10月9日(水)

 また、あわただしくも、長い、長い1日が始まる。

 午前8時45分。京都の仕事場を嫁と出て、京都駅へ。
 なんとタクシーで、15分で着いてしまった。
 みどりの窓口で、キップを頼むと、ぎりぎり午前9時12分ののぞみ新幹線に
間に合いそうだ。のぞみ新幹線に間に合うと、1時間の短縮は大きい!
 駅員さんののんびりした対応にじりじりしながら、キップを奪うように受け取
り、キャリーバッグをガラガラ引きずり、エスカレーターを駆け上る。ホームに
上って、1、2、3! のぞみ3号が滑り込んで来た!

 わおっ! 間に合った!

 座席に腰を下ろして、さっそくVAIOを取り出し、『桃太郎電鉄12(仮)〜
地方編』の仕様書作り。
 700系新幹線は横揺れが少ないから、仕事がしやすい。

 例によって、旅先の取材であるからして、見事なまでに快晴。青空。暑い!
 行く先々で、「昨日までぽつぽつ雨降ってたんやけどな!」と言われる。
 
 お腹が減ってきた。
 朝から何も食べていない。
 きょうは、食べる取材が多いから、食べないようにしておきたいのだが、お腹
がきりきり悲鳴をあげている。

 午前10時14分。岡山駅着。
 きょうは向かいのホームで待っている、新幹線こだま号に移る。
 乗車する前に、「桃太郎電鉄まつりずし」を駅のホームで探す。
 きょうも売り切れ!
 栗おこわ弁当をひとつだけ買う。

 午前10時18分。岡山駅、こだま613号発車。
 車中、嫁と、栗おこわ弁当を食べる。
 小腹を満たす。
 昔から、私は岡山というと、まつりずしと並んで、栗おこわ弁当が好きだっ た。 栗が炊き込まれたお赤飯の、もちもち感が歯にくすぐったくて好きだ。  でも、最近のは、お赤飯の上に栗が何粒か乗っているだけ。  これは栗おこわ弁当の名に恥ずかしいと思うぞ。 「栗が乗ってるだけだぞ弁当」だ!  午前10時55分。新尾道駅で、下車。
 駅前のバス乗り場で、四国今治(いまばり)行きの高速バスを探す。  しまなみ海道を90分で一気に走る便利な路線だ。  しかも、30分に1本出ている。  …無い。  午前11時台だけ、高速バスが無い。  そ、そんなアホな。  次の高速バスは、1時間20分後?  何のために、京都駅の階段を駆け上り、1時間短縮したかわからない。  ええい! タクシーで行こう! 「しまなみ海道を通って、あちこち見て、今治(いまばり)まで、行ってほしい んですけど…」  ふつうここで、タクシーの運転手さんは、満面の笑みになるはずである。  超距離走行で、2〜3日分の稼ぎになってしまうからだ。 「行ってもいいんけんど、高いけんね!」 「わかってます! あちこち取材したいんで、行ってください!」 「お客さん! 11時台に高速バスが無いのは、変やね! 尾道駅まで行きます から、そこで高速バスに乗るとええ! バスは新尾道駅よりも、JR尾道駅のほ うが、中心やけんね!」  別に、愛想が悪い人ではない。  むしろ非常にいい人だ。 「お客さ〜ん! やっぱり尾道駅からも、午前11時台のバスは、無いそうです わ!」 「だったらいいですよ! そのまま行ってください!」 「駅の近くにタクシーおるけんね。そこで乗り換えてください!」  ええっ? このおじさん、何を言い出すんだ。  よく聞くと、おじさんは、しまなみ海道に行ったのは、研修のときに1回しか ないので、うまく観光案内できないし、道もよく知らないというのだ。  何て、謙虚なんだ。  本当に、タクシーが4台くらう並んでいるスーパーの前で「誰か、しまなみ海 道で、今治(いまばり)まで行ってくれんね!」  どうも、尾道の人たちは、欲がないのか、みんな「いやいや」と手を振ってい る。考えようによっては、嫌われているかのような雰囲気だ。 「運転手さん! 変な人に当たるより、おじさんのほうがいいので、おじさんが 運転して行ってください!」  さすがに、観光案内なら、こっちのほうが得意だとまではいえなかったが、こ っちは商売柄、見たいポイントは、押さえてある。  しかも、一昨年だったか、しまなみ海道が、開通する直前、因島(いんのしま) までは、取材済みだ。  きょうは、後半の島の取材がしたい。  けっきょく、おじさんが、そのまま行ってくれることに。  因島(いんのしま)までは、運転手さんに尾道近辺のことを聞く。  おかげで、尾道名物「でべら焼き」のことを聞けた。  でべら焼きというのは、ひらめを漁師さんが船上で干したものを<でべら>と 呼ぶ。食する前に木づちでたたき身を柔らかくし、火にあぶる。 「でべら焼きは、骨がましいけんね!」 「骨がましい」という言い方がいいなあ。  こういう地元ならでは表現が聞けるところが、旅の楽しさだ。  面倒な食べ物だけど、瀬戸内の冬の味覚として長く親しまれているようだ。  私は「でべら焼き」の「デベラ」という、怪獣のような名前が妙に気になって、 『桃太郎電鉄』の台帳にメモしていた。  ほかにも、因島(いんのしま)の造船業が、下火になった話や、実は「しまな み海道」が全線開通はしていないことなど、興味深い話を聞かせてもらった。  なるほど、尾道大橋を通って、因島大橋を渡って、生口島(いくちじま)に入 ったら、道は平地になってしまった。  これは高速道路ではない。  でも、普通道路だけに、海沿いを走るので、返って気持ちいい。  途中、瀬戸田(せとだ)というところで、車を停めてもらって、しばらく海を 眺める。
 防波堤ぎりぎりまで海は、なみなみと水量をたたえ、水面がキラキラと光って いる。  東京生まれの東京育ちである私には、子どもの頃、ヒーロー物の『8マン』の 主題歌で、♪光る海〜、光る大空〜、光〜る〜、大地〜というのがあって、どん な海なのだろうと思っていた。  同様に、青春小説の巨匠・石坂洋次郎さんの『光る海』というのも、どんな海 なのだろうと思っていた。  その後、紀伊半島で、波が光る海を見て、「これが光る海だったのか!」と、 感動した。以来、光る海の風景には、滅法弱い。  なかでも、瀬戸内海の光る海は、最高に好きだ。 『ドラえもん』のどこでもドアがあったら、絶対瀬戸内海沿岸に住みたい。  そのくらい、瀬戸内海の光る海が好きだ。  午後12時。速い! もう伯方島(はかじま)に着いてしまった。  次の高速バスを待っていたら、まだ新尾道駅を発車していない。 「マリンオアシスはかた」という道の駅に寄ってもらう。 「伯方(はかた)」というのは、「伯方の塩」という名前を知っている人も多い だろう。あの伯方(はかた)である。  福岡県の博多と発音がおなじなのが、もったいない。
 とにかく、「伯方の塩」というくらいだから、名産品は、塩だらけ。  もちろん、塩をそのまま売ってるけど、塩ラーメンもある。  驚いたのが、塩アイス 150円。  これが、美味しい!  間違いなく、塩が入っている。
 ソフトクリーム状ではなく、シャーベット・タイプなのだが、ミルクの味のほ うが、勝っていて、塩は、ちょうど、スイカに塩をふると、さらに甘くなるのと おなじような効果で美味しい。  ふつうアイスクリームを食べると、口のまわりがべとついて、お茶やお水を飲 みたくなるものだが、塩のさっぱり感で、ほしいと思わない。  この塩アイスは、絶品!  ついでに食べた、でこぽんアイスも美味しかった。  山口県柳井の甘露醤油アイス、小豆島の醤油アイス、愛媛県松山のいよかんソ フトといい、最近は日本各地の名産ソフトが美味しい!  午後1時。すごいや! 今治(いまばり)に着いてしまった。  予定では、午後5時くらいの到着かなと思っていたので、これはうれしい。  最後は、運転手さん、今治の地理がわからないというだけあって、パニック状 態に陥り、「道は私が指示しますから、運転手さんは、まっすぐ前を見て、運転 してください!」という一幕もあったが、なんとか、今治駅まで来た。
 今治駅のコインロッカーに、荷物を預ける。  今治駅には、やはり「タオルのまち」の看板が目立つ。  日本のタオル製造の90%以上を、この今治が占めているのだ。  でも、ご多分洩れず、中国製のタオルの隆盛で、この町のタオル工場も次々に 閉鎖に追い込まれているようだ。  今治駅の時刻表をメモして、作戦を立てる。  まずは、せっかく今治(いまばり)に来たのだから、今治城を見に行く。  午後1時30分。今治城。今治城は、築城の名手・藤堂高虎(とうどうたかと ら)が建てたお城だ。  藤堂高虎は、戦国時代最高の建築家だ。  私は、年々この藤堂高虎に対する興味が、どんどん強く、大きくなっている。  行く先々で、藤堂高虎の作品に会うのだ。  大和郡山城、紀州和歌山城、伊賀上野城、伏見城、大阪城や江戸城の増改修も 手がけている。  美しい特徴のあるお城を作る人だ。
 なかでも、この今治城は、海水をお堀につかった水城として、今日でも珍しい お城として知られている。  きょうも、お堀に魚釣りに来ているおじいさんたちがたくさんいて、なんとも のどかな景色だ。  城を見上げる。美しい城だ。
 むむっ。やけに天守閣が、ほっそりと高いな。  げっ! 天守閣は6層!? 5層ではないのか…。  登るの、つらそうだなあ…。  明日は、瀬戸内海放送「桃いろ」の収録があるから、あまり疲れたくない。  でも、私も今年50歳を越えた。  旅した場所が、二度と来ない場所になる確率は、ぐんぐん高くなるに違いな い。 登らなかったことを後悔するかもしれないので、登ることにする。  うへっ! 天守閣の前に、階段があって、すでにここの階段がきついじゃない か! 暑い夏に来なくて、よかった。お城の前で、倒れてたかも。  ようやく、天守閣に入る。  お城は、その構造から、トイレは1階にしかないので、一応入っておく。  えっ! これはびっくりするほどではないけど、このトイレ、意表を突いてい て、おかしい!  お城の壁面が剥き出しになったトイレは、ちょっと珍しい。
 ひー、ひー、はあ、はあ…。  各階に、甲冑やら、書状を陳列してあるのは、立派なんだけど、それだけ見て 回る距離が伸びて、私には、つらい。  ひー、ひー。  まだ3階? まいったなあ…。  お城の階段は1段ずつが高いから、つらい。  ひー、ひー、はあ、はあ…。  意地でも、登るぞ!  あ〜、足ががくがくして来た。  ひー、ひー、はあ、はあ…。 「よいしょ!」「よいしょ!」の掛け声さえでなくなって、「うっ!」「う っ!」とうめくしかない。  やった! 天守閣最上階だ。
 おお! 苦しんだあとには、必ずご褒美があるものだ。  海に突き出したお城は、見晴らしがいい!  来島大橋が遠くに見える。  瀬戸内海が一望だ。  波がない、  CGで描いたような静けさだ。
 これは、山城には、味わえない魅力だなあ。  うーーーん。もう少し早く今治城に登っていたら、『桃太郎電鉄11〜ブラック ボンビー出現の巻!』のお城ラリーカードに、今治城を加えたかもしれないのに なあ…。  午後2時。今治城の入り口にあるお土産品屋さんで、「今治名物みすか団子」 を食べる。  なんたって「土地の名前+名物」の文字があったら、買うか、食べるかするの が、私の仕事。  こういう間食が多いから、太るんだよなあ。
 うむ。この「みすか団子」は、甘さ控えめで、美味しいぞ。  松山の「坊ちゃん団子」みたいだ。  これは、じゅうぶん今治の新物件になりそうだな。  午後2時30分。今治城から、今治国際ホテルまで歩く。  もうへとへと…。  足は、じんじん…。  私は江戸時代、決して伊能忠敬には、なれなかったな…。  今治国際ホテルは、22階建て、101メートルの四国随一の高さを誇るホテ ルだ。そんな高層ビルに高所恐怖症の私が泊まるわけがない。  きょうはここで「水軍鍋料理」を食べる。  水軍鍋は、戦国時代の瀬戸内海の覇者、村上水軍が出陣の前夜、海辺でかがり 火をたいて食していたという鍋料理だ。  本来は、因島(いんのしま)の名物料理。  でも、因島(いんのしま)では、民宿のようなところに泊まらないと食べるこ とができない。しかも予約制だ。  だから、この今治国際ホテルまで、わざわざ「水軍鍋料理」を食べるためにだ け来た。  タコの8本の足から、「八方の敵を食う」とたとえて、水軍の武者たちが鍋の 中に必ず入れていたというタコを中心に、カキやアナゴ、イカや白身魚など、旬 の魚介類や海草をふんだんに盛り込む。  特徴は、タコを丸ごと、鍋に入れる。  これがいかにも、村上水軍のようで、豪快にして、勇壮だ。  ところが!  今治国際ホテルの「水軍鍋料理」は、まったく違ったのだ。  タコは、丸ごとではなく、切り身でちょっと。  海老が入って、鯛、ホゴ、キス、ハマチといった魚が入っているだけ。  ちっとも豪快にして、勇壮ではなく、豪快なのは、一人前4000円という値 段だけであった。  とても2人前(8000円!)を頼む気になれないので、一人前と、鯛茶漬け を注文する。
 でも、味噌仕立てのスープは、甘くて、実に美味しいのだ。  ホテル風に、上品な料理にアレンジしてしまったのだな。  本来の「水軍鍋料理」は、最後に麦飯を入れるらしいんだけど、やっぱりこの ホテルでは、麦飯を入れることはないらしい。  せめて白いご飯を入れて、食べたかったー。ちょっと悔しい。  鯛茶漬けのほうも、美味しかった。  宮崎県の冷汁のような味のスープに、鯛の切り身を入れたもので、味噌の塩分 が食欲を誘う。  けっきょく「水軍鍋料理」は、その存在を知らずに、今治国際ホテルに来て、 たまたまメニューを見て、美味しそうだなと思って注文したら、「うまい!」と 叫んでいた食べ物だと思う。  私のように、タコ丸ごと一匹、どでん!と鍋で踊る絵を期待した人には、まっ たく違う食べ物であった。  午後3時53分。今治駅から、いしづち20号に乗車。
 今治駅のホームがいいかげんで、ホームの地面に大きく「1」と書いてあるか ら、1号車の乗車位置だと思ったら、6号車の乗車位置。何だよ、この表示の仕 方は!  乗車後、6号車から、右に左に揺れる車内を、キャリーバッグをごろごろ引き ずり、1号車まで歩くはめになった。  これは、きつい! 揺れる! 揺れる!  嫁が、途中で「自由席でいいから、座ってしまおう!」という。  嫁の意見は、ふつうの列車なら、間違いではない。  しかし、この列車は、ダメなのだ。  1〜3号車までが、高松行きで、4〜6号車が、岡山行きなのだ。  瀬戸大橋の手前の宇多津(うたづ)で、列車を切り離すのだ。  だから、1号車まで行かないと、岡山駅に行ってしまう。  私たちは、高松に行きたいのだ。  ふい〜〜〜!  何度も座席の角に身体をぶつけながら、やっと1号車に達し、座席に座る。  あ〜、きつかったあ!  どこかで右肘をすりむいた。  ふわああああ…。いつごろ寝たのか、覚えていないほど、気がつけば、ぐーす か、寝ていた。  今治城と、この列車内移動が、こたえた。  午後5時42分。高松駅に到着。  さすが南のほうの国だね。まだ外が明るい。  そのまま、全日空ホテルクレメント高松へ。  もはや定宿なので、部屋までおなじにしてもらっている。  だから、自分の家に帰ってくるようなもので、身体がすごく楽。  午後7時。瓦町まで出て、讃岐うどんのお店を探す。  しかし、すでに今治城登城の疲労で、私のジャイロスコープが狂ったようだ。  めざすお店が見つからない。  しかも、第一希望のお店は、電話をしたら、開店時間は午後8時からというで はないか! なんじゃそりゃあ!  讃岐うどんのお店は、午前7時から開いているものから、「池上製麺所」のよ うに、1日わずか1時間10分しか営業しないお店がある。  そして、夜7時くらいから、翌朝の7時まで営業する夜型のお店も多い。  この辺が、讃岐うどんのマニア性が強くなる要因だ。 「あのお店に行きたいんですけど…」 「あそこは、午前11時から、午後2時までしか営業していないから、今から行 ってもあかんでっせ!」  こういう会話になる。  ようするに、兵器マニアが、銃の口径が何センチと暗記するような世界に近い。  お店によって、味、トッピングの種類、食べ方のシステムまで違うところがい いんだろうなあ。  午後7時30分。古馬場町の「元祖 五右衛門 極東」という名前のお店へ。  たしか以前は「元祖 五右衛門」という名前のお店だった気がするのだが、い つのまにか「極東」というわけのわからない語尾がついた。  つい最近、この名前に変えたようで、お店の前には、花輪がいくつも飾られて いた。  店内にジャズが流れていたりするので、一見おしゃれだけけれど、おにぎりと おいなりさんのケースがあるので、間違いなく讃岐うどんのお店だ。
 このお店は、カレーうどんが美味しいと聞いていたので、私も嫁も、カレーう どんを注文。  ふとカウンターを見ると、什器におでんの串が何10本も刺さっている。  讃岐うどんのお店には、うどんのほかに、おにぎりや、おいなりさんを置いて いるお店が多い。  それと、このおでんを置いているお店も多いと聞いていた。  これは食べてみるしかない。  へ〜。おでんの辛子は、白味噌と辛子を練り合わせて、溶いたもののようだ。  東京では、洋辛子のみなので、ちょっとおもしろい。  白味噌のせいで、辛いのに、甘い。
 カレーうどんは、そんなに辛くない。  一見ふつうっぽい味のように思えたが、気がつけばカレーのおつゆを飲み干し、 完食! 美味しかったようだ。  このお店は、午前3時まで営業しているそうだ。 「元祖 五右衛門 極東」  高松市古馬場町1の13 ファーイーストビル1F  087(821)2755  営業時間:18:00〜深夜3:00  日曜定休。  午後8時。このまま帰る私ではない。  第一希望の讃岐うどんのほうの開店時間が近づいて来た。  こっちのお店のほうが、マニアの間では、カレーうどんの本命と呼ばれている し、「元祖 五右衛門 極東」のカレーうどんが、日本一のカレーうんどんだと 力説する人もいる。一方で、カレーうどん自体、讃岐うどんとしては邪道である という言い方をする人もいるようだ。  まるで明治維新の英傑たちの名前の覚え始めのようだ。  こんな男がいる。あんな志士がいる。  まさに百花繚乱である。  琴電瓦町駅寄りの「鶴丸」へ。
 このお店がマニアの間で、いちばん人気のカレーうどんが食べられるお店だ。  土居ちゃん(土居孝幸)は、先月、ここでカレーうどんを食べて、翌朝、ずっ と「美味しかった!」「美味しかった!」を連発していた。  カレーうどん 600円と、ぶっかけうどん 500円を注文する。  まいったよ。  どぼどぼのこってりルーだ。  うどん屋さんのカレーは、具が全部溶けてしまっているものが多いけど、ここ のはけっこう具が残っている。  タマネギが美味しいよ!  サイコロ状のジャガイモも小さいながら、しっかりその姿のままだ。  なのに、ルーの味は奥深くて、美味しいったら、ありゃしない。  さっき、カレーうどんを食べたあとに、もう一度食べたら、美味しいと感じる のは相当難しいはずだ。  なのに、美味しいんだから、これはすごい!
 ぶっかけうどんも、すごかった。  麺の弾力が強くて、おつゆの切れ味は、カミソリシュート。  大好きな白胡麻のぷちぷち感もいい。  カレーうどんだけじゃないんだな、このお店。  まだまだ、讃岐うどんの全貌がつかめないよ。 「鶴丸」  高松市古馬場町9の34  087(821)3780  営業時間:20;00〜翌朝7時  日祝休。  備考:フェリー通り。琴電瓦町1丁目の交差点。  午後9時。全日空ホテルクレメント高松に戻る。  お風呂に入って、前回来たときに、上手だったマッサージ師さんに来てもらう。  1時間半たっぷりマッサージしてもらって、生き返る。  ふくらはぎを押されるたびに、飛び上がるほど痛い!  歩き過ぎた証拠だ。  さすがに、今夜は仕事をせずに寝る。  明日は、暴風雨を呼ぶ男・榎本48歳が、東京からやって来る。  仕事で旅行するときは必ずピーカンになる私と、いよいよ決戦だ。  天気予報は、快晴だけど、榎本48歳のことだ。  必ずや、トラブルを発生させてくれるだろう。
 
さくまNEWS

●『桃太郎電鉄さぬきうどん』が「めりけんや」サンのHPで    
 通販できることになりました! ぜひ食べてみてね!
 めりけんや http://www.merikenya.com/
さくまNEWS

●「桃いろ」瀬戸内海放送
   平成14年10月5日より毎週土曜日 
   午前10時50分〜午前11時30分放送。岡山・高松地区。

●「桃太郎電鉄ジャパンカップテレビ」スカパー・CSファミリー劇場
   平成14年11月2日より毎週土曜日
   午前0時〜午前0時30分放送。
   詳しくは→http://www.fami-geki.com/

●『桃太郎電鉄11〜ブラックボンビー出現の巻!』
   平成14年12月5日発売!
   プレイステーション2、ゲームキューブ同時発売!

-(c)2002/SAKUMA-