7月19日(金)
 
 昨夜、ビデオで『続・忍びの者』を観る。
 先日1巻目を観たことを日記に書いたら、整体のお兄ちゃんと、土居ちゃん
(土居孝幸)が熱く、市川雷蔵と『忍びの者』について語るので、びっくり! 
いるんですなあ、身近にファンが。

 整体のお兄ちゃんに伝達!
『忍びの者』シリーズは、お兄ちゃんの記憶通り、全8作のようです。

   ☆忍びの者
   ☆続・忍びの者
   ☆新・忍びの者
   ☆忍びの者 霧隠才蔵
   ☆忍びの者 続・霧隠才蔵
   ☆忍びの者 伊賀屋敷
   ☆忍びの者 新・霧隠才蔵
   ☆新書忍びの者

 うーむ。全巻集めたくなるな〜!
 最後のほうは、ずるずるのムチャクチャなひどい作品だそうだ。
 そういう作品こそ、お勉強の宝庫だ。
 失敗から学ぶのが、いちばん近道。

『続・忍びの者』は、前作に続いて、若山富三郎が信長役で登場して、前の話と
も完全に話が繋がっている点でも、まるで『スターウォーズ』のようだ。
 あいかわらず、テンポ速いよ〜!
 しかも今回は、本能寺の変の話が中心で、見事なまでに史実(歴史資料)に忠
実だ。
 史実を平気でねじ曲げて、単なる荒唐無稽なだけの話にしてしまっている『利
家とまつ』とは、雲泥の差だ。
 やはり、史実に忠実の上での、荒唐無稽がいちばんですな。

 午前7時。『桃太郎電鉄11(仮)』のニュース記事の部分の文章を書く。
 今年に入って、「桃太郎電鉄ジャパンカップ」、「桃太郎電鉄石像」と『桃太
郎電鉄』に関するニュースが多いので、まとめて「桃鉄ジャーナル」という項目
をゲーム内に作って、みんなに伝えて行こうということになった。
 それぞれの記事を読むには、いろいろと条件をクリアしていただきたい。

 ふうっ。文字数をぴったり揃える仕事はひさびさだけに、大変だったけど、楽
しい。文筆業の意地だ。

 午後12時。嫁と東京駅へ。

 午後12時20分。のぞみ63号に乗車。
 どうも貧乏性で、京都に行くときは、必ずどこかに寄り道取材して行きたいの
だが、嫁に止められる。

 先週からの『桃太郎電鉄11(仮)』の手直し作業で、かなり精神的にも、肉体
的にもへばって来ているからだ。どうせ今年の夏は、睡眠時間を削ってでも、昨
年の分まで、テスト・プレイをくりかえさないといけないから、今は体力回復が
仕事かもしれない。

 乗車と同時に、東京駅地下街の「おゑど大黒」で買って来た、おにぎりセット
を食べる。このお店のおにぎりセットは、竹の皮の籠に入ったピクニック・セッ
トのようで、美味し…くてと…、デジカメするの忘れちゃったよ。
 お腹減っていたんだよ。
 午前6時に起きてから、6時間何も食べてなかったからね。

 焼き味噌おにぎりに、ネギおにぎり、ピリ辛おにぎりの3個入り。こんやく、
玉子、鶏のから揚げもついている。単品で売っている、昆布おにぎりは、ぼろぼ
ろ白胡麻がこぼれるけど、味は絶品!
 またそのうち、この日記に登場するだろうから、写真はそれまでお待ちくださ
れ!
 とにかくいま、東京駅の八重洲地下街が、急速に変貌をとげようとしている。
 東京駅を乗り換えの駅だけとしてつかうのは、もったいない。

 車中、『桃太郎電鉄12(仮)〜地方編』のアイデア出し。

 午後2時37分。京都駅着。
 さすが、京都の夏! サウナ室に入るように、むわっと、暑い。
 あぢぢ…。あぢぢ…。
 夏期限定の擬音ですな。あぢぢ…。

 午後3時。京都の仕事場に到着。
 少しベッドに横になって、へたる。

 午後4時。嫁と、錦市場へ。
 錦市場は、季節の魚とか、野菜、お漬物を物販するだけのお店が多かったのだ が、今回行ってみたら、急にランチが食べられるお店が増えているではないか。  1ヶ月前くらいに来たときは、気づかなかったなあ。  これは幸い。最近、京都にお見えにならない、すぎやまこういち先生ご夫妻よ りも早く事情通になってしまおう! 先生と競争して、ど〜する!
 丹波の栗を売っているお店で、黒豆珈琲の豆を買ったら、奥で食べられるよう なスペースができていた。  高級野菜で有名な「かね松」も、今年からお昼のランチを始めた。  魚沼産のコシヒカリを売っていたお米屋さんも、おにぎり中心のランチを始め たそうだ。  ほかにも何軒か、ランチのお店ができていた。  当分、錦市場のランチを食べ比べの楽しみができた。  錦市場を抜け、大丸デパートのなかを抜けて、四条通りを河原町方向に歩く。  いちいち日本人形のお店やら、本屋さんなどを覗いて行くものだから、足がじ んじんする。  暑いものだから、たまに涼みにお店にも入るから、走行距離は、格段に長くな っている。健脚の嫁が「つかれた!」ということ自体、珍しい。  そんな運動量だから、私なんぞ寡黙になるほど、へばっている。  いつのまにか、2時間も歩いていた。疲れるわけだ。  午後6時。河原町あじビル脇の「老舗かれいらいす・いんであん」へ。  このお店は、先日小学館の大島誠くんが「まだ、いんであんってお店あるのか なあ?」と懐かしそうに言っていたお店だ。たしかまだあったはずだ!と答えた ものの間違っていると悔しいので、来てみた。  私自身、たぶん20年ぶりか、30年ぶりのはずだ。  たしか美味しいお店だったはずだ程度で、記憶もあやふやなほど。
 エビ入りヤサイカレー 1000円に、コロッケカレー 850円を注文す る。  エビ入りヤサイカレーは、まさに野菜炒めカレー。ふんだんに野菜が形を残し たまま乗っている。カレーというと、野菜を溶かすことに盲進するものだが、こ のカレーは潔い。  でもタマネギが甘くて、美味しい。  コロッケカレーは、スープっぽいルーで、まさにレトロな味。郷愁を誘う味と 匂いだ。サラダも美味しい。
 いやあ、美味しかった。  このお店の奥さんに聞くと、このお店は叔父さんが40年続いていたお店だけ れど、その叔父さんは昨年の1月に、心筋梗塞で亡くなってしまったそうだ。  小学館の大島誠くんが覚えていたおじいさんのことだろう。  ちょっと残念だね。  午後6時30分。六角通り新京極の魚棚ビル2Fの甘味屋さん「ふれかんて」 でコーヒーを飲むつもりが、スイカのカキ氷と、キャラメルのカキ氷の文字に誘 われて、ついつい、カキ氷!  スイカは、ボール状にくり貫かれたスイカが入っている。シロップも、ちゃん と正当なスイカのフレーバーがする。  キャラメル味もいい。一瞬濃いキャラメル味だなあと思ったけど、すぐにいい ほどよい味になり、口にベタベタ感が残らない。
 偶然いいお店を探してしまった。  8月の暑い時期までは、まだこのスイカのカキ氷はメニューに出すそうだ。  この夏、もう1回ぐらい、ここのカキ氷が食べたい。  午後7時30分。新京極を入ってすぐの「MOVIX」へ。京都の仕事場か ら、わずか300歩のところにあるシネコンである。  何も京都に来てまで、映画を見なくてもいい気がするのだが、座席も選べて、 時間も指定できるシネコンは、ホーム・シアターのようなものだ。  きょうは観たのは『メン・イン・ブラックII』。  この映画、前回観て、おもしろいと感じたのに、どうもあまりよく細かいとこ ろまで内容を覚えていない。  今回も、実におもしろかったのだが、たぶん半年もすれば、忘れてしまうだろ うなあ。抜群におもしろかったんだよ。でも製作総指揮のスピルバーグじゃない、 監督のほうの名前を覚えようという気も起きないし、トミー・リー・ジョーンズ じゃないほうの黒人さんの名前を覚えたいとは思わない。  どうも、映画館で完結してしまうおもしろさのようだ。  製作総指揮がスピルバーグのせいかな。『1941』の匂いがする。  午後9時30分。京都の仕事場に戻る。  新幹線の車内で出たアイデアをまとめる作業。  今回から、京都の仕事場にも、外付けハードディスクが置かれたから、「あっ! メモリー・スティックに保存し忘れた。旅行中にデータが飛んだらどうしよう!」 と心配する必要がなくなった。のびのび快適空間だ!  今回の京都は、仕事場のOA機器の進化が、テーマなのだ。  どういう風になるのか、私はいまいちよくわかっていないのだが、仕事をしや すくしてくれれば、満足!
京都の我が家(うそですよ!)夏のしつらい
 

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