５月５日（日）

　ヒリヒリ…。
　まだちょっと、肌が痛い。
　それでも、きょうも浜辺へ。

　午前９時。天気予報では、きょう２７度まで上昇するらしい。
　こういうときに調子に乗って、長時間肌を焼くと危険なので、２０分間
だけに限定する。




　チリチリ、チリチリ…。
　わずかな時間なのに、けっこう陽射しが強いなあ。
　たまらず、さっさと私だけ鎌倉長谷の家に戻ることに。
　嫁は、日焼けに強いので、浜辺に残った。
　
　午前１０時。東京から、高校時代の後輩家族がやって来る。
　日立エンジニアリング勤務の最上谷学一家だ。
　私にとって、いちばん業界から遠い、そして最も古い友人だ。その分、
大学時代の友人同様、気兼ねない付き合いができる。最上谷夫婦が結婚す
る前から知っている。

「さくまサン、日焼けして、すっかり海のおやじね！」と、最上谷の嫁さ
ん。
「海の若大将（加山雄三）みたいといいなさい！」
「ハハハハハッ！　やだあ！」
　まあ、こういう関係の家族である。

　午前１１時。最上谷家族と、鎌倉の大仏を見に行く。
　予想はしていたけど、すごい人出だ。

 


「あれ〜、鎌倉の大仏って、もっと境内がだだっ広くて、大仏ももっと大
きくなかったっけ？」と、最上谷学。
「子どもの頃に見た大仏って、大きかったよなあ。だからこそ子どもの頃
に大仏は見ておくべきだんだろな。大人になってから初めて見ると、ただ
の平凡な大仏にしか見えない」
　
　この大仏ぐらいの大きさのキングボンビーをどこかに建設したいものだ。

　午後１２時。「ヴェルグフェルド」で昼食。
　どうも左腕が、ヒリヒリ痛いから、チリチリ痛くなって来ている。
「さくまサン！　腕、真っ赤よ〜！」
「さくまサン、昔、沖縄で日焼けしすぎて、羽田飛行場まで、オレ、迎え
に行ったことあるよなあ！」
「そうそう！　ほんと日焼けに弱い」
　それでも病気してから、よく散歩するようになったので、顔はなんとも
ない。

　午後１時。鎌倉長谷の家に戻る。
　小学校４年生の弟は、家にたくさんゲームがあるので、大興奮。そりゃ、
そうだろう。
「たかしクン！　ゲーム、どれでもやっていいよ！」
　にや〜っと、うれしそうな顔をして選んだゲームは、『ピクミン』。
　
　子どもがゲームをしているのを、後ろから見ているぐらい、ゲーム作り
の参考になるものはない。
「ゲーム、やめてもいい？」と、子どもが言い出す瞬間には、一定法則が
ある。
　その法則は…、はっはっは。こんな重要機密をここで教えるわけないじ
ゃないですか！　もったいない。もったいない。

　午後３時。最上谷学家族は、海へ。
　私は日焼けした左腕に、シーブリーズ塗りまくり状態なので、家に残る
ことに。
　西村京太郎さんの本を読みながら、ちょっとうたた寝。

　午後５時３０分。昨日のレストラン「ココモ」へ行くことに。
　気に入ったレストランは、連続で行って、お店の人に顔を覚えてもらい、
いち早く常連になったほうが、今後何かと融通を利かせてくれるようにな
る。

　案の定、お店の人も、うれしそうに迎えてくれた。
　きょうは暑いので、窓を開け放っていたので、海の見える店内は、さら
に気持ちがいい。２日続けて来たので、お店の人もいちばんいい席を用意
してくれた。
　こういう特典があるから常連になるべきだ。

 


　午後７時。鎌倉長谷の家に戻った後、最上谷学家族は、中学校１年のお
姉ちゃんと、小学校４年の弟が眠くなって来たので、帰宅。

　さて、きょうは、横浜ベイスターズ、１勝３敗ペースの「１勝」のタイ
ミングの日だ。先発投手も、エース・ハマの番長・三浦大輔だ！
　いちばん勝利の可能性があるぞ！

　しかし！
　
　しかし！　しかし！　しか〜〜〜し！

　打てない！　打たれる！　守れない！
　打てない！　打たれる！　守れない！
　打てない！　打たれる！　守れない！
　打てない！　打たれる！　守れない！
　打てない！　打たれる！　守れない！

　なんと５回裏まで、ノーヒットに抑えられる。
　もはや、勝ち負けどころか、完全試合を達成されるか、どうかが観戦の
重要ポイントになってしまった。

　それでも！

　打てない！　打たれる！　守れない！
　打てない！　打たれる！　守れない！

　やった！　なんとか、石井琢朗が、１安打！
　鈴木尚典もヒットで繋いだ！
　グランのぼてぼてのゴロの間に、石井琢朗が生還。１点取った。
　本日の横浜ベイスターズの意地は、ここまで！

　１対４で、読売巨人軍怒涛の８連勝に大きく貢献する。

　ああ！　もう！　おとなしく仕事するしかないや！
　…と思ったら、ウインドウズ２００入りのＶＡＩＯの調子が悪い。
　昨年このＶＡＩＯを買ったときに、よく出た症状が再発し始めた。
　起動させて、マイコンピュータ、マイネットワーク、マイドキュメント
などのフォルダが出たあとに、ふ〜〜〜っと、画面がブルー・バックにな
ってしまうのだ。別にＳＦＸ処理をするためのブルー・バックではない。
　ブルー・バックの画面になったまま、ポインターも作動しなければ、再
起動も固まってしまう。

　昨年ＶＡＩＯのこの癖のために、鎌倉の家用に放置していただけに、嫌
な感じだ。せっかく２軍から若手を１軍に昇格させたのに、ちっともヒッ
トを打たない横浜ベイスターズの選手たちみたいだ！　八つ当たりなのは、
百も千も万も億も承知！

　明日は、東京に戻る予定。
　何だかやっと肌になじんだ、鎌倉の家での１週間であった。
　でもまだ左腕は、ヒリヒリ。チリチリ…。