6月5日(水) ウィンドウズ2000のならし運転は、難航中! くそ〜! 本当にコンピュータとの相性悪いんじゃないのかあと思ってし まう。 「こっちが嫌っている場合は、向こうも嫌っている場合が多い」という格言 は、当たっているんだろうなあ。 ワードで、日記を書いて、嫁のコンピュータに「テキスト+改行」にし て送ろうとするが、「テキスト+改行」の文字が見つからない。 リッチ・ドキュメントだか、何だか、初めて聞くような名前ばかり並ん でいて、どれにしていいやら、わからない。 嫁は、いまだにMacがメインなので、ウィンドウズについてくわしくな い。 菅沼真理(通称:すがねまチャン)さんに電話して聞くと、ワードが インストールされていないというではないか。 うそ! 私はワードをつかって書いたぞ。 「何? ワード・パット?」 「ワード・パットって何?」 ふん? よく見れば、なるほど「ワード・パット」と書いてある。 えっ!? ワードがないから、コンピュータが簡易な「ワード・パット」 で代用しているとな。 「パット」といえば、女子が胸を膨らませる誇大広告モノではないか。 「パット」だけに、ごかましたなっ!…って、ギャグを言っている場合 ではない。 まったく、ウィンドウズ98から、ウィンドウズ2000に換えただ けで、連日、あんぎゃあ! ふんぎゃあ! おろおろ! ぎょえ〜!の 連続である。 ワンタッチで、ウィンドウズ98を、メモリースティックみたいなや つに入れて、ウィンドウズ2000に入れれば、それで前とまったくお なじ!みたいなことができそうなもんなのにねえ! 午前10時30分。高円寺の整体さんへ。 首の様子が変だといわれる。 「ずっと座って、仕事してた?」 「鎌倉で、ずっと座ってMAP書いてた!」 身体は正直に曲がるようだ。 午後2時30分。本来は、インデックスさんで打ち合わせなんだけど、 無理をいって、延期してもらう。 ムサシノ広告の伊東正義もNGだし、土居ちゃんもまだインデックス さんの仕事にかかれる状況ではない。 ワードのインストールもしないといけないし、今週はびっしり1週間、 隙間がないほど、人に合う約束と仕事と会議で埋まっている。 そんなわけで、『桃太郎電鉄13(仮)』の仕様書作り。 午後5時、思いのほか、仕事が早くはかどったので、即効で、佐藤志 靖さんの美容室『レ・ザンジュ』へ。 いつも急に電話して「いまから行ってもいい?」というパターンばか りである。 しかもいつも2時間以内にとか、無茶ばかり言っている。 でも、今行かないと、美容室に行く日が、来週になってしまう。 綱渡りだ。 午後7時。神宮前3丁目の「ブルドッグ」で、飲み会。 私、嫁、柴尾英令(空気男爵)くん、『週刊少年ジャンプ』で『じゃ んぶる』を連載中の井沢どんすけ、最後の文春漫画賞受賞者の菊池晃弘 (キクちゃん)くん、電通の柿添尚弘くん、『週刊少年サンデー』で 『青春学園』を連載中のストロウ・ドッグスのすとろう小泉くんに、石 川キンテツくんの8人。 「さくまサン、きょうのメンバーは、どういう基準で集まったんですか?」 と、井沢どんすけ。 「ストロウ・ドッグスのふたりに、イラストのキクちゃん(菊池晃弘) を合わせてなかよくさせて、週刊少年サンデーで、私も加わって、読者 ページを連載開始するんだよ! わっはっは! そのあとは井沢どんす けの『じゃんぶる』の人気を駆逐するのだ! そういう魂胆に決まって いるだろうが!」 「ひ〜〜〜! それは絶対やめてくださいよ!」 「愛の鞭(むち)だ! 井沢どんすけもライバルがほしいだろ!」 「今でも、僕、夢に見るんですよ。夢のなかで週刊少年ジャンプを読ん でいると、なぜか『ジャンプ放送局』が復活しているんですよ。さくま サンたち全員、おなじメンバーで! しかも僕もほかのページで、読者 ページを連載しているんですよ! でも圧倒的に、『ジャンプ放送局』 のほうが、人気あって、編集さんに責められているところで、はっ!と 目が覚めるんですよ。汗びっしょりで!」 「へ〜〜〜、そこまで『ジャンプ放送局』を意識してたんだあ!」 「意識してますよ〜!」 「井沢どんすけのことだから、『ジャンプ放送局』では物足りなところ を、オレがおもしろくしてやったよ!ぐらいのことを公言しているのか と思ったぞ!」 「ひ〜〜〜! そんなこと思ってもいませんよ〜!」 まあ、こういうギャグはさておき、若い人たちと話すことによって、 彼らがお客さんだったころに、さくまあきらという存在をどういう風に 見ていたかということがわかるし、彼らは彼らで、仕事で苦しんでいる ことに対して、私の過去の失敗談を話すことで、対処法が浮かぶ。 世代を越えた会話は、実に楽しい。柴尾英令くんは、柿添尚弘くんと映画の話で、盛り上がっている。 でも、いつのまにか、柴尾英令くんのお下劣トークが炸裂しているよ うだ。 空気男爵は、エロ親父でもある。 気がつけば、午前0時を過ぎていた。 「それじゃ、私は仕事があるから、帰るよ!」 「さくまサン! ボクだって、明日おなじ時間にハドソンで仕事じゃな いですか〜!」と、柴尾英令くん。 「柴尾くんは、酔っ払いだから、このあと若者を連れて、新宿にでも繰 り出してね〜!」 「そ、そんなあ! それじゃ、みなさん、新宿3丁目に行きましょうか!」 回転の速い男である、柴尾英令という男。 自宅に戻り、さすがに風呂入って、寝る。
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