８月２６日（月）

　午前７時。ｉモード・ゲームの毎月エッセイ『さくま旅行記』の原稿執筆。
　先週から何回か書き始めていたのだけれど、『桃太郎電鉄11（仮）』のテスト・
プレイで頭がいっぱいで、時間をかけてもまとまらなかった。
　今朝は余裕が出てきたので、書き始めたら、一発ボウリングでストライクが決
まるかのように、すぐ書けた。
　テンションの充実が、技術力より何より大事ってことですな。

　午前１０時３０分。嫁と、西武百貨店、ＨＭＶ、ブックファーストと、渋谷巡
回おなじみコース。
　終点は、郷土料理のお店『宇和島』へ。
　鯛めし定食。
　このお店の鯛めしほど、美味しいものはほかにないんだけど、かき込みご飯な
ので、５分ぐらいで食べ終わってしまうのが、残念。美味しい物は、ゆっくり食
べたい。

　食後、ブックファーストに戻って、１Ｆの「マ・メゾン」で、コーヒー。
　ケーキは、ガマン、ガマン！

　午後１時。自宅に戻って、蔵人総合研究所の赤根豊くんと、遠山くんが来る。
　おなじみ、経営の話をあれこれ。
　赤根豊くんが、妙な仕事の話を持ってきたので、いろいろ聞く。
　医学関係の話というのが、笑える。
　笑っちゃいけない。人様のお役に立つお仕事だ。
　ただあまりにも私のイメージとかけ離れた内容なので、ここで触れるのも、こ
れが最後かもしれない。
　たま〜に、ゲームとか、マスコミ関係以外の仕事をしたりもするのですよ。

　午後３時。ＤＶＤで『ゴジラＶＳデストロイア』を観る。
　昨日、胸くそ悪くなるメイキングを観たあとだけに、厳しい見方をしてしまう
かと思ったけど、怪獣映画に必要な場面とは、何かを教えてくれる、申し分のな
い作品だった。

　午後６時。品川駅で、ハドソン宣伝部の梶野竜太郎くんと、待ち合わせて、白
金１丁目の「福わうち」へ。
　以前から、納豆マニアの梶野竜太郎くんに、このお店の「社長納豆」を食べて
もらいたかったのだ。
「おほ〜〜〜！　納豆に、ウニが入ってますよ！　マジすかあ！」
「うめ〜〜〜！　この納豆なら、ご飯、４杯は行ける！」
　このお店の十八番、とろかつにも、梶野竜太郎くん、目を剥く。
「マジすかあ！　マジすかあ！」
　出ました、梶野竜太郎くんの「マジすかあ！」の連発！
　梶野竜太郎くんの美味しさの単位である。
「１マジすかあ！　１０マジすかあ！　１００マジすかあ！」。

　最後に、「福わうち」のご主人お勧めのアイスクリームを食べる。
　枝豆のアイスに、桃のアイス、酒かすのアイス、黒ゴマのアイス。
　ご主人が「アイスクリームのソムリエになろうかと思って」と冗談でいうくら
いなので、どれも本当に美味しい。
　前回食べた、ヨーグルトのアイスクリームも桁外れに美味しかった。

　あっ。しまった。
　うっかり調子に乗って、嫁が食べていた桃のアイスを、ちょっと多めにつまみ
食いしてしまった。
　いかん。私は、桃に弱いのだ。
　きゅるきゅる〜。もうお腹が鳴り始めた。
　梶野竜太郎くんと、まだ喫茶店で打ち合わせすることなどあったんだけど、失
礼して、リタイアすることに。
「さくまサン、桃、ダメだったんすかあ！？」
「うん。『桃太郎』シリーズ作っていて、桃を食べると、よくお腹こわすってい
うのはみっともないので、黙っていたんだけど、苦手なのだ！　桃自体は好きな
んだけどね！」
「桃は好きだけど、身体の調子が悪くなる。何かしゃれにならないっすよ〜！」
「まあ、『桃』は、よく当たる（ヒットする）ってことで、まとめよう！」

　午後８時。自宅へ。
　身体が復活したところで、『桃太郎電鉄12（仮）〜地方編』のＭＡＰ作りと、
仕様書作り。

　ひと仕事終えたら、『ゴジラＶＳデストロイア』のメイキング部分を見る予定。
監督インタビューだから、大人の発言をしてくれることだろう。
　昨日の胸くそ悪くなる、メイキング座談会って、東宝映画の首脳部批判までし
ているんだよ。本当にひどい。