9月11日(水) ☆☆☆ 特報! ☆☆☆ 「あっと驚く今年の秋のビッグ・ニュース3連発!」の第2弾目を発表していい ことになったあ! どんどんどんどん、ぱふぱふぱふ〜〜〜ッ! なんと! 『桃太郎電鉄11(仮)』は…、ダラダラダラダラッ、ダーーーーン! プレイステーション2、ゲームキューブ、同時発売だあああああああああああ ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ あああああああああああああああああああああああああああああああッ! ゲームキューブ! ゲームキューブ! ゲームキューブ! ゲームキューブ! ゲームキューブ! ゲームキューブ! ゲームキューブ! もう! みんなから「ゲームキューブでも発売してほしい!」というメールが ずっとたくさん来ていたのに、黙殺したり、口ごももったりするのが、大変だっ たよ〜! うれしいでしょう! 私もうれしいよ〜! 発売日って発表になったの? ん? これはまだか? きょうのところは、「あっと驚く今年の秋のビッグ・ニュース3連発!」の第 2弾として、『桃太郎電鉄11(仮)』のプレイステーション2、ゲームキュー ブ、同時発売のお知らせだけに、とどめておきます! ☆☆☆☆☆☆☆ 午前4時30分。へ〜くしょい! う〜、ぶるぶる。 寒くて、目が覚めた。 さすが駒ケ岳の麓の旅館だ。空気がひんやりしている。 こんなに朝早く目が覚めてしまってもなあ。 することないから、仕事しよう! はっはっは。 私は仕事が息抜きだからねえ。 コンピュータ持ち歩いていると、どこでも仕事できるから便利だ。 『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』の仕様書をちょびちょびと…。 次第に、ガツガツと! いかん。仕事が乗ってきてしまった。 午前8時。館内で、朝食。 味は、まあまあより上ってとこかな。 焼き川魚が出たのは、よかったな。 ご飯も美味しいほうだったし。 午前8時30分。タクシーを呼んでもらう。 旅館の玄関から見上げる山がきれいだ。 山は朝もやが似合うなあ。 まさに東山魁夷の世界だ。 気温は、20度と、きょうもクーラーのなかにいるようだ。 午前9時15分。お目当てのソースかつ丼屋さんの「準備中」の看板を横目に、 駒ヶ根駅へ。昨日は「定休日」の看板だった。 もう朝の仕込みが始まっているのだな。 うーーーん。悔しい! あとで、すぎやまこういち先生ご夫妻から、このお目当てのお店で、「ソース かつ丼を食べたよ!」のメールが入った。 さらに悔しい! いつかまたリベンジで、ソースかつ丼を食べに来よう。 昨日たまたま旅館の近所で買った、くるみパンもめちゃくちゃ美味しかった。 旅先は美味しいものの数で、もう一度来る確率が、ぐーーーんとアップするも のだ…というのは、うちだけか。ははは。 午前9時26分。駒ヶ根駅から、上諏訪行きの飯田線に乗車。 2両編成のけっこう新しい車両だ。飯田線というと、チョコレート色の車両で、床がワックスのかけ過ぎで、真っ 黒けになっている電車のイメージなんだけどなあ。 「ゲタ電」とかいう愛称じゃなかったかな。 もうあんな電車、走っていないのかな。 むむむ。比較的新しいはずの車両だけど、キュルキュル、キュルキュル、苦し そうに走ってるなあ。 カーブのたびに、キュルキュル、キュルキュル…。 甲子園球児のような、ひたむきさだ。 しかし、3駅に2駅ぐらいのペースで、上り列車待ち合わせのための4〜5分 間停車が入るのには、まいるなあ。 この時間調整のための待ち合わせが入らなければ、間違いなく乗車時間は、半 分以下に短縮できるよ! コンピュータで何でもできる時代なんだから、待ち合 わせもうまくプログラミングできるような気がするんだけどなあ。 それより、停車駅を半分に減らしてしまったほうが、早いかも。 車窓からときおり、白いそば畑が見える。 最近おそばは、ほとんどオーストラリアで作られているというけど、やっぱり こういう一面真っ白のそば畑を見ると、信州を走っているんだなあと思えてよい。 のどかで、いいなあ。 午前10時45分。岡谷駅で下車。 岡谷は、「うなぎのまち」と書いてある。 でも駅前には、うなぎの文字がまったく見当たらない。 あとで聞いたら、岡谷名物の「やなまぶし丼」は、辰野と、岡谷との境目あた りの特産品らしい。 タクシーで、繁華街をゆっくり走ってもらう。 やっぱり岡谷も、郊外に大きなスーパーが来て、商店街が錆びれてしまったよ うだ。東急デパートが撤退して、どこが経営しているかというと、市が第3セク ターで、引き継いで経営しているそうだ。 午前11時。岡谷市鳥居平のやまびこ公園へ。 ここに「プリンス&スカイライン・ミュウジアム」がある。 昨年6月4日に、茨城県の水海道(みつかいどう)市の「プリンス&スカイラ イン・ミュウジアム」に私は行っているが、こっちのほうが本家本元の「プリン ス&スカイライン・ミュウジアム」。 あの国産スポーツカーの最高峰・プリンス・スカイラインを中心に、ニッサン 自動車と合併したプリンス自動車の車ばかり展示している博物館だ。 ちなみに私の父が、このプリンス自動車に勤務していた。 そんな父親の影響で、私の鉄道好きの暗黒面には、自動車マニアが潜んでいる。 今回の取材テーマの最後は、この「プリンス&スカイライン・ミュウジアム」 見学である。 実は、昨日行く予定だったのだが、休館日だったので、わざわざきょうに振り 替えた。 そういえば、すぎやまこういち先生は、私のばったり病のように、休業病とい うのが、あるそうだ。何でも、すぎやまこういち先生が訪れると、お店が定休日 だったり、偶然、臨時休業になってしまうことが多いそうだ。 「さくまサン! すぎやまのお休み病が、伝染しましたね?」と、すぎやまこう いち先生の奥様に昨日言われたのだが、たしかに感染したかもしれない。 なにしろ、昨日は、いちばんお目当てだったソースかつ丼のお店は、定休日。 「駒ヶ根ビューホテル四季」は、いい旅館だったけど、実は第一希望の旅館が、 館内点検の日で、臨時休業。 で、この「プリンス&スカイライン・ミュウジアム」が、8月中は、定休日な しなのに、9月から火曜日が、定休日である。 実は昨日、最初にこの「プリンス&スカイライン・ミュウジアム」を訪れる予 定だった。電車をやめて、高速バスにしたのも、この「プリンス&スカイライン・ ミュウジアム」がキャンセルになったことが、影響している。 そんなわけで、やまびこ公園の「プリンス&スカイライン・ミュウジアム」。 念願かなって来たわけだけど、ちょっと待ってよ、この急な石段! 見上げただけで、おじけづくような急勾配だ。 ここまで来て、引き返すわけにいかないしなあ。 登るか…。 ほっ、ほっ、ほっ、ほっ。 はあ…。 けわしいなどというものではない! はっ、はっ、はっ、は…。 ひ〜〜〜! しんどい。 え〜、まだこの先にも石段あるの? 嫁に、鞄を持ってもらう。 寝不足が響いている。 足がもう、じんじん、がくがく、いろんな擬音を発している。 何で、自動車の博物館なのに、こんな心臓破りの石段を登らないといけないの だ。私しゃあ、石段より、医師団が必要なくらいだ。 てっきり、博物館の玄関まで、タクシーで横付けできると思っていた。 ここの従業員のみなさんは、毎日こんなすさまじい石段を登って通勤している のか? すごいなあ…。 しかし何でまた、岡谷市に、「プリンス&スカイライン・ミュウジアム」があ るかというと、プリンス(現在は、ニッサン)スカイラインの生みの親である、 桜井真一郎さんが、この岡谷からの「地平線」を見て、「スカイライン」という 名前を付けたせいで、この地に、博物館を作ったのだそうだ。 なるほどねえ。 名作には、必ず格好いいエピソードが残っているものだ。 「プリンス&スカイライン・ミュウジアム」に入る。 おお! 私ですらまだ生まれていない、たま自動車の車が陳列されているぞ。 ニッサン自動車、プリンス自動車、そのもっと前の時代のたま自動車だ。 たしか1940年代の会社だったと思う。 第二次世界大戦以前だ。 階下に向かうと、ある、ある。 昔のプリンス・スカイラインが、ずらり、ずらり! でも全部で、34台しか展示されていないようで、水海道の「プリンス&スカ イライン・ミュウジアム」のほうが、展示数は多い。 だったら、水海道の博物館のほうがいいじゃないか!ってことになるけど、私 はへそ曲がりなので、34台しか展示していないなら、私個人が今から、昔のス カイラインを買い集めて、博物館を作るのも可能だなあ!と思ってしまった。 この時代の車なら、まだ値段は安い。 嫁が、「プリンス&スカイライン・ミュウジアム」の売店で売っているスカイ ラインのミニカーを買っていかなくていいの?と何度もいってくれたが、ミニカ ーなんぞ集め始めたら、たちまち全部買い占めて、次は本物を買い集めるように 違いない。 なにしろ私は昔、ニッサン・ブルーバードSSS501を、中古車屋さんから、 14万円で買ってきて、それから200万円もかけて、レストアしてしまったよ うな、カーマニアなのである。 この暗黒面が噴出して地上に出てしまったら、溶岩となって、せっかく築き上 げた私の財産は、あっというまに消滅してしまうのだ。 25年前、本当に危険なので、自動車の運転をやめてしまったほどなのだ。 車に入れ込みすぎて、運転自体をやめてしまったのは、私くらいなものだろう。 あまりにも、にこにこ、にやにや、うれしそうにスカイラインや、R380を 見ていたので、「プリンス&スカイライン・ミュウジアム」の職員の方が、「ビ デオを見ますか?」といって、わざわざビデオを私と嫁だけのために、回してく れた。 「ひょっとして、プリンス自動車に勤務されていた方ですか?」 「ええ。私はディーラーのほうですが…」 やっぱり、うちの親父とおなじ匂いがしたので聞いてみた。 おお! おお! このビデオ、いい〜〜〜! 1964年。日本グランプリで、プリンス2000GTが、ポルシェを抜いた シーンじゃないか! おお! R380が、優勝したシーンだ! R381―IIだ! プラモデルで作ったなあ! おっとっと、おっとっと。 我ながら、何で私は好きなものが多すぎるのだろうと、つくづく思う。 旅行、歴史、横浜ベイスターズ、ギター、不二家、『スターウォーズ』、漫画、 映画、グループサウンズ…。 趣味ってもんじゃないよな、この好きになり方は。 まったくいいかげんにしろよ!と、自分に対して怒りたい! …とかなんとかいいながら、売店で、しっかりTシャツにタオルを買う。 初代スカイラインGTのビデオも、買ってしまう。 あれ? このスカイラインGTのビデオ、発売元が、神楽坂のビブロス(旧名: 青磁ビブロス)だ。 山本社長さんの会社じゃないか! ひょっとして、山本社長さんも、スカイライン・マニアだったりして。 今度会ったら、聞いてみよう。 後ろ髪を引かれつつも、「プリンス&スカイライン・ミュウジアム」を去る。 たぶんもう、この「プリンス&スカイライン・ミュウジアム」に来ることはな いんだろうなあ。あの心臓破りの石段があるかぎり。 しかも、この博物館、11月から冬季休業に入って、4月まで休んでしまうの だ。 午後12時。塩尻駅へ。 電車の時間まで、しばらくあるので、喫茶店「みどり」で、コーヒーを飲む。 この喫茶店、電車が近づくと、わざわざアナウンスしてくれる。 電車を待つ人には、便利な喫茶店だ。 声が聞き取りづらいけど。 午後12時29分。塩尻の名産は、ぶどうだ。 塩尻駅構内で、ぶどうを買う。 ナイアガラという品種で、この地方のみで生産されているようだ。 さらに、駅の売店で、塩尻名物「塩羊羹」を買う。 いずれも車中、試食するが、ぶどうが美味しかった。 「塩羊羹」のほうは、想像の範囲以内の味だったなあ。 「ようかん」って、どうしても甘いものが少なかった時代の王様だった食べ物の 印象が強いなあ。 しなの12号に乗車。 やまびこ公園の石段で、しこたま疲れたので、仮眠。 中津川あたりで、目が覚めて、『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』の追加アイ デア出し。 午後2時41分。名古屋駅着。 やっぱり名古屋は都会だねえ。しかも暑い。 長野は、やっぱりクーラーの国だ。 午後2時51分。名古屋駅から、ひかり155号に乗車。 東京に向かわずに、京都に向かっているでござる。 名古屋駅で、「みそかつエクレア」と「えびふりゃあシュークリーム」という 珍妙なるお菓子を見つけた。 名古屋の人は、こういう下品な商品、好きだからなあ。 もちろん、買う。 荷物がどんどん増えていく。 帰省客のようだ。 午後3時29分。京都駅着。 早いもんだなあ。夕方前に、京都に着いてしまったよ。 「プリンス&スカイライン・ミュウジアム」の石段さえなければ、もっと寄り道 して行くところだった。 午後4時。京都の仕事場へ。 午後5時。この間から、マンションの前で、建築中だった和食屋さんが、オー プンしたので、さっそく行ってみる。 お店の名前は「麩屋町三条」。 地名そのまんまの店名じゃないか! 店内は、京都の町家風で、おしゃれだ。 東京から来たお客さんを、京都風のお店に連れていく場合によさそうだ。 初めてなので、おまかせコースにする。 お店の前のマンションの住民だといってあるので、大切に扱ってもらえた。 このお店のパンフレットを見て、驚いた。 資本元は、あの築地で、私たちが、串みそかつをたまに食べに行く、「舌呑 (ぜっとん)」であった。 ふうん。こういうお店まで作るのかあ。 すごいなあ、「舌呑(ぜっとん)」! 京都の人たちと協力して、こういうお店を作ったそうだ。 料理屋さんも、こういうコラボレーションの時代なんだねえ。 料理は美味しかった。 魚料理も美味しかったし、最後の釜飯の栗ごはんは、いい栗をつかってあって 量も少なくて、我が家向き。 土居ちゃん(土居孝幸)、柴尾英令くんと来るときは、おまかせコース+単品 をいくつかがいいなあ。 バーも併設されているから、よけいふたりにはいいお店かも。 午後6時。目の前のマンションに戻るだけなので、移動時間ゼロ。 しばらく、仕事。 午後7時。コーヒーが飲みたくなったので、嫁と河原町三条から、河原町蛸薬 師ぐらいまで、散歩。 つい、また本を買ってしまう。 午後8時。近所の「ラジオカフェ」で、コーヒーを飲んで、戻る。 明日は、四国高松。 どういうコースで行くかは、未定。 夜、「プリンス&スカイライン・ミュウジアム」で買ってきたスカイライン2 000GT物語を見る。 どひゃあ。いきなり「大人になったら、絶対買いたいとおもった車がある…」 といったナレーションから、始まってしまった。 いかん。目の毒のようなビデオだ。 背中がぞくぞく、ぞわぞわ、逆立ってしまう。 このまま朝まで、何回も見てしまいそうなので、寝る。
●9月21日(土)午後7時開演 浜離宮朝日ホール(築地)全席指定6000円 「アマデウス・アンサンブル東京--バッハを弾くよろこび、聴くたのしみ--」 ※業界の方で鑑賞希望の方は、うちの嫁まで、9月10日(火)までにご連絡ください。 メールはこちら→sakumacb@za2.so-net.ne.jp |
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