１０月１９日（土）

　午前１１時。嫁と、原宿の「ペルティエ」へ。
　若鶏のパスタ・ランチにコーヒー。





　午後１２時３０分。渋谷の「コミックステーション」へ。
　やっと『ああ播磨灘』（さだやす圭・講談社）の最終巻１４巻を見つけた。

　午後１時。帰宅。
『ああ播磨灘』（さだやす圭・講談社）１４巻目を読む。
　いやあ。最初から最後まで緊張感と臨場感が漲っていた作品だったなあ。
　連載当時も読んでいたんだけど、画面からあふれる迫力の点では、漫画史上最
高かもしれない。大相撲の力士たちのお肉が、画面からこぼれそうだもんな。

「一度でも負けたら、引退」という絶対絶命の設定は、抜群のおもしろさだけど、
単行本にして、３巻も続かないと思っていたた。それが文庫本にして、１４巻。
Ｂ６版のコミックス・サイズなら、２８巻も続いたと思うと、「凄い！」のひと
ことだ。

　午後３時。今から、１ヶ月ほど前、ちょっとおもしろい事件があった。
　宅配便屋さんが、いつものように『週刊少年ジャンプ』の最新号を持って来て
くれた。
　しばらくすると、さきほどの宅配便屋さんが戻って来て、「すみませーん！　
さっきお届けした郵便物のお名前が間違っていました。交換させてください！」
　ってことは、この近所にも、『週刊少年ジャンプ』が届くような家があるのか。
　へ〜〜〜と、見てはいけないのかもしれないけど、やっぱり宛先を見てしまう
よね。すると、そこには、「斎藤清貴　様」と書いてあるではないか！
　あっ！　『週刊ヤングジャンプ』の表紙をずっと撮影していた、カメラマンの
斎藤清貴くんではないか！
　かつて、いっしょに何回か仕事をして、仲のよかった斎藤清貴くんだ！
　というより、のちにあの広末涼子ちゃんの写真集のカメラマンとして、有名に
なり、アイドル写真家として、第一人者と呼ばれた時期もある斎藤清貴くんだ。
　私と仲良かった頃は、まだ有名になる前だったけどね。
　ちなみに私が歌手デビューしたときに、私の写真を撮ってもらった気がする。
ははは。笑ってくれ。でないと、こっちが恥ずかしい。

　あわてて、集英社の古い知り合いの編集者に電話して、斎藤清貴くんの連絡先
を聞いて、電話した。
「え〜？　さくまサン？　ひさしぶり〜！　えっ？　うん。クリーニング屋さん
あるよね。その先の？　ええっ！　うそ！　そんな近くに住んでるの？　近すぎ
るじゃない！」
　…というやりとりがあって、近いうちに会おうとなってからが大変だった。
　こっちから電話すると、斎藤清貴くんは、宮古島にいたり、ニューヨークに行
っていたり。
　向こうから電話があると、こっちが高松や、京都に行っている。
　そんなこんなで、きょう、やっと会えたのだ。

「や〜！　ひさしぶり〜！」
「１０年、１５年、いや２０年ぶりぐらいですよね〜！」
「へ〜、そのくらいになるかなあ！　斎藤くん、いくつになった？」
「４４歳！　さくまサンは？」
「５０歳！」
「ええっ！　５０歳になっちゃったの〜！　ずいぶん若い５０歳だなあ！」
「オレもこんな貫禄のない５０歳になると思わなかったよ！」
「でもお互い変わらないね！」
「変わらないね！」

　現在も、芸能人の写真を撮りつつ、花の魅力に取り付かれて、花の写真をたく
さん撮っているそうだ。見せてもらったけど、まるで絵画のように美しい花の写
真だった。
　ニューヨークは、映画のなかにつかうための写真を撮りに１ヶ月間行っていた
そうだ。これも見せてもらったけど、いい写真だ。

　斎藤清貴くんのスタジオがまたすごい！
　ビルの３階をスタジオにして、４階が事務所なんだけど、外に向かって飛び出
したようなガラス張り。高所恐怖所の私にはちょっとつらい空間だけど、斎藤清
貴くんの事務所から見える景色は、毎日見ている近所の景色とまったく違う印象
だった。高さって、景色を変えるね。





　午後５時。このあと演歌歌手の氷川きよしクンが撮影で来るというので、帰宅。
　午後７時。雨が強くなって来たので、嫁と近所のカレー屋さん「ヘンドリック
ス」へ。ここのナンは、おそらく日本でいちばん美味しいと思えるくらいなんだ
けど、とにかくカレーが本格派で、辛い！　
　若いときは、辛いものも大好きだったけど、もう辛いのはちょっとね。
　というわけで、このお店、私が原宿に引っ越して来て、７年目になるけど、３
〜４回しか来ていない。
　
　きょうも、カレーとナンを注文する。
　カレーは、マイルド味にすることが可能だというので、もちろんマイルド味に
してもらう。なのに、やっぱり辛かったあ！　ひ〜〜〜！

 
 



　納豆の天ぷらと、なんこつ餃子。これは美味しかった。

　午後７時３０分。帰宅。
　録画したけど、まだ観ていないテープを見る。
『マネーの虎』だったり、ＮＨＫの岸和田だんじり祭りのドキュメントだったり、
いろいろ。

　というのも、また明日から、京都なのだ。
　今回は、単身赴任で、あとから嫁が来る。
　だから、きょうのうちに録画ビデオを見ておかないとなのだ。録画したテープ
って、間が空くと、見たくなくなっちゃうからね。