5月30日(木)

 午前9時。鎌倉の由比ヶ浜で、本を読みながら、日光浴。
 天気予報で、日中27度まで気温が上昇するといっていただけあって、
陽射しが強い。また火ぶくれになるといけないので、30分かっきりで引
き上げる。

 午前11時。長谷駅。
 修学旅行生で、きょうも江ノ電は超満員。

 鎌倉に出て、駅前のみずほ銀行へ。
 カバンのなかのサイフに、300万円ほど入っていて、札束が重くて仕
方が無いので、預金することにした。嘘ですよ。1ヶ月2万円も使わない
男が大金を持ち歩いているわけがない。

 そんなギャグより、またしても、みずほ銀行でトラブル。
 通帳を何度入れても、ピーーーッ!と鳴って、「この通帳はつかえませ
ん」の表示が出る。
 係りの人を呼ぶ。
「あ〜、これは通帳の磁気が弱くなっていますね…」
 おいおい! この通帳は4月22日に新しくしたばかりでしょうが。
「通帳を新しくしますが、よろしいでしょうか?」
 よろしいでしょうかって言ったって、それしか方法無いもんなあ。
 新しい通帳を作るのに、10分かかるという。
 イスに座って、仕事のアイデア出しを始める。

 案の定、10分たっても、通帳は出来上がってこない。
 どうして人を待たせるときに、多目に時間をいわないかなあ。
「あれ? 思ったより、早いじゃない?」と思うのと「まだかよ〜!」に
は、相当受ける印象が違う。

 20分ほどで、通帳が出来上がってきたので、機械のほうに行く。
 通帳を入れる。
 ピーーーッ!
「この通帳はつかえません!」
 お〜い! 新しくしてもおなじじゃないか。
 係りの人をまた呼ぶ。

「あっ、これは。この通帳の裏の模様がこれなのは、1〜3の窓口でない
とつかえないんですよ!」
「何それ? 通帳によって、模様が違うの?」
「はい。この通帳は、旧富士銀行系の通帳ですので、こちらの機械でない
と…」
「ええっ! まだそんな縄張り争い続いてるの!?」
 思わず言っちゃったよ〜! 
 ダメだねえ、みずほ銀行!
 それに、「新しい通帳のほうでは、印鑑は削除しますので、どの銀行で
もお取引できます!」と、わけのわかんないことも言っていた。
どういう意味だ?
「削除」? コンピュータを使う職業に従事する人間にとって「削除」と
いう言葉は、恐い言葉だぞ。
 通帳を見ると、印鑑が押してあって、二本棒線が引いてあるではないか。
 新しい通帳なのに、消去線が引いてあるのは、縁起のいいものではない
よな。

 本当に、みずほ銀行は、ダメだ。  
 2ヶ月経っても、この調子じゃねえ。
 東京に戻ったら、ほかの銀行で通帳作ろうっと。全額、移す。
  
 鎌倉の若宮大路から、小町通り界隈を散歩。
 新しくチャレンジしたい料理屋さんを物色するも、どうも気になるお店
に出会えない。
 ついでに、パン屋も探すが、鎌倉には、いいパン屋さんがない。
 おしゃれなパン屋さんが似合う町なのになあ。

 午後12時30分。けっきょく、安全策を取って、「キャラウェイ」で、
エッグ・カレーを小ライスで。
 相席になったおじいちゃんが「ここのカレーは、小ライスでも、ご飯多
いでしょう?」と話し掛けてくる。
 実際、私は小ライスも少し残した。
「この間、大盛りを頼んだ若者がおって、山のようにご飯が盛り上がって
いて、四苦八苦しとった!」
 食後、おじいちゃんと私は、それぞれ、持ち歩いている血圧の薬やら、
ビタミンEなど飲む。おじいちゃんも何とかの薬といっていたけど、聞き
取れなかった。
 養老院に入ると、こんな感じになるのかなあ…。

 食後も、小町通りから、江ノ電側の御成通りを歩く。
 暑いねえ。もう夏みたいだ。
 紀伊国屋の裏のリトルマーメイドで、パンを買う頃には、もう足がもつ
れるは、汗はだくだく…。

 午後2時30分。鎌倉長谷の仕事場に戻り、ひっくり返る。
 そのまま、仮眠。

 午後4時。もぞもぞと起き出し、『桃太郎電鉄15(仮)』のマップ作
り。

 午後6時。TVのワイドショーは、W杯でいっぱいになって来たねえ。
 韓国の人たちのほうが、日本の選手を知っているのに、日本のマスコミ
は、韓国の選手を取上げないねえ。
 決勝トーナメントに、日本が出場できない場合のためにも、韓国の選手
を紹介しておいて、韓国を応援できるように保険をかけておいたほうがい
いのに。
 予選で、日本があっさり負けて、誰もサッカーの試合を見なくなるよう
な気がして、ちょっと心配。

 午後7時。テレビ神奈川で、横浜ベイスターズ対阪神戦を見ながら、鎌
倉駅で買って来た駅弁、まぐろの浜ごはんを食べる。
 
 いやあ。それにしても、ようやく横浜ベイスターズは、最下位チームら
しくなって来た。今シーズンは、7位かと思うくらい、ひどかったからね
え。

 でもせっかく連敗を脱出したとたん、光明を見せ始めた若手をぱったり
起用しなくなったのは、なぜだろう?
 内川聖一選手、田中一徳選手、小池正晃選手。こういった若手たちに、
今度は勝ちゲームを味あわせてあげればいいのに。
 打てないのに、8年目の多村選手を使い続けるのには、何か理由がある
のかなあ。私も好きな選手ではあるのだが、1割7分台の選手だよ。
 またベテランを使い始めてしまったのが、よくわからない。
 しかも外国人選手に固執する。
 昨年も最終戦まで外国人選手を使い切ったあげく、バワーズを残して、
全員解雇してしまった。だったら、日本人選手を使ってくれよなあ。

 それにしても、三浦投手は勝てない。
 8回に同点までこぎつけ、三浦投手が力投しているのに、点が取れな
い。
 けっきょく、9回表に、三浦投手に代打を出して、最終回、さよなら
負け。
 そりゃ、そうでしょね。
 8回裏も、あれだけ力投していたのだから、続投させればよかったのに。

 今夜も、黙々と『桃太郎電鉄15(仮)』のマップ作り。
 A4の方眼紙に30枚以上、手書きでひとマスずつ書いて行く作業は、
まるで米粒に文字を書いていくような面倒さだ。
 でも真っ白い方眼紙に、地図が出来上がって行くさまは、一種の恍惚
ですなあ。
 こんな面倒な作業、誰もやるまいという自負の海に溺れる。
 

-(c)2002/SAKUMA-