9月2日(月)

 高松滞在2日目。

 午前8時。1Fのビュッフェで、朝食。
 メンバーは、私、嫁、土居ちゃん(土居孝幸)、読売広告の岩崎誠、柴尾英令
くん。

 午前9時30分。朝食メンバーで、西宝町の瀬戸内海放送へ。
 10月から始まる瀬戸内海放送発信の地域活性化バラエティー番組『桃いろ』 に携わる人たちとの懇談会。  一度にたくさん会ってしまったので、名前と顔が一致しない方もいると思うけ ど、索引代わりに、名前を列挙させていただきます。  新開得央さん、報道制作ユニット担当の高山桂一取締役。報道制作ユニット・ マネージャーの出田(いでた)泰三さん。商品企画ユニット・マネジャーの田中 義人さんと、溝内靖晃さん。商品企画ユニットの山下昌晏記夫さん。  毎度おなじみ、土居ちゃんの大学生時代の同級生・FMマリノ社長の酒井秀樹 くん。橋本朋弥くん。TV番組制作会社の黒田雄二代表取締役。  聖徳太子でなければ、顔と名前を覚えられないよ〜! 『桃いろ』は、10月5日(土)午前10時50分スタート!  エリアとしては、香川県、岡山県の全域。愛媛県は、新居浜あたりまで。淡路 島、徳島の県境まで、じゅうぶん見ることができるそうだ。  内容は、地方発信番組とは思えないような豪華な内容にするつもり。  11月から、スカイ・パーフェクTVでも放送する予定もあるそうだ。  午前10時30分。JR四国へ。  おお〜! なつかしのJR四国の社屋だ。  すべての始まりは、「桃太郎電鉄人形焼き」を作る話で、JR四国さんに呼ば れた昨年からだった。  きょうはここで、『桃いろ』の撮影許可をいただく手続きを聞きに来た。  番組のオープニングを、鬼無駅の桃太郎電鉄石像からにしようと思っているの だ。その他、何かとJR四国に乗って、取材ということが増えるために、協力を JR四国販売促進課課長の関優一さんに要請する。
 関優一さんは石像を作ったときにもごいっしょさせていただいた方なので、 「簡単な手続きでいいですよ!」といってくださる。  午前11時30分。FMマリノ社長の酒井秀樹くんお勧めのさぬきうどんのお 店を求めて、なんと源平屋島の合戦でおなじみの新田町まで足を伸ばす。  県道12号線をひた走り、「焼き肉の久万屋」の角を曲がる。  はっはっは。はっきりいって、次回もこのお店に来たいために、メモっぽく書 いています。それほど美味しかったのよ!  お店の名前は、「うどん処しんせい」。  でも家の看板には、「福井製麺所」と書かれている。  讃岐うどんマニアが分類するとところの「製麺所系」である。  いつのにか、すっかり讃岐うどんも、讃岐うどん道が確立してしまっているよ うだ。別にこっちは、旅行者だ。美味しいうどんが食べられるなら、何でもいい。  というわけで、「うどん処しんせい」と「福井製麺所」の2種類の名前のある お店。製麺所系のうどん屋さんにありがちな緑色の眩しい水田の道路にあった。 お店の向こうには、屋島が「でん!」と見える絶景である。
 たくさんメニューが並んでいるなかから、肉ぶっかけうどん 330円を選ぶ。  選んでから、「値段高いなあ!」と思っている自分に驚く。  65円のうどんとか、150円、200円というさぬきうどんの常識的な値段 になれてしまっている自分がいる。  美味しくて値段が高い食べものにも、あっさりなれてしまうものだなあ!と思 ったけれど、値段が安くて、美味しいものにもなれてしまうのか。  人間って、おもいしろいなあ。  肉ぶっかけうどんの(小)330円は、東京では、ごくふつうの量であった。  この量で、(小)なら、(大)は、っどのくらいの量なんだ?と思ったら、目 の前で本家空気男爵の柴尾英令くんが、その大きすぎる目を白黒させて、(大) と格闘していた。 「(大)なんて、食べるんじゃなかったあ! でも美味しい〜〜〜!」
 備え付けのカツオブシの山をすくって、トッピングとしてばさ〜〜〜っと。か ける。
 このカツオブシがまた、う〜んまい!  カツオブシだけでも、鼻腔が広がるくらい美味しいのに、さらに美味しいもの がまだあった!    蛸の天ぷらである。  甘いのだ!  おそらく砂糖で煮た蛸を天ぷらにしたのだろう。  小さくお頭付きの蛸の天ぷらの美味しさといったら、ない!
 麺はやわらかいほうなので、本来なら私の好みではない。  なのに美味しいと感じるのは、粘りがあるからだ。  東京でやわらかい麺は、溶けているか、のびているかのどちらかだ。    昨日の「池上製麺所」のうどんが、イチローなら、この「福井製麺所」のうど ん+蛸の天ぷらは、バリー・ボンズだ!  山越(やまごえ)、あたりや、松下、池上製麺所、いったい美味しいさぬきう どんのお店はいつまで続くのだ!? 豪快! 「うおおおおおっ、食った! 食った!」 「うまかったあ!」 「あの蛸の天ぷらはいったい何なんだ!?」 「おいなりさんも、めちゃ美味しかったのに、ちっとも目立たないよ〜!」  もう一度、私とうどん好きの人のためのメモ。 「しんせい(福井製麺所)」  高松市新田町  営業時間9:00〜15:00  日曜定休。  午後12時30分。今年の3月31日以来の鬼無(きなし)駅へ。  思えば、「桃太郎電鉄石像」をじっくり見るのは、初めてである。  除幕式は、県知事さん、市長さん、JR四国の梅原社長まで列席されて、じっ くり感慨にふけるなんてヒマは、まったくなかったからね。  石像は、あの除幕式で見たときよりも、大きく感じるなあ。  いたずら書きもされずに、きれいなまま建っていた。
『桃いろ』のときに、どの角度から撮影すればいいのか、きょうも岩崎誠がハン ディカメラでいろんな角度から撮影している。  私と土居ちゃんは、「桃太郎電鉄石像」の続編を考えている。  あのキングボンビーを、この駅のどこかに建立したい。  はっはっは。しつこいでしょう? 『桃いろ』が、3ヶ月以上のロングランになったら、自費で建ててもいいと、こ こに宣言しよう!
 午後12時49分。高松行きの鈍行列車に乗って、高松駅へ。 「あれ〜〜〜! 鬼無駅って、高松駅から2駅目で、無人駅なんですかあ!?」 と、生まれも育ちも、東京下町月島の住民・岩崎誠が驚く。 「四国の駅の大半は、無人駅だよ!」 「カルチャー・ショックの連続だあ!」 「岩崎誠! まだまだこれから驚くことはたくさんあるよ! お正月のお雑煮と か…」  午後1時30分。高松駅の本屋さんを覗いたあと、全日空ホテルクレメント高 松へ。  喫茶ルームで、コーヒーを飲んでいると、全日空ホテルクレメント高松副支配 人の一色努さんがいらっしゃる。  全日空ホテルクレメント高松の総支配人になったそうだ。前総支配人の宮本盛 治さんは、現在相談役を務めているとか。  ホテル開業直前からのお付き合いなので、もはや親しい友人に会ったような気 分。  午後2時。『桃太郎電鉄さぬきうどん』を発売してくださる「めりけんや」さ んの諏訪輝生代表取締役社長さんのお招きで、坂出(さかいで)にある「めりけ んや」さんの工場まで行くことになった。 「めりけんや」さんは、8月25日にJR恵比寿駅構内で、本格的なさぬきうど ん屋さんを開業したことで話題になったメーカーである。  漫画家のいしかわじゅんサンのホームページを見たら、もうこの恵比寿駅の お店に食べに行っていた。  いしかわじゅんサンは、流行を早く先取りする癖があるから、1年後くらいに さぬきうどんは、東京で爆発的なブームになるとみた。  でも本当に美味しいさぬきうどんを食べるなら、高松まで来ないとねと、先輩 風を吹かす。    瀬戸内海を右手に見ながら、諏訪社長自らの解説で、さぬきうどんのいろんな 知識を教わる。  それにしても、讃岐の地形は不思議だ。  ちょっと首をひねれば、円錐形の山があちこちに、そそり立っている。  でも、山以外は、平野なのだ。  関東平野といいながら、坂の多いのとは、まったく違う。  山以外は、どこまでも続くまっ平らな道だ。  香川県の降水量が、全国平均の約3分の2しかなく、急流で降った雨は、すぐ に海へと流れ出てしまう地形のせいかもしれない。  午後3時。宇多津町の「めりけんや」へ。
 現在、最終段階に入った「桃太郎電鉄さぬきうどん」のパッケージ写真を見せ ていただき、ポスター2種類をどっちにしたらいいかというので、みんなで選ぶ。
 4人前880円で、高松駅、岡山駅、高松空港、夢タウンのまず4ヶ所で、 9月11日か、12日から、発売されるそうだ。  もれなく土居ちゃんの「桃太郎電鉄ポストカード」がついているぞ。  9月12日といえば、来週末ではないか。  実はまたその頃、高松に来ることになっている。
 ここから、なんと!  またしても諏訪社長自らの案内と解説で、工場のなかを見学させていただくこ とになった。  ちゃんと衛生用のマスクと、帽子をかぶったけど、もう柴尾英令くんが、ブラ ックジャックの真似をしている。土居ちゃんは、『ベン・ケーシー』だそうだが、 真似るネタが古すぎる。  お互いの珍妙なる格好を見て、大笑い。
 うどんの製造過程をすべて見せていただく。  加水から始まって、混合→第一熟成→プレス→第二熟成→ロール・カッター→ 冷風乾燥→計量・殺菌。  ここまで作るのに、3日間もかかるそうだ。
 見事な品質管理と、衛生管理に驚かされたが、1時間で、200食分も作れる 機械を作っている大和(やまと)製作所のほうにも、興味を持ってしまった。  人間の微妙な足踏みよりも、繊細な動きを与える機械を作るメーカーというの は素晴らしいものだと思う。  午後4時。「めりけんや」さんで、さぬきうどんのお土産をいただいて、工場 を後にする。  午後5時。FMマリノ社長の酒井秀樹くんと、橋本朋弥くん、私、土居ちゃん の4人は、高松市天神前の「FMマリノ」へ。  山下アキさんがパーソナリティを務める番組に、私と土居ちゃんが生出演する。  ハドソン宣伝部の梶野竜太郎くんと、石崎仁英くんがいないのをいいことに、 『桃太郎電鉄11(仮)』の話を暴露しまくり。はっはっは。 「本当に、こんなにしゃべっちゃって、いいんですか?」と、山下アキさん。 「本当にやばいと思う」と、私と土居ちゃん。  せっかくの生放送だもん。  ついついサービスしたくなる。  午後6時30分。兵庫町の居酒屋「歩(あゆむ)」へ。  瀬戸内海放送の新開得央さん、出田(いでた)泰三さん。溝内靖晃さん。FM マリノの酒井秀樹くん、橋本朋弥くん。  私、嫁、土居ちゃん、読売広告の岩崎誠、柴尾英令くん。  瀬戸内海の魚を食べる。  メバルの煮つけが美味しかった。  でも最後に出た、小豆島の生そーめんの衝撃は、すべての料理を吹っ飛ばして しまった。  麺が長いのだ。長いなんてもんじゃない。  岩崎誠が立ち上がって、背伸びしても、まだ長い。  冗談ではなく、お店ではさみを貸していただいて、韓国の冷麺を食べるよう に、麺を切って食べる。  でも、この生そーめんが、美味しいのだ。
 食べ過ぎた。  旅先で、ダイエットは無理だ。    午後9時。全日空ホテルクレメント高松に戻る。  朝早くから動いていたので、1日が長い!  ホテルで、きょう土居ちゃんと打ち合わせた『桃太郎電鉄』の次回作用イベン トをまとめる作業。  取材しながら、ずっと私たちは打ち合わせも続けているのだよ。  さぬきうどんを食べているだけではないのだ。  ふわああ、眠いよ〜!
 
さくまNEWS

●9月21日(土)午後7時開演 浜離宮朝日ホール(築地)全席指定6000円
アマデウス・アンサンブル東京--バッハを弾くよろこび、聴くたのしみ--」


※業界の方で鑑賞希望の方は、うちの嫁まで、9月10日(火)までにご連絡ください。
 メールはこちら→sakumacb@za2.so-net.ne.jp

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