12月28日(土)

 午前11時30分。嫁と、前から気になっていた六本木のラーメン屋「一風堂」
へ。
 テレビのラーメン番組でも有名な「一風堂」だ。
 広尾というか、恵比寿の有名な博多ラーメン屋で、いつ行っても長蛇の列で、
私は一度も入ったことがなかった。
 私は異常なほどせっかちなので、ま〜ず、行列ができるようなお店には行かな
い。待っている時間がもったいないのだ。その代わり、行列のできるお店の空い
ている時間帯についてはかなり詳しい。
 その「一風堂」の支店が、六本木の交差点の裏にあったのだ。
 1ヶ月ほど前に、たまたま入った喫茶店「紗絵羅(さえら)」の隣りに見つけ
た。
「紗絵羅(さえら)」、「一風堂」、「土風炉(とふろ)」が3軒並んでいる小
道だ。

 恵比寿の「一風堂」の店内がどういう風になっているのか知らないけれど、こ
の六本木の支店の佇(たたず)まいは、不思議だ。
 まず店頭がショウ・ウィンドウになっていて、一風堂と書かれたTシャツが、
マネキンに着せられて、何体も並んでいる。
 とてもラーメン屋とは思えない。
 原宿のブティックみたいだ。

 お店に入っても、内装はラーメン屋からは縁遠い。  木のイスではなく、ソファーっぽいイスだ。  とにかくおしゃれ。  壁には、ラーメンの麺を敷き詰めて、芸術的なオブジェにしている。  オブジェの下には、竹炭が京都竜安寺の石庭の石のようなところに突き刺さっ ている。

 まあ、「一風堂」のロゴがなければ、ラーメン屋とは思わないだろうなあ。そ んなにお客さんがいないのも、夜の町・六本木のせいか。  午前11時が開店時間で、この空き方は私にとっては、うれしい。  でも、味が悪いのかな?  嫁は、ちょっと辛口の赤丸。  私は、あっさり味の白丸。

 トッピングに、あじたま。  博多ラーメンだから、一口餃子も注文する。

 味はよかったよ。  チャーシューもいいし、辛口の赤丸もそんなに辛くない。 「一風堂」の本店の味とどのくらい違うのかわからないけれど、このレベルなら、 本店のほうにも行ってみたくなる。  六本木に、「一蘭(いちらん)」と「一風堂(いっぷうどう)」。ふたつの博 多ラーメンが近くに揃い踏みして、選択に困ってしまうなあ。  今後、登場回数が増えそうだ。  食後、六本木の老舗喫茶店「クローバー」で、コーヒー。  値段の高いコーヒーだという認識は、昔からあったんだけど、まさか「一風 堂」のラーメンより値段が高いとは、ぬかった! ちと悔やむ。  午後1時30分。帰宅。  京都に行く準備であれこれ。  毎年、お正月は京都ですごすので、私の出身地が京都だと思い込んでいる人は いないでしょうね。京都っていうのは観光地で、お正月を京都ですごす人も多い ので、実は3が日の生活に困らない。  けっこう飲食店が営業しているのだ。  そんな理由で、ここ10年ぐらい、毎年お正月は京都だ。  私の出身地は、東京都。  午後2時30分。嫁と、東京駅へ。  帰省客ラッシュで、東京駅は、ごった返している。  旅慣れていない人たちが、自動改札でピコン、ピコ〜ン!と鳴らしている。  おじいちゃん、おばあちゃんたちが、前かがみのまま右往左往しては、ため息 をついている。  午後3時。嫁と、東京駅から、のぞみ73号に乗車。  うちの娘がいないことを変に思った人もいるだろう。  実は、うちの娘はやんごとなき理由により、新幹線に乗り遅れた。  ぷぷぷ。くくくっと、ほくそ笑むような理由で乗り遅れたのだが、一応うちの 娘もうら若き乙女なので、理由を書かずにおこう。  爆笑ネタなのだが、あまり娘を笑いのネタにしてはいかん!  でも、うぷぷ。  のぞみ73号は、案の定、後ろの座席に、幼児がいて、発車前から、ビービー、 ギャ―ギャ―叫んで、うるさいったら、ありゃしない。ふつう赤ん坊はそのうち 泣き止んで寝てしまうのだが、赤ん坊というより、歩けるくらいの子どもなだけ に、ひたすらうるさいだけ。  寝ろ、馬鹿たれ!  親も少しは注意しろ!  隣りに乗合わしてしまった人が、しかめっ面で必死に寝ようとして、眠れない 姿は痛ましい。  頼むから、高速道路の建設の凍結の前に、親子車両を新幹線に作ってくれ!  グリーン車なら、子どもがいないだろうと思っても、かえってグリーン車にも、 子どもや赤ん坊はいる。むしろ、大勢の人に迷惑をかけてはいけないと、グリー ン車にする家族も多いために、始末の悪いことが多い。  だからきょうも普通車にしたのだが、ダメだった。  車中、『桃鉄研究所』の投稿メールに対するお答えの続き。  新幹線で叩くVAIOは快調の鉄則なので、仕事が捗(はかど)る、捗る。  ところが、すごいことに気づいた!  今回の『桃鉄研究所』! 『桃太郎電鉄11〜ブラックボンビー出現の巻!』が発売される直前に届いたメ ールだけで、通常の2倍以上来ていたことが判明する。  今回の『桃鉄研究所』は、「桃太郎電鉄11発売記念号」にするつもりだった けど、発売直前のメールまでに対応するので、精一杯になりそうだ  事実、京都に着くまでに、発売直前メールにまでもたどり着けなかった。  というわけで、次回の『桃鉄研究所』は、発売直前メールまでとさせていただ きます。 「桃太郎電鉄11発売記念号」は、年明けにでも。  それまで、ひたすら『桃太郎電鉄11〜ブラックボンビー出現の巻!』で遊ん で、ご意見、ご感想などお寄せください。  午後5時14分。京都駅着。  例によって、ヤサカタクシーの宮本さんが迎えに来てくれるけど、先約で九州 からのお客さんを乗せるので、代わりに吉井さんが来てくれた。  吉井さんは、高松出身で、奥さんが「桃太郎電鉄石像」のある鬼無出身。何だ か他人とは思えない。  午後5時30分。京都の仕事場に着いて、暖房にスイッチを入れて、そのまま 吉井さんの車で、特に名を秘す割烹料理屋「M」へ。  せっかく、うちのお嬢ちゃんに、おいしい、おいしい「M」の料理を、今年の 締めくくりとして食べさせてあげようと思ったのに、やんごとなき理由にて、新 幹線に乗り遅れたあげくに、帰省客ラッシュで新幹線も取れず、哀れ東京に残り にけりである。うぷぷ。  おかげで、私と嫁のふたりで、夫婦水入らずで、しみじみ「M」の料理を堪能 できることになってしまった。  娘よ、ありがとう!  しかし、あの意地っ張りな娘なことだ。  あろうことか、あれほど楽しみにしていた「M」を、やんごとなき理由で、逃 しただけに、このまま東京で新年を迎えて、京都には来ないかも。  そういうやつだ。

 途中で、お腹がいっぱいになってしまったので、「M」のご主人が、鴨鍋をわ ざわざ調理して、お土産として持たせてくれた。特製の出汁までいただいてしま ったのだよ。これほどまでの心尽くしをするから、京都の一見(いちげん)さん お断りのお店は、心憎いのだ。 「これ、きょう来れなかったお嬢ちゃんに、お土産!」といって、ビーフシチュ ーまで持たせてくれた。  ふっふっふ。明日娘が来ないようなら、私たちがお嬢ちゃんのビーフシチュー を食べてあげよう。  午後8時。ヤサカタクシーの宮本さんの運転で「ブライトンホテル」へ。  何かと写真撮影に協力してくれた宮本さんに、『おいしい桃鉄』(小学館)を 手渡す。  私は、フォンダン・ショコラというデザートを食べるが、やたら酸っぱいもの ばかり盛り付けられて、ショコラをつかったデザートの風上にも置けないヘルシ ー料理であった。デザートは、甘くなければ、デザートの資格無し!

 午後9時30分。京都の仕事場へ。 『桃鉄研究所』の続きを執筆。  きょうから毎年恒例の司馬遼太郎さんの小説を読みはじめる。  バッティング・フォームというか、毎年年末年始に司馬遼太郎さんの文章を読 んで、自分の文章の乱れを矯正する。  人生、プロ野球。  これが私のキャンプ・イン!

 
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●『おいしい桃鉄』(小学館)12月23発売されました!     
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●「桃いろ」瀬戸内海放送
   平成14年10月5日より毎週土曜日 
   午前10時50分〜午前11時30分放送。岡山・高松地区。

●「桃太郎電鉄ジャパンカップテレビ」スカパー・CSファミリー劇場
   平成14年11月2日より毎週土曜日
   午前0時〜午前0時30分放送。
   詳しくは→http://www.fami-geki.com/


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