5月28日(火) たまに「その後、漫画原作のほうはどうなったのですか?」と聞かれる。 書いてはいる。ただ、急にはまとまらないだけ。 たとえば、野球漫画を書こうと思うと、実在のプロ野球球団名をつかう と著作権など面倒なので、架空の球団名をでっちあげないといけない。 <球団名候補> ・神宮スパロウズ ・後楽園ジャイアント ・横浜タワーズ ・広島アロウズ、広島ガープ。 ・六甲オロシーズ ・名古屋キシメンズ、名古屋ウイロウズ。 ・所沢レイルウェイズ、 ・東京ウインナーズ ・千葉コンビナーツ ・福岡ドンタクズ ・通天閣バッキャローズ ・神戸マトリックス こんなこと考えているだけで、ちっともストーリーまで入っていけない。 でも登場人物の経歴、家族構成、出身地、甲子園時代の実績、ポジショ ン、口癖、その他もろもろ考えていないと、練り込んだ話を書くことがで きない。 ちょうど『桃太郎電鉄』が、たまたまた10数年かけて、47都道府県 を巡ったあとに作ったから、土台がしっかりしているようなもので、漫画 原作もこの土台作りで苦しんでいる。 しかも、野球漫画1作、時代劇1作、昭和時代もの1作と、3本同時に 土台作りに励んでいるので、まあ、1作完成させるのに、3年はかかるで しょう。急に原作がどこかの雑誌に掲載されるようなことでもある場合は、 たぶん30年前に書いた作品のリメイクになるでしょうね。 ローマは1日にしてならず。 午後7時。一昨日『スパイダーマン』を観てから、DVDで3本映画を 観ているんだけど、どの作品も不発。 今朝、観た映画なんて、プレミアム・エディションとかいって、470 0円する初回限定版を買ったんだけど、メイキング・マニアの私が、メイ キング・ディスクのほうを見もしなかったというような出来だ。 例によって、つまらなかった映画の名前は書かない。 武士の情けだ。 午後12時。嫁と、渋谷の「宇和島」へ。 鯛めし定食1000円を食べる。 私と嫁はご飯を食べるのが異様に早いのだが、鯛めし定食を20分ぐら いで食べて、帰るまでにサラリーマンたちが、30人ほどどかどかと入っ て来た。大繁盛ですなあ。美味しいものの口コミは広まるものだ。 食後、HMVに、ブックファースト。 本を大量に買いすぎて、キャリーバッグに入れてなお重く、さらに手提 げ紙袋に、本がいっぱい。読書中毒症だ、私たちは。 午後3時。三軒茶屋のキャロットタワーへ。 「インデックス」さんで、企画中のiアプリ・ゲームの打ち合わせ。 メンバーは、南澤新樹くん、中田満之くん、小板橋真弓さん、辻本裕子 さん。ムサシノ広告の伊東正義。 細かい仕様の打ち合わせ段階に入って来た。 503、504の機種どちらでも、ゲームを楽しむことができる。 何だか本当にゲーム機器みたいになって来たよ。 すでにファミコン・レベルを軽く突破して、スーパー・ファミコン・レ ベルに達しようとしている。土居ちゃん! 6月に入ると、このゲームのイラストの発注が行く予定 なので、ますます『桃太郎電鉄11(仮)』のイラスト、早く描いてね! こっちのゲームのイラストはそんなに多くならない予定。以上、業務連絡! 午後4時。帰宅。 3連発で映画が不発だったので、手堅く『トゥームレイダー』を観る。 映画はやっぱり、スカッ!とするのがいいね! 主人公が家のなかでロープでぶら下がっている不利な状況で、少なく見 積もっても10人以上いる敵のマシンガンの乱射が、なぜ主人公に一発も 当たらないか?ということを疑問に感じながら観る映画は、いいねえ! はっはっは。 途中のカンボジアの石像が襲ってくるシーンは、けっこう新鮮。 午後7時。嫁と六本木と麻布十番の間にある「西安刀削麺(せいあんと うしょうめん)」に初挑戦。 刀削麺(とうしょうめん)というのは、粘土のようにひとかたまりにな った黄色い麺をまな板に乗せ、そのまな板をバイオリンのように左手で持 ち、右手の包丁で、鉛筆を削るようにして、麺を飛ばす。 要するに、麺がきしめんと、すいとんの間ぐらいの太さになって、その 太さ、長さがランダムなのが、美味しい。 お店もこの刀削麺(とうしょうめん)が売り文句なのを熟知していて、 厨房の一部を透明ガラスにして、このバイオリン弾きのようなパフォーマ ンスを見ることができるように実演してくれる。 そのアトラクションを見に来るだけでも、このお店に来た甲斐があると 思う。 味のほうもいいんだけど、初挑戦のお店なので、メニューがよくわから ず、ネギとチャーシューの刀削麺を注文したら、辛かった。じわじわ来る 辛さだ。 次回は、げん骨麺なら、辛くないと、ウェイトレスさんに教わったので、 そっちを注文してみよう。 ゆでギョーザに、蒸しサヤインゲンも美味しかった。 「宇和島」も、この「西安刀削麺」も、不景気に関係なく、美味しいお店 は混むという至極当然の成り行き。 午後7時30分。帰宅途中のタクシーのなか。何ッ? あの横浜ベイス ターズが5回表に、阪神を逆転したとなッ! 家を出るとき、0対2で、 相手は藪投手だから、きょうは完敗ペースだなと思って、食事に出たのだ。 急げ! 早く帰らねば! 自宅に、着くや、テレビ神奈川。 あっ、ほんとだ。ほんとに逆転してる。 負けっぱなしのチームを応援しているファンは、自分の目で見たものし か信用できない。 それにしても、プロ野球で、グランドの上空に、運気という風が漂って いて、その風がどっちに吹くかで、勝利が決まるだけなんだねえ。 あの13連敗中、森祗晶監督の代打策はことごとく失敗したけど、きょ うは「「えっ? 佐伯に代打出しちゃうの?」という無謀な代打策まで、 的中しちゃうもんなあ。 プロ野球というプロフェッショナルな人たちに、差はあまりないってこ とだね。 あとは運気をどっちが引き寄せるかだね。 最後は、出てくる打者、ほとんどが3割3分台という恐ろしい阪神打線 にひやひやさせられたけど、6対4と、理想的な勝ち方。 あっ! 土曜日に将来の3本柱として期待していると書いた東和政投手 が、プロ入り初勝利だ! ぐへ〜! ちょうどテレビ神奈川の中継は、勝 利が決まった瞬間で放送終了だった。スカイ・パーフェクTV探したけど、 やっていなかった。 くやしなあ。東和政投手のヒーロー・インタビュー聞きたかったなあ。 記念すべき、プロ入り初勝利を祝ってあげたかったじゃないか。 すみませんねえ。毎度、毎度、毎度、毎度、毎度、偏ったプロ野球報道 で。改める気はさらさらないけど。ははは。 今夜は気分よく、『桃太郎電鉄11(仮)』のお仕事。
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