10月18日(金) 午前7時。12月中旬発売予定の『おいしい桃鉄』(小学館)の原稿を執筆! 楽しいねえ。楽しいなかに、緊張感が漂っていて、じんわり来る楽しさだ。 『桃太郎電鉄11〜ブラックボンビー出現の巻!』に登場する食べ物物件を地方別 に、ひとつひとつ解説していく。 編集側である成沢大輔くんが、ページ構成と文字数を指定してくれるんだけ ど、これが投手と捕手の関係で、釧路のほっかぶり寿司屋は、このぐらいの文字 数で、札幌ラーメン屋は、このぐらいの文字数でと、レイアウトでサインを送っ てくるわけだ。 そうか。そういう組み立てね? と私はうなずいて、キャッチャーミットめが けて原稿を書くわけだ。 このやりとりが楽しいのよ。 成沢大輔くんが、名編集者と呼ばれる理由が、このページ構成から、読み取れ る。これは出版の仕事でしか味わえない快感だ。 プロ野球だよ、人生は! 午前10時30分。嫁と「ロイヤルホスト」へ。 えっ? 午前11時前に、ランチ・メニューがあるの? へ〜、最近始めたのか。 若鶏のグリルきのこソースのセット。 嫁が所用で、でかけて、しばらく私は「ロイヤルホスト」に残り、『桃太郎電 鉄12(仮)〜地方編』のアイデア出し。 午後12時。昨日読んだ『ああ播磨灘』(さだやす圭・講談社)の文庫本が、 13巻で完結だと思ったら、14巻だった。渋谷の「ブックファースト」には、 13巻までしか売っていなかったのに〜! というわけで、新宿高島屋の「紀伊国屋書店新宿南口店」へ。 うーーーん。7巻までしか売っていない。 ひさびさに「まんがの森」に行ってみるか。 えっ? シャッターが降りている。 まだ開店時間じゃなかっけ? って、もう午後12時過ぎてるよ! げっ。張り紙が貼ってある。 え〜〜〜! 平成14年10月15日で、閉店しただって〜〜〜! どしぇ〜〜〜ッ!このお店は、20年ぐらい前、印口崇(おしぐちたかし)さんが、阿佐ヶ谷の 書店から、このお店の店長に就任して、お店をオープンさせるときから、私もお 手伝いして、今日のおたく文化発祥の地とまでいわれてたのに! サイン会を何回もやったし、山本貴嗣(やまもとあつじ)くんの絵を看板にも した。 毎週のように、印口崇と会って、漫画の話ばかりしていた時期があるだけに、 ショック! 自分が通った予備校が廃校になったみたいだ。 なんだかまた、ひとつの時代が終わりを告げたような気がする。 午後1時。ハドソン宣伝部の梶野竜太郎くんと、テレビ制作会社の人がふたり 来る。ひとりは放送作家さん。 10月のある新番組に、ゲスト出演するので、その事前打ち合わせ。 ちょっとこれはびっくりする番組かもしれない。 日曜日の午後9時ぐらいの番組らしい。 来週、収録なので、こまかい情報は、そのときにでもまた! 午後3時。ムサシノ広告の伊東正義が来る。 伊東正義は、大学の同級生なので、私が昔からの車好きなのを知っていて、仕 事の話ついでに、ニッサン・シルビアを見に来た。 やっぱり50代のおさんは、この車の価値を知っているのですよ。 「伊東くん、きれいな車だろ〜!」 「おお! きいれいだなあ!」 「いいだろう!」 「おお! 運転席に乗せてくれよ!」 「まあ、伊東くんだから、いいか! カチャ!」 バウン! バウン! ブロロロロロロ…。 「おい、さくま! メーターがエンプティのところを示しているぞ! ガソリ ン、ほとんど入ってないぞ!」 「あっ、そうかも!」 「ほんとに運転する気ないんだな!」 「ガソリン入れてないと、盗難されても、ガス欠ですぐ動けなくなる!」 「そういう問題じゃないだろ!」 午後4時。プロスペックの江口貴博(えぐち・たかひろ)くんが来る。 伊東正義といっしょに、江口貴博くんから、上海最新情報を聞く。 江口くんの奥さんは、中国の人だからね。 「へ〜〜〜! 公用語は、北京語だけど、上海で北京語をつかうと、田舎者っ て、思われちゃうの! ふーーーん!」 「上海には、マクドナルドも、ローソンも、ケンタッキーも、スターバックス・ コーヒーもあるの!? 四国高松にスターバックス・コーヒーが出来たのって、 今年の夏ぐらいだよ! えっ? いま、上海では、ピザ・ハットが大流行? ふ ーーん!」 「携帯電話は、ついにアメリカを抜いて、普及率が1位になったそうですよ!」 おもしろいねえ。 あと20歳若かったら、絶対上海に行って、仕事始めていたと思うなあ。 午後6時。有楽町の帝国ホテルへ。 きょうは私の師匠である『子連れ狼』の原作者として知られる小池一夫先生の パーティ。小学館の『週刊ポスト』で連載している作品『弐十手物語』が、な、 な、なんと25年間に到達して、単行本がついに100巻を突破した、その記念 パーティなのだ。 すごいよなあ。100巻だよ、100巻! 「書けるものなら、書いてみろ!」「いえ! 書けません!」と断言できる数字 だよ、100巻は!
100巻の前で--小池一夫先生-- 『弐十手物語』小学館 定価505円(税別) 古い仲間や、昔お世話になった小学館の編集の方々とか、『桃太郎電鉄』世代 の若い子たちと、ご挨拶やら談笑の連発!
順不同で紹介すると、かつて『うる星やつら』の担当編集者で、現在、小学館 コミック編集局局長の三宅克さん。小学館コミック編集局チーフ・プロデューサ ーの辻本吉昭さん、小学館マーケティング局、ゼネラルマネージャーの田中洋輔 さん、小学館マルチ編集室室長の笹原博さん。 『ウルトラマンコスモス』の主役の杉浦太陽くん。 彼は、この日記でもあの事件のときに、面識もないのに応援したことがあるの で、事件がいい方向で解決して、こうしてこういう場で会えることは、なんだか うれしい。 21歳。かわいいねえ。 ゲーム世代なので、「次回作のときはぜひテスト・プレイさせてください!」 といっていた。私は本当に呼んじゃうよ!
「仮面ライダー龍騎」に出演中の涼平くん。 彼とは、以前、石関秀行夫妻の家でも会っている。私の首が痛くなるくらい 背が高い! 特撮関係のライターとして、有名な岩佐陽一さん。 『月刊OUT』の世代だったそうだ。 編集プロダクション・スタジオハードの櫻井晋くん、竹中智也くん、御崎眞美 さん。小池書院の井上恵子編集長。 劇画村塾の同窓生は、漫画家のとがしやすたかクン、漫画原作者の梶研吾(か じけんご)堅固くん、石関秀行夫妻、『北斗の拳』の作者・原哲夫くん、漫画原 作者の棟居仁くん。
堀井雄二も来ていると思って、楽しみにしていたら、いないではないか。 携帯にメールしたら、きょうだというのを忘れていたようだ。 行く前に、メールすべきだった。 高橋留美子さんも来れなかったようだ。 この時期漫画家さんは、年末進行の真っ只中だから、来れるはずがなかった。 小池一夫師匠にご挨拶。 「おお! 身体も元気そうだな! 辛口の漫画評論、期待しているよ!」 実は今月いっぱい締め切りの漫画エッセイのお仕事は、師匠の小池書院からの 依頼だったのだ。師匠直々のお仕事だったのかあ! これはしっかりいい仕事をしないといけなくなってしまったではないか! 午後8時30分。嫁と、広尾の恵比寿橋にある「マルガメ製麺所」に初挑戦! まだ我が家の讃岐うどんブームは、続いているのである。 このお店は、つい最近オープンしたばかりのお店だそうだ。 「マルガメ製麺所」という名前だけで、もうそそられちゃうでしょ? でも、広尾というお洒落な町にできたお店なので、四国高松で見たような作業 所の雰囲気はまったくなくて、若いカップルが訪れる見事なまでに若々しいしゃ れたお店。
赤いテーブルに昔の銭湯のようなタイル。 大きなステンレスの釜には、おでんも。 ぶっかけうどんに、釜玉うどん、おでんの盛り合わせを注文する。 おろ? おろろろ。おろろろ〜! こ、これは、ちょっと大変なことですよ! 美味しいほうに、大変なことですよ! うまいなんてーもんじゃない! 腰の強さは、ばいんばいん。表面がやわらかくて、なかが硬い、讃岐うどんそ のものですよ! うちの嫁の評価では、あの「山越(やまごえ)」よりも、美味しいかもという のだから、高い評価なんてもんじゃないでしょ!
ぶっかけうどんの澄んだスープは、シャープな味だし、釜玉うどんは、生卵を ホイップ、ホイップ、高松のうどん屋さんにもひけを取らない味だよ。 思わず、追加注文で、生醤油うどんも注文してしまった。 だって、このお店の生醤油うどんなら、美味しそうな気がしたんだもん! やっぱり美味しい! まるで、四国高松にいまいるようだ! これは、いい場所に、いいお店を見つけてしまった。 「ご主人は、丸亀の人なんですか?」 「いえ、東京です。丸亀を中心に、何軒も修行して来たんです!」 「へ〜〜、高松のうどん屋さんに負けないくらい美味しいですよ!」 「ありがとうございます!」 あの「山越(やまごえ)」でも修行したそうだ。 これは、絶対お勧めマーク。 あの銀座「さか田」よりも、我が家から近いだけに、これは入り浸ってしまい そうだ。 「マルガメ製麺所」 03(5475)6021 渋谷区広尾1の7の17 営業時間:18:00〜深夜午前2時50分。 無休。 備考:明治通り沿い恵比寿橋。 明日も行こうかな。 午後9時30分。帰宅。 今夜も『おいしい桃鉄』(小学館)の執筆。
●『おいしい桃鉄』(小学館)12月中旬発売! ついに『桃太郎電鉄』の美味しい物件をすべて公開する! ●CD『桃太郎電鉄11〜ゴールド・サウンズ』、 『ベリー・ベスト・オブ・桃太郎伝説&電鉄(仮)』12月中旬発売! ●『桃太郎電鉄』携帯着メロ、近日配信開始! |
●『桃太郎電鉄さぬきうどん』が「めりけんや」サンのHPで 通販できることになりました! ぜひ食べてみてね! めりけんや http://www.merikenya.com/ ●「桃いろ」瀬戸内海放送 平成14年10月5日より毎週土曜日 午前10時50分〜午前11時30分放送。岡山・高松地区。 ●「桃太郎電鉄ジャパンカップテレビ」スカパー・CSファミリー劇場 平成14年11月2日より毎週土曜日 午前0時〜午前0時30分放送。 詳しくは→http://www.fami-geki.com/ ●『桃太郎電鉄11〜ブラックボンビー出現の巻!』 平成14年12月5日発売! プレイステーション2、ゲームキューブ同時発売! 「桃鉄ジャパンカップ」や公開収録の予定は、こちら! |
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