10月27日(日)

 午前7時。『おいしい桃鉄』(小学館)の執筆!
 ようやく中部地方の食品物件の解説に入った。
 中部地方が終了ぢたら、北海道〜関東地方までの文章を推敲して、成沢大輔く
んのほうに送るかな。

 午前9時30分。嫁と、近所の「ワンズ・バーガー」へ。
 この時間だと、ここと「スターバックス・コーヒー」しか開いていない。でも
「スターバックス・コーヒー」って、温かい食べ物がないので、つい「ワンズ・
バーガー」に行ってしまうなあ。夏なら「スタバ」でもいいんだけどねえ。
 ハンバーガー・コンボに、コーヒー。

 午前10時30分。六本木スタジオへ。
「おおっ。土居ちゃん(土居孝幸)、早く来てるなあ!」
「眠いっ! ははは!」
「土居ちゃんの家からだと遠いからなあ!」

 きょうは『ジャパンカップTV』の収録!
 準備にまだ時間がかかるようなので、イスをテーブルにして、VAIOを広げ、
実演販売のように、『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』の仕様書作り。土居ちゃん
がいると、何かと反応を聞きやすい。

 浅草キッドのふたりが到着。
「おはようございま〜す!」
「おはようございます!」
「きょううちのかみさんと待ち合わせて、マルガメ製麺所に行こうと思ってるん
ですよ!」
 いつも水道橋博士には、先制パンチを食らう。
 私の日記を読んでいて、いつも日記のことを話題にしてくれる。
 忙しい人ほど、情報収集に余念がない。

 午前11時。収録開始。  きょうは真っ先に、浅草キッドのふたりVSファミ通編集者による『桃太郎電 鉄11〜ブラックボンビー出現の巻!』ガチンコ対決を撮る。  4人の対決を、私と土居ちゃんが、後ろから解説する。  しっかり、名前入力のところから収録した。  今回、役職名を増やしたので、玉袋筋太郎くんは、「すじ太郎」に、水道橋博 士は「おれ博士」に。ファミ通編集者は、誰だかわかりやすいように「うちざわ 社長」に「おさだ鉄人」にしてもらう。  最初の目的地は、出雲!  玉袋筋太郎くんが、スタートから、1、1、3、1と、サイコロの出目の悪さ で、まず笑いを取る。この調子だと、貧乏神は、玉袋くんにと思いきや、出雲に いちばん早く近づいた水道橋博士が、なかなか出雲に入れなくて、1年目が過ぎ てしまった。

 2年目、うちざわ社長が出雲に入り、次の目的地は、釧路!  玉袋筋太郎くんが、貧乏神を連れたまま、北へ!カードで、盛岡へ飛ぶ!  それを見たほかの3人は、釧路をめざさず、中国・四国地方で、地盤作り。玉 袋筋太郎くんは、みちのくひとり旅。

 この先は、ぜひスカイ・パーフェクTVのファミリー劇場『ジャパンカップT V』をごらんください!  午後1時30分。ここから私は、先日のテレビ東京『ウィナーズ』の紹介VT R部分の撮影に入っている。『マネーの虎』の虎たちの紹介VTRみたいなやつ だ。わざわざカメラマンさんが撮りに来てくれている。  そのまま、私が六本木を歩く場面を撮り、タクシーで、東京駅に向かう。    午後2時13分。こだま423号に乗車。  車内で仕事をしているような雰囲気映像を撮影する。  やっぱり私の仕事場は、新幹線だからねえ。  こういう紹介のされ方は、うれしい。  隣りにカメラマンさんが座って、顔のアップを撮られたり、VAIOを広げて、 仕事をしているところを撮られたり、車輌の入り口から、私の席を撮影したりと、 新横浜に着く、ぎりぎりまで撮影される。  でもハンディカムによる撮影なので、まだ恥ずかしくない。  これが車内で、大型カメラで撮影されると、かなり恥ずかしいよ。

 午後2時29分。新横浜駅で下車。  ホームで、入線してくる新幹線を待つ映像を撮る。 「新幹線が入って来て、はいっ!と言ったら、こっちを向いてください!」と言 われて、新幹線の到着を待つ。  おお! のぞみ700系が入って来た! 「は〜い! OKです!」 「はい!」 「さくまサン、うれしそうに新幹線見てましたねえ、ほら!」 「はっはっは。本当だ。鉄道鉄ちゃんみたいな笑顔ですねえ!」  カメラマンさんとは、ここでお別れ。  わずか数10秒間の映像なのに、カメラマンさん、わざわざお疲れ様でした。  本編では情けないくらい出番は少ないだろうけど、この映像だけはきれいに撮 れていそうなので、お楽しみに。放映は来週11月3日の午後9時。テレビ東京 系でござる。  午後3時。せっかく新横浜まで来たので、私と嫁は、新横浜ラーメン博物館に 寄って行くことにする。  日曜日だから、さすがにどのお店も混んでいて、30分、40分待ちはザラ。  70分待ちなどいう表示もある。  おっ! 旭川ラーメン「蜂屋」が、10分待ち?  これは好都合だ! 「蜂屋」へ、直行する。  旭川ラーメン「蜂屋」は、昭和22年に創業。 「山頭火ラーメン」が、旭川ラーメンを全国に知らしめたけど、地元、旭川では この「蜂屋」のほうが、旭川の味として、有名なのだそうだ。   水分が少なく色白で縮れているのが特徴。水分が少ないのでスープがよく染み 込み、縮れているのでスープがよく絡むといわれている。  ええっ! これで10分待ち!?  どう少なめに人数を数えても、30人以上待っているぞ! 「10分待ち」の表示を見て、かえってお客さんが殺到したみたいだ。

 食券を買うまでに、すでに30分近くかかった。  新横浜ラーメン博物館がいいのは、どのお店も、ミニラーメンを用意している ことだ。何軒もはしごしたい人用に、いい。  私も、ミニラーメン 500円にした。  ついでに「豚丼」の文字もあったので、豚丼 400円も買う。  けっきょく40分近く待って、入店。  でも昭和30年代の風景を描いた露地をじっくり見ていると、けっこう時間が 潰せる。家の2階の窓を小さくしたり、洗濯物も小さいものを干して、空間を広 く見せているところなど、ラーメン博物館に似せたテーマパークが苦戦している 理由がわかるような気がする。

 先に、豚丼が来た。 『桃太郎電鉄』でも、旭川に豚丼屋を入れている。  でも本来、豚丼は帯広が発祥地。  へ〜、ここの豚丼は、チャーシューなんだねえ。  帯広の豚丼は、豚の照り焼きだ。  白髪ネギが多い。  この組み合わせは美味しいなあ。

 ラーメンが来た。  ミニラーメンというから、小丼なのかと思ったら、けっこう大きい。  通常の丼の大きさの4分の3くらいの大きさだ。  これは親切だ。

 いつも新横浜ラーメン博物館に来て、思うのだが、お客さんのことをよく考え たシステムが完備している。通路に白線が引いてあって、並びやすくなっていた り、必ず「相席でもよろしいでしょうか?」と、相席を当然のように押し付けな い配慮がどのお店にも徹底している。  毎年100万人以上の入場者数は、ちょっとやそっとの企業努力で、達成でき る数字ではない。  ぷーーーん。旭川ラーメン「蜂屋」特有のラードが焦げる匂いだ。  自家製ラードに鰺の丸干しとかつお節などを加えて焦がしたものらしい。  ちょっと癖が強いが、病み付きになりそうな味だ。    私はけっこうこの味を気に入ったのだが、嫁は気に入らなかったようだ。  焦げた匂いが、料理に失敗して焦がしたときに出る匂いを脱していないように 思うというのだ。なるほどねえ。  嫁は、警察犬の鼻を持つといわれるくらいの、におい星人だから、匂いに関し ては、かなり手厳しい。  ちなみに、私は元・蓄膿症である。  ラーメンは、体調によっても、毎回違って感じるものだ。  B1から、B2に移る。  B2で売っている、あげパンを食べて行こうと思ったのだ。

 あれ? 京都の「新福菜館(しんぷくさいかん)」が、待ち時間ゼロだぞ!   こんなチャンスはないぞ!  僥倖(ぎょうこう)! 僥倖(ぎょうこう)!  実は、京都でも、この「新福菜館(しんぷくさいかん)」は行列ができるお店 として有名で、私ですら、一度も入ったことがない。  当然、食べるでしょう!  さっき、ミニラーメンにしておいて、よかった!  うほ〜〜〜っ! 濃厚ラーメンとは聞いていたけど、このスープの濃さは何 だ!? コールタールみたいに、どす黒い。  ちょっとこの色は、名店という情報がなければ、食べられないかも。

 ちゅるちゅる…。ちゅるちゅる…。  むむっ。見た目より、あっさり味だ。  麺によくスープがからまって、美味しいなり〜!  チャーシューも、薄いのに、味わい深くて、美味しい。醤油だれに長いこと漬 け込むそうだ。  九条ネギも、アシスト役として、効いている。  これは、ぜひとも京都の本店でも、食べてみたいな。  ううっ。でも調子に乗って、レンゲでスープを飲んだら、さすがに濃い!  飲み干すのには、ちょっと適していないスープだな。  お店を出る頃には、もう10人以上の行列が出来ていた。  やっぱり、運がよかったんだ。

 さらに、あげパンもコーヒー牛乳といっしょに食べて、ご満悦。  午後4時。新横浜プリンスホテルの「イングリッシュ・ティー・ルーム」で、 紅茶。  何だか、来る度に、新横浜のプリンスホテルは、高級感が薄れて来て、ファミ リーレストランっぽくなっているように思う。プリンスホテル・ファンなだけに、 残念。  午後5時50分。新横浜駅から、こだま420号に乗車。  座席に座ると同時に、寝てしまったようだ。  本人は寝ている気はないけど、嫁が話し掛けようとしたら、寝ていたそうだ。  ははは。よくあることだ。  午後6時6分。東京駅着。  午後6時30分。帰宅。  まだ疲れているようで、「巨人VS西武」の日本シリーズを見ながら、うとう と…。  途中、目が覚めて、NHK『利家とまつ』を見たりする。  最近は飛び飛びにしか見なくなってしまったが、織田信長死後の秀吉の描き方 は非常にいい。  本物の豊臣秀吉は、こんな感じだったのではと思わせる場面が多い。  香川照之さんが、いい演技をするようになって来ている。  俳優さんは、こういう風に、いい役に出会うと、大きく成長する。  この成長のさまを垣間見ることができるのは、視聴者にとって、最大の喜びだ。  今夜も『おいしい桃鉄(小学館)』の執筆。  新横浜ラーメン博物館に行ったので、北海道の旭川ラーメンの項と、横浜のラ ーメン記念館の項の原稿を、少しだけ手直ししないと。

 
さくまNEWS

●『おいしい桃鉄』(小学館)12月中旬発売!          
 ついに『桃太郎電鉄』の美味しい物件をすべて公開する!     

●CD『桃太郎電鉄11〜ゴールド・サウンズ』、          
『ベリー・ベスト・オブ・桃太郎伝説&電鉄(仮)』12月中旬発売!

●『桃太郎電鉄』携帯着メロ、近日配信開始!           
さくまNEWS

●『桃太郎電鉄さぬきうどん』が「めりけんや」サンのHPで    
 通販できることになりました! ぜひ食べてみてね!
 めりけんや http://www.merikenya.com/

●「桃いろ」瀬戸内海放送
   平成14年10月5日より毎週土曜日 
   午前10時50分〜午前11時30分放送。岡山・高松地区。

●「桃太郎電鉄ジャパンカップテレビ」スカパー・CSファミリー劇場
   平成14年11月2日より毎週土曜日
   午前0時〜午前0時30分放送。
   詳しくは→http://www.fami-geki.com/

●『桃太郎電鉄11〜ブラックボンビー出現の巻!
   平成14年12月5日発売!
   プレイステーション2、ゲームキューブ同時発売!
   「桃鉄ジャパンカップ」や公開収録の予定は、こちら!

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