７月１４日（日）
　
　昨日の精神的ダメージがあまりにも大きいので、本日は休養日。
　休養日…というより、教養日。
　見聞を広めて、明日への糧とする。

　なつかしい市川雷蔵さん主演の『忍びの者』をビデオで観る。
　１９６３年の作品。
　白黒映画なんだけど、何でこんなに無駄のない、スピーディな作品なんだろう。
　テンポが、『スターウォーズ』とおなじ速度なのだ。
　遠景から、ゆっくり、ゆっくりカメラが寄って行くうような、だれたシーンが
まったくない。遠景をパッと見せて、あとはすぐその小屋のなかのシーンに移
る。　百地三太夫が、忍者たち一同を集めて訓示の時間も実に短い。

　昔の映画というと、テンポが遅くて、途中で見る気がしなくなるものが多いん
だけど、この映画はすごい。
　忍者だけに、高速回転で走るシーンも多いので、よけいテンポが速い。
　やっぱり、日本は、時代劇とヤクザ映画が適した国なのかなあ。

　午前中、何度か目が覚めたけど、無理してでも寝る。
　昨夜、神経が昂ぶりすぎて、明け方４時ぐらいまで眠れなかった。
　睡眠は、人間にとってのガソリンだから、補給しておかないと。
　へへへ。３０代のとき、1週間で８時間しか寝なかった男が、睡眠を大切にし
なくちゃというだけで、笑っちゃうね。
　まあ、若い頃、不良だった人ほど、あとで真面目になるようなものだ。

　午後１２時３０分。嫁と、恵比寿ガーデンプレイスへ。
　すさまじいまでのビル風で、吹き飛ばされそうだ。
　風の吹いている方向に歩いて行くと、ＳＦ映画の乗り物を利用しているのかと
思えるほど、スムーズに歩ける。
　そのくらい、強い風。
　大人の膝小僧くらいの背丈の子どもなら、絶対吹っ飛びほどの強さだ。

　三越１Ｆ「アフタヌーンティー」へ。
　エビとホタテのライスサラダにコーヒー。
　エビとホタテのサラダの下に、ご飯がある。サラダとご飯の間には、目玉焼き
が。不思議な食べ物だ。

 


　食後、２Ｆの八重洲ブックセンターへ。
　最近、どこでも本の売り場が縮小化傾向にあるけど、ここもかつての半分にな
ってしまっていた。うーーーん。本当に出版業界は、出版点数を今の１０分の１
に減らして、宣伝せずとも、店頭でその表紙を必ず見ることができるようにしな
いと、ダメだな。
　ゲームも、ファミコンの頃は、1ヶ月に１０本程度の発売だったから、どのゲ
ームも最低でも１０万本売れた。年末になると、４００本もリリースされるよう
になったら、売れるものも目立たずに消えてしまう。

　午後３時。帰宅。
『社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった』（香取貴信・
こう出版）を読む。
　ちょっと安易な作りだけど、その分、あっというまに読める。
　あいかわらずディズニーランドの卓越したサービスの仕方が垣間見れて、得し
た気分になる。
「ミーティングとは、話し合いで何かを決めること。評論家はいらないんだ」
「この残業代は、きょう来てくれたゲスト（お客さん）のお金だぞ！」
「勉強しても実際にできなかったら、役に立たない知識なんだよ！」
「軽自動車で、鹿児島から１日がかりで来園する家族もいる」

　午後５時。きょうは徹底して、休養日。
『ダーク・エンジェルII』を観る。
　あいかわらず、あの手、この手で、主人公がピンチに陥る。
　うまいこと考えるもんだねえ。
　弱み、足かせ、弱者といっしょに逃走する。主人公は、絶対拳銃をつかわな
い。敵はもちろん大勢で、マシンガンを連射。
　ピンチが多ければ、多いほど、主人公を超人にしても、違和感がなくなる。
　それが『ダーク・エンジェル』シリーズの強さだ。

　午後６時。自宅にて、家族３人で、盛岡冷麺。
　暑い日は、冷麺がうまいっ！

　２巻以降は、８月２日」に発売だ。
「ＴＵＴＡＹＡ」でレンタル中らしんだけど、うーーーん。先が観たいけどなあ
…。『Ｉ』を、ＤＶＤで揃えたから、『II』も、ＤＶＤで揃えたいよなあ。

　午後８時。ＮＨＫ『利家とまつ』は、もはや昨年の『北条時宗』並みの拷問ド
ラマになって来た。
　戦乱に明け暮れた時代が舞台なのに、かかあ殿下の物語にしようというのには
無理がある。前田利家が帰ってきただけで、織田信長が死んだことに気がついた
とは、超能力者か！？　まだ合戦にすら向かっていない織田信長の死を気づくの
は超人すぎるぞ。
『ダーク・エンジェルII』のほうが、ＳＦ度が少なく思えてしまう。

　今夜はあと、もう１、２本、映画を見るつもり。