5月25日(土) 午前11時30分。嫁と麻布十番の「パシフィック・カレンツ」へ。 麻布十番の主・菅沼真理(通称:すがねまチャン)さんもいっしょ。しいたけとマッシュルームのリゾット。チーズの風味が抜群の味。週替 わりメニューなのが、ちょっともったいない。 このお店は、今後ランチで、レギュラー入りするかも。 午後1時30分。嫁は、すがねまチャンに拉致されて、私だけ、帰宅。 録画しておいたNHK『そのとき歴史は動いた』の前後編をまとめて見 る。ヒトラー特集。実は一昨日、途中で見ながら、寝てしまった。 日本の戦国時代や、ヒトラーを見ていると、誓紙を交わすとか、条約を 結ぶということが、いかに無意味かよくわかる。 午後5時30分。家族3人で、新宿航海屋ラーメンへ。 日中、けっこう暑かったので、このお店の清流麺が急に食べたくなった。 冷やしラーメン・マニアは、ぜひともこのお店の清流麺を食べてほしい。 醤油味に、梅干、すだちが、まさに「清流」というよりも「清涼」。 午後6時30分。近所の国立競技場では、本日「サッカー・キリン・チ ャレンジカップ2002『日本×スウェーデン』の試合である。 ゴールデン・タイムにTVで放映されるような番組である。 しかしわが家族は、その国立競技場の隣りの神宮球場へと向うのであった。 いわずと知れた、横浜ベイスターズ対ヤクルト戦である。 遅まきながら、今シーズン初観戦である。 わが家では、私が横浜ベイスターズの試合を見に行くことは「天覧試合」 と呼んでいる。ちょっと不敬罪っぽいので、聞き流してね。 先発予想が、ごひいきというよりも、将来の横浜ベイスターズを背負っ て立つ大エースに成長すると予想している、吉見投手が先発しそうなので、 その雄姿を見ておきたかったのだ。 球場につくと、ちょうど1回表が終了したところ。 横浜ベイスターズの攻撃は、0点であった。 いきなり、ごひいきの吉見投手の登板シーンから、観戦である。 三塁側中段の席に座って、マウンドを見れば、吉見投手の背番号「22」 がくっきり見えるではないか! 横浜ベイスターズで、「22」という背番号は、あの大魔神・佐々木様 がつけていた背番号である。 私にとっては、永久欠番に近い背番号である。 日本最初のプロ野球漫画のヒット作『ちかいの魔球』(原作・福本和也、 作画・ちばてつや)では、主人公は、巨人軍の大投手・沢村栄治の永久欠 番「14」を譲り受け、『巨人の星』(原作・梶原一騎、作画・川崎のぼ る)で、主人公の星飛雄馬は、V9監督の川上哲治選手の永久欠番「16」 を譲り受けた。 この断で言えば、吉見投手は、佐々木様の「22」を受け継いだ、漫画 のヒーローのような存在なのである。 なにしろ、佐々木様と、斎藤隆投手の高校の後輩という横浜ベイスター ズでは、最高のブランド投手なのだ。 後藤伸也投手も、おなじ高校の出身である。 3年後の横浜ベイスターズでは、吉見投手と、後藤投手の2大東北高校 出身投手が2大エースとなり、斎藤隆投手が、セーブ王になることを、夢 見ているのである。 だから、吉見投手には、断じて大エースに成長してほしいのである。 そのためには、横浜ベイスターズの守護神である私が、球場まで足を運 んで、勝利の女神にを呼び込んであげないといけないと思ったのだ。 「がんばれ〜〜〜! 吉見〜!」 1番・代田を、見逃し三振〜! いいぞ〜! 2番・宮本をショート・ゴロ! いいぞ、いいぞ〜! 3番・佐藤をセンターフライ! いいぞ、いいぞ、いいぞ〜! おもしろいように、ストライクが決まる。 横浜ベイスターズは、吉見投手のような、ぐいぐい速球で押して行くタ イプをどんどん、登板させてよ! 2回表。わ〜はっはっは! ほ〜れ、私が観戦すれば、たちまち横浜ベイスターズに点が入るぞ! ムードメーカーの佐伯選手に、ヒットが出て、吉見投手が、なんとライ ト前ヒットで、先制点を挙げる! 石井琢朗もヒットで、2点! は〜〜〜はっはっは! 13連敗中は、9回で1点しか取れなかったのが、2回で、2点だ! 4回にも、2点を取って、4対0。 5回も、吉見投手は、ヤクルト打線を押さえて、0点に。責任回数をク リアして、勝ち投手の権利を獲得。 なにより、四球を出さない投球が、小気味いいッ! 6回表。ありゃ。中村捕手が、ホームラン! これで、5対0! こんなに安心して見ていられる試合展開は、今シーズン初めてだぞ! やっぱり、私がもっと球場に足を運ばないといけないのかなあ(素人特 有の勘違い&得意満面。)…。 9回裏。おっとっと。このままだと、吉見投手は、5対0のまま、完封 勝利か!? 完封勝利なんて、横浜ベイスターズでは、三浦番長でしか見ることので きないものだと思っていたぞ! おお! ほんとに、完封しちまったぞい! きゃっほ〜〜〜ッ! こんなうれしい試合展開は、ないよ! うれしいなあ! 13連敗は、私が球場に足を運ばなかったせいかなあ(またも素人の都 合のいい勘違い)! 横浜ベイスターズ球団応援歌を、ライト・スタンドのみなさんといっし ょに歌って、ご満悦。 球場をあとにすれば、国立競技場の大歓声が、津波のように押し寄せて 来る。 その歓声は、横浜ベイスターズへの祝福の声にしか聞こえない、バカ家 族であった。はっはっは。 午後9時30分。勝って、球場から歩いて帰ってくるのが、本当にうれ しいねえ。ビクトリー・ロードですよ。 さあて! プロ野球ニュースをはしごだ。 どの局でもいいから、吉見投手のヒーロー・インタビューを放送してく れよ! 球場では、マイクを通してくれなかったので、聞くことができなかった。 吉見祐治投手、後藤伸也投手、東和政投手が、いつの日か、3本柱にな る日を夢見て、眠るのだ、今夜は。うふふ。 ぬか喜びは、禁物…。 でも、にんまり。
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