちこちから、携帯電話をつかった企画の話を受けたりするけど、もう携 帯電話の仕事というのは、飽和状態だと思う。  携帯電話がまだ普及していない時期は、たいしたアイデアでなくても、新鮮さ と希少価値で、お客さんにおもしろいと思ってもらえる。  でも現在のように、携帯電話が普及しまっくっているような状況になったら、 ありとあらゆる一流企業も参入して、優秀な人たちが知恵を絞っているから、も うびっくりするようなアイデアは誰かが出してしまったあとで、新しいものは何 も生まれない。  コンピュータ・ゲームにしても、最近は斬新な作品が出ないといわれるが、ア ニメで、漫画で、斬新な作品が出現しないように、もはやびっくりするほど新し いゲームが出現する時期は、終わったのだ。  映画が最近隆盛なのは、CGという新しい技術が進歩の過程だからだ。  私の携帯ゲーム『さくま式東海道五十三次』も、携帯ゲームの出始めだったか ら、あんな単純な15分で終わるようなゲームでよかったけど、いま、携帯電話 用のゲームの新企画として、『さくま式東海道五十三次』のような企画書を提出 したら、大笑いである。  午後7時。私、嫁、最上谷学の3人で、広尾の「マルガメ製麺所」へ。  どういうわけか、来週高松に行くと決まると、さぬきうどんが食べたくなっち ゃうんだよなあ。せっかちなせいかなあ。

 午後8時。帰宅。 『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』の『風雲!さくま城2』部分のメッセージ書 き。 前作で『風雲!さくま城』は最後だと思っていたので、さくま鉄人のセリ フを書くのが、しんどい。  キャラというのは、俳優さんが役作りして入り込むのとおなじように、口調が 降臨して来ないと、書くことができない。  すでに仕様は出来上がっているのに、さくま鉄人のセリフで、停滞するとは思 わなかった。  まあ、今夜じゅうには私の意のままに、さくま鉄人が動いてくれることだろう。

 
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