8月29日(木) まったく、エアコン停めて寝れば、汗びっしょりで、目が覚める。 エアコンつけて寝れば、寒くて、目が覚める。 何で、間欠式のエアコンが発売されないんだろう。 10分置きとか、20分置きに、付いたり消えたりするエアコンなんて、今の 技術なら楽なもんんだろう。 自動車の間欠ワイパーが出てから、もう30年ぐらい経つというのに。 午前9時。京都行きの荷造りまで完了していたのだが、何だか行く気がしない。 というより、昨日の密度の濃い1日の余韻が、まだ身体から抜け切っていない のだ。 午後12時30分。家族3人で、人形町の「喜(き)寿司」へ。 ひょっとすると、「喜(き)寿司」に来るのは、今年初めてかもしれない。 どうも家の近所に「おけいすし」があるのと、築地のハドソンの帰りに安くて 美味しい手軽なお寿司屋さんがたくさんあるせいで、登板のチャンスがなかっ た。 でも、美味しさはやっぱり王者級だ。 真昼間から、食べ過ぎてはいけないので、一人前とちょっとで抑えるのが、こ んなにもつらいとは! ご主人に「もう少し、体重落としたら、たくさん食べに来ます」といって店を 後にする。 今年は、いい意味で、『桃太郎電鉄11(仮)』のテスト・プレイをたっぷり 出来たので、運動量が圧倒的に少なく、体重は増加の一途をたどっていたのだ。 午後1時。…とかなんとかいいながら、足は「甘酒横丁」のほうへ。 娘が「鯛焼き食べるよね!」と言っている。 「いいや。小倉アイスだ!」 ちっとも、否定形の文章になっていない。 「柳屋」で、鯛焼き1枚、小倉アイス2個、バニラアイス1個を買って食べる。親子3人で、1枚の鯛焼きを、分け合って食べる。 ああ! 何て貧しくも美しい家族なので…あるわけがない、寿司食ったあとに、 鯛焼き食うなっ! でもね。麻布十番の「浪花家(なにわや)総本店」、四谷の「わかば」、人形 町の「柳屋」は、三大鯛焼きのお店だからね! 近くまで来たら寄って行かなくちゃね。 午後1時30分。浅草の円照寺へ。 嫁方のお墓参り。 私の方のお墓参りばかり行っていて、こっちに全然来ていないことに気がつい た。 午後2時。お寺の近くの「ミスター・ドーナッツ」へ。 娘が「ミスター・ドーナッツ」のバッグを欲しがっていた。 「ミスター・ドーナッツ」の販売促進商品って、よく出来ているよね。 スタッフの死に物狂いのコスト計算と、品質をよくするための葛藤がにじみ出 ているようだ。 おまけをつけりゃいいんだろう!という販促品を作るメーカーは、「ミスター・ ドーナッツ」を見習うべきだ。 そういえば、年末の『桃太郎電鉄11(仮)』の販促品は、絶品だよ! あっ。これはまだ言っちゃいけないんじゃなくて、お客さんには手に入らない んだっけ? ヒントは、だっこちゃん。 答え言っちゃってるようなものか。わっはっはっは。石崎仁英くん、ゴメン! すぎやまこういち先生から電話が入る。 「ちなみに、我が家は今夜、この間の『プティ・ポワン』の納涼メニューをアン コールとして食べに行くんだけど…」 「行きます! 行きます!」 隣りで、この間この納涼メニューを食べることができなかった娘が、らんらん と目を輝かせている。 この時点で、きょうの京都行きは、中止! 美味しい物のある場所は、我が家は滞在する。 午後3時。帰宅。 『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』の仕様書作り。 もうほとんど新作のイベントやカードは完成している。 でもゲームの全体像から、どのイベントを採用して、どのカードを登場させる かの判断が大変なのだ。 ゲスト怪獣も、ストックのなかから、どれを登場させるか悩む。 カードも、ゲスト怪獣も、ゲーム制作が始まってから、ボツにすることが多い。 それにしてもまだ『桃太郎電鉄11(仮)』が正式に完成していないのに、次 の『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』の仕様書を作るとは、因果な商売だ。 でもゲームを作れる残り時間、ハドソンの製作体制がこのままずっと快調なま まで行くとは、絶対思えないので、作れるうちに、作っておかなければ。 『地方編』を全部完成させて、『桃太郎電鉄』を完結させて終わりたい。 午後7時30分。家族3人で、広尾の「プティ・ポワン」へ。 さっそく、すぎやまこういち先生ご夫妻に、昨日の私の間抜けな願望を蒸し返 して、CD制作をお願いする。 さすがに昨日の『亜麻色の髪の乙女』の反響がいいので、昔の曲を集めたコン サートは企画するかもしれないとのこと。 コンサートももちろんいいけど、CDも。できれば、朝枝信彦さんのヴァイオ リンでと、ファンにいがちな、相手の都合も考えずに自分にとって、いちばん虫 のいい要望を図々しく続ける。 しょうがないねえ。 でもあの『亜麻色の髪の乙女』を、オーケストラで聞いちゃったらねえ。 ほかにも聞きたい曲が、いくつもいくつも浮かんじゃうよねえ。 料理のほうは、この間のすぎやまこういち先生発案の納涼メニューをいただ く。お肉の味がこの間とちょっと違うなと思ったら、部位が違うのだそうだ。 ヤリイカの印籠詰めが美味しかった。 今朝、三浦半島で採れたばかりのイカだそうだ。 きょうは、お昼に「喜(き)寿司」で、ねっとりと濃厚なイカを食べられた し、夜は「プティ・ポワン」で、ヤリイカ。 イカ好きとしては、ご満悦の1日だ。 デザートのあたりで、北岡シェフ、登場。 いつしか話は、すぎやまこういち先生ご夫妻がフランスで食べた料理の話から、 北岡教授のグルメ史講座になる。 日本の醤油が、長崎出島から、インド、フランスに渡り、ルイ15世のベルサ イユ宮殿で、初めてつかわれた話など、NHKの『そのとき歴史が動いた』を見 ているようだ。 帰り道、うちの娘が「北岡さんって、料理が上手いだけでなくて、ルイ15世 のところに醤油が届いた年号まで暗記しているんだねえ! すごいなあ!」 「そりゃあ、一流の人は、得意なことに関しては、幅広く知っているもんなんだ よ!」 「さくちゃんも、年号まで覚えているジャンルってある?」 「そりゃあ…」 「何!?」 「横浜ベイスターズが優勝したのが、1998年で、大洋ホエールズが優勝した のが、1960年。横浜ベイスターズから他球団に移籍した選手の打率までいえ るぞ!」 「……………」 「悪かったなっ!」 午後11時。帰宅。 明日から、京都です。はい!
●9月21日(土)午後7時開演 浜離宮朝日ホール(築地)全席指定6000円 「アマデウス・アンサンブル東京--バッハを弾くよろこび、聴くたのしみ--」 ※業界の方で鑑賞希望の方は、うちの嫁まで、9月10日(火)までにご連絡ください。 メールはこちら→sakumacb@za2.so-net.ne.jp |
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