5月2日(木)

 午前中。『桃太郎電鉄〜地方編』のMAP作り&物件候補の選定。

 午後12時30分。嫁と、六本木の岐阜県アンテナ・ショップ「ギフベ
スト」に行く。「ここの飛騨牛カレーが絶品なのだ〜〜〜ッ」と思ったら、
おい、おい! 飲食できるスペースが消えているではないか!
 まったく、もう!
 だいたい、このお店、せっかく美味しいものがたくさんあるというのに、
午後7時までと、営業時間が短い。しかも、土、日、祝日、すべてお休み! 
本当に岐阜県をアピールする気あるんかい!と、前からツッコミを入れた
かった。

 毎年、東京ドームで、10万人の観客を動員する「ふるさとフェア」で、
47都道府県のうち、いちばん最初に、不参加を表明したのも、岐阜県だ。
こんないいかげんな営業の仕方をしていると、岐阜県の評判を落とすだけ
ですぞ!

 お腹が減って、ムシャクシャしながら、麻布十番のほうに向かって歩い
て行く。
 おお? 何だ? この近代的な建物は? おしゃれな建物だな。でかい
し。
 IT産業の新しい社屋か!? …と思ったら、ええっ! 六本木中学校???  しかも港区立? げげ〜〜〜ッ! かっちょいい〜!  思わず、関係者でもなんでもないのに、校内に入って行ってしまったよ。  大きな体育館もあるし、ちょうどお昼時なので、生徒たちが食堂で、ご 飯を食べていた…って、中学校のときって、クラスで給食食べなかったか?  専用の食堂があるってこと? 何だかすごいぞ! 六本木中学校!  もうしばらく歩いて行くと、先日、すぎやまこういち先生ご夫妻にごち そうになった和食料理の「櫻川」に出た。  あの料理、美味しかったなあ!と思ったときには、ふたりして、さっさ とお店に入って行ってしまった。  すごいですよ。前回夜に行ったときのメニューの8割方の料理が出て、 料金は半額である。これはとってもリーズナブル。田森庸介さんの快気祝 いは、このお店でやりたいな。  おかげでもう一度食べたかった、湯葉ご飯を食べることができた。  わざわざ掘りごたつのある部屋に通してくださったので、のんびり、ま ったり。  午後3時。帰宅。  鎌倉で火がついてしまった『桃太郎電鉄〜地方編』は、もう手がつけら れないくらい、佳境に入ってしまって、ケリがつくまで、ほかの仕事がで きない状態になってしまった。いいんだか、悪いんだか、もうわからない よ。  しばしも休まず、ワープロをカタカタ、カタカタ、叩き続ける。  午後6時30分。ひとりで、新宿3丁目の居酒屋「虎連坊」へ。  4月18日の日記で、大学時代同級生であるムサシノ広告の伊東正義と、 集英社勤務の牧野弘と、飲んだときに、伊東正義が「さくま! 日記に、 『堀井くん! 夏休みか、ゴールデンウィークに会おうぜ!』って書いて おけよ!」と実に大雑把な言い方をした飲み会が、意外にも早く実現して しまったのであった。    もちろん、この「堀井くん!」というのは、『ドラゴンクエスト』の 堀井雄二である。  牧野弘が「さくま! きょうは嫁さん、いっしょじゃないの?」という。 「仕事のときは、打ち合わせで聞いたことを忘れちゃいけないから、嫁に いつもついて来てもらって覚えてもらっているけど、きょうのメンバーは、 一晩飲んでしゃべった内容を明日の朝には、忘れてもいい相手だから、ひ とりで来た!」 「はっはっは。そりゃそうだ!」 「年取ると、記憶力無いからなあ!」 「わしは人の名前、全然覚えられんからなあ…」と、堀井くん。
 学生時代の友人は、気をつかう必要が無いし、ボロカスにけなしても、 遺恨にならないから、ほんとうに、楽チンだ! 「牧野は、基本的にケチだから!」 「うん。ケチだな!」  3日後に、50歳になる男は、まったく否定をしない。 「20歳の頃から、オレたち、ちっとも変わらんと思わんか?」と、堀井 くん。 「変わらん! 変わらん!」 「ちっとも進歩してない気がするよ!」 「してない! してない!」  おじさんたちに、気負いとか見栄はもうない。  いつのまにか、堀井雄二が、こっくり、こっくり寝ている。  午後10時30分。たわいもない話を続けて、健康的に夜更かしせずに、 さっさと帰るのが、おじさんたちの飲み方。  最後に伊東正義が、まじめな顔で、こう言った。 「さくま! 次は、夏休みだ!」 「社会人の夏休みって、いつなんだよ!」 「7月とか、8月だよ!」  またまた大雑把な伊東正義であった。  午後10時40分。新宿からなので、わずか10分で家に着く。堀井く んは、居酒屋から、歩いて帰った。    さて、天気がよければ、また明日から、鎌倉に行くことになっている。
 
さくまNEWS

●5月18日(土)午後7時開演 浜離宮朝日ホール(築地)全席指定6000円
アマデウス・アンサンブル東京--モーツァルトを弾くよろこび、聴くたのしみ--」
 コンサートマスター:朝枝信彦  ファゴット独奏 岡崎耕治

※業界の方で鑑賞希望の方は、うちの嫁まで、5月8日(水)までにご連絡ください。
 メールはこちら→sakumacb@za2.so-net.ne.jp

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