7月1日(月)

 7月になってしまった。
 なのに、雨が降るんだか、やむんだか、わからない天気が続いている。
 7月1日は、水泳部だった私にとっては、プール開きの日だ。
 中学校では、毎年この日に午後の授業をつぶして、プール開きをやる。
 プール開きは、水泳部の模範水泳を見せるので、午前中の授業が頭に入らない
くらい、わくわく、どきどきしたものだ。
 演劇部が、文化祭で劇をやるような昂ぶりだ。

 それにしても、きょうは湿気が多い。
 私の身体は湿気に弱いので、ずしりと身体が重い。
 歩きづらい。
 昨日食べ過ぎたせいでもあるが…。

 ところで、今朝の新聞に載っていたんだけど、途中から高速になるエスカレー
ターがついに開発されたんだってねえ。
 私はこういう新開発を、ゲームのアイデア出しのトレーニングでよくやるんだ
けど、ずっとこのエスカレーターの高速化は浮かばなかった。どう考えたって、
急に早くなれば、ひっくり返るよな。
 でも、踏み板と、踏み板の間隔を途中から、1.5倍に広げることによって、
高速化が可能になるんだって。へ〜、コロンブスの卵だねえ。
 まだまだ頭をひねる余地は、いくらでも転がっているということだ。

 午後12時。青山骨董通りの「七面鳥カフェ」に初挑戦。
 ビルの2Fのお店って、ちょっと入ってみようという気にならないから、雑誌
にお店を掲載できないと、お客さんが広がらないだろうなあ。
 この「七面鳥カフェ」も、1Fの「スモーキー」は有名だけど、目が上に向か
ない。商業地における1Fと2Fの差は、3倍以上のバリューだ。

 ナスのミートかけご飯にコーヒー。
 わかりやすくいえば、ミートソースご飯。
 ちょっと酸味があるけど、緑色の葉っぱをいっしょに食べると、酸味が消えて 美味しい。うまいこと考えるもんだね。  食後、最近すっかり原宿竹下通りに行っていないので、歩いてみる。  知ってるお店が、カトちゃんグッズを売っているお店ぐらいなもので、みんな 変わってしまった。長続きしないとわかっていて、原宿は次から次へとお店が入 るんだから、不思議だよなあ。  自分だけは、うまく行くと思っちゃうんだろうなあ。  午後3時。西武新宿線上井草駅前の「細見デンタルクリニック」へ。  歯医者通院完遂の偉業をめざしている私なのだが、なんと先週、ご飯を食べて いるときに、ポロッと並んだ銀歯が、落ちてしまった。  ずっとそのままにしておくと、歯茎が変形してしまうので、きょうはイレギュ ラーで、歯を入れてもらいに来た。  最初、女医さんが見て「あ〜。これはちょっと根っこがほとんど残っていない から、難しいかもしれませんね〜!」。  すると、あとから院長先生が来て「さくまサン! 大丈夫だよ! オレはこう いう不可能な歯を入れるの、大好きなんだ! 安心していいよ!」  名医でしょ?  だからわざわざ原宿から電車を乗り継いで、わざわざ1時間もかけて通院して いるのだ。本当にほかの歯医者さんではとても処置できない歯をことごとく蘇生 してくれる。  午後4時。新宿に出て、あちこち、うろうろ。 「松竹ビデオ」で、黒澤作品のビデオいくつか買っておく。  黒澤明監督の映画が、いつDVDになるかわからないからね。  DVDで発売される前に、間違いなくビデオの売り場は消滅するだろうから ね。 黒澤映画は、LDでも持っているんだけど、思いついたときに、すぐ見る ことができるビデオ版は捨てがたい。 『スターウォーズ』と『黒澤映画』は、何度買いなおしても、後悔しない。  ひさびさに見るきっかけを与えてくれたと感謝すべきなくらいだ。  午後6時30分。嫁と娘の買い物帰りに合流して、新宿の「利しりラーメン」 へ。    午後7時30分。帰宅。 『桃太郎電鉄11(仮)』の手直し作業を少しずつ始める。  午後8時30分。娘が『ポポロクロイス物語〜始まりの冒険』を始めたので、 2階に見に行く。  うちでは、娘が『ポポロクロイス物語』の担当なのだ。  最近RPGをクリアするほどの時間がないので、娘にやってもらって、見るこ とが多い。  音楽がいいねえ。ちょっとラテンがかった曲が、いやし系。  いやし系といえば、ゲーム同業者として、『ポポロクロイス物語』のCMを本 上まなみサンがやっているのは、うらやましいかぎり。  いいよなあ。イメージのいいゲームは。 『桃太郎電鉄』のCMに、和田アキ子さんが出ることはあっても、本上まなみサ ンが出ることは絶対ないな。わっはっはっは。  ほう。戦闘シーンは、こういう処理にしたのか。  これならストレスが減っていいですね…と、『ポポロクロイス物語』の原作 者・田森庸介さんにだけ伝わる感想。  それにしても、うちの娘は慎重だから、レベルアップすると、すぐ戻って、全 回復にセーブをする。  もうちょっと先を見せてほしいのだが、死ぬのを非常に嫌がる。  謎解きもやさしくて、それでいて、達成感のあるところがいいなあ。  パズルである前に、ファンタジーでなきゃいかんですよね。  ゲームのためのパズルみたいな謎解きが増えてますからの〜。  個人的には、田森庸介さんの絵は、ポリゴンよりも、アニメで見たいなあ。  冒頭の回想シーンで、過去のアニメが流れるところがあるけど、思わず「おお 〜! いいなあ!」と声をあげてしまうもんなあ。  あの絵の温かみを、ポリゴンで描くのは大変すぎる。  ポリゴンでよく、あそこまで田森庸介さんの絵を描けたなあとは思うのだけれ ど…。  午後10時30分。ゲームで、2時間って、あっというまだねえ。  いかん、いかん。お仕事、お仕事!
 

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