4月22日(月)

 午前8時。iモード・ゲームの毎月エッセイ『さくま式奥の細道』、
『さくま式西遊記』を執筆。

 午前11時30分。嫁と明治通りを歩いて行って、代々木の「光麺(こ
うめん)」へ。以前、ここにあった「上海ヌードル」が、そのままラーメ
ン専門店になった。
 その証拠に、ランチ・サービスには、最強の杏仁豆腐が付く。
 ふんふん。上海ヌードルの味のままだ。美味しい。
 できれば、わたり蟹のヌードルもメニューにあるといいんだけどなあ。

 午後12時。千駄ヶ谷のあるマンションへ。京都上賀茂神社の近くの
お店「ギャラリーショップ津田」に行って以来、うちの娘と同い年の
女の子がいることから、ずっとなかよくさせていただいている津田さん
の奥様が東京にいらしているというので、会いに行く。

 娘さんの近況とか、あれこれ聞く。
 津田さんと知り合った頃は、うちの娘も小学生だったのが、お互い、
高校生になり、いちばん上の娘さんは、結婚して、5月末には、出産だ
そうだ。
 時間は止まらないものだなあ。

 午後2時。そのまま、新宿まで歩く。けっこう疲れる。
 先日、大学時代の同級生、集英社総務部勤務の牧野弘が、毎日、四谷
駅から神保町まで歩いているのを聞いて、真似てみようと思ったのだが、
しんどい。

 新宿3丁目の「みずほ銀行」へ。
 旧・冨士銀行の通帳を、そろそろ新しい通帳に変更しようと思ったの
だ。
 それと、あれだけトラブル続きなのだから、私の通帳もぐちゃぐちゃ
になっているかもしれない。

 2Fに上がって行くと、旧・第一勧銀のみずほ銀行は、トラブル慣れ
しているのか、さっ!と行員が近づいて来て、「何の御用でしょうか?」
と聞いてくる。
「通帳を変更したいのですが…」
「通帳は、今までの通帳をそのままお使いできますので…」
 ふーん。
「通帳を使い切った時点で、新しいお通帳に変更していただければ…」
 何だか、新しい通帳にしてほしくないのかな?
 そういわれてしまうと、新しくしてもらいづらくなる。
 1Fに戻って、とりあえずATMに記帳だけでもしておこうと思って、
列に並ぶ。ふと見ると、「旧・冨士銀行の通帳はつかえません」という
紙が貼ってあるではないか!
「何だよ、やっぱり前の通帳は使えないんじゃないか!」
 あわてて、係りの人間が飛んで来て、「いえ、冨士銀行の通帳は、7
〜10番のATMで取り扱っています!」
 何じゃい、それは。それがいわゆる3銀行の縄張り争いってやつかい。
まあ、いいや。
 通帳をATMに入れる。
 ビーーーッ!
 通帳が戻ってくる。
「この通帳はおつかいになることができません」との表示。
 何だよ。富士銀行はっこちだって言ったのに。
 あわてて、係りの人が飛んで来る。
 この飛んで来る速さに、みずほ銀行の今回のトラブルの凄まじさを実
感する。

「あの…、この通帳は、磁気が弱まっているようなので…」
 何だい、だったら、通帳を新しくすることに積極的になればいいのに!
「新宿の冨士銀行に持って行っていただいて…」
「えっ? まだ富士銀行って、残っているの?」
「あっ。いえ。あっ。みずほ銀行でございます。アルタの並びの…」
 ダメだこりゃ。

 ひ〜〜〜、新宿まで歩いて来て、へばっているのに、さらに歩く羽目に
なってしまった。けっきょく、新宿駅東口のみずほ銀行で、ついでに新し
い通帳にしてもらう。

 午後3時。カメラのさくらやで、ようやく21型テレビデオを購入。ゲ
ームのテスト・プレイ用のテレビが、よれよれになっているのを柴尾英令
くんに教えてもらうまで気づかなかった。
「さくまサン、このテレビ、相当古くないですか?」
「そんなに古くないよ。杉並区から持って来たやつだから、あれっ。もう
8年以上経っている!」
 このテレビは、テスト・ロム専用のテレビだったから、画像が揺れるの
は、テスト・ロムのせいだと思っていた。
 これでついに、43年間住んでいた杉並区時代の電化製品がすべて消え
ることになる。明治は遠くなりにけり…って、もう平成も14年になる。
まだ平成になってから、4〜5年に感じる。

 紀伊国屋書店で、本を買う。『泥をかぶるのも人生〜強い組織は「ナン
バー2」がつくる』(黒江透修・祥伝社)だ。横浜ベイスターズのヘッド・
コーチの本が出たと新聞広告で知れば、買うのがファンってーものでしょ
う。
 ダイエー、ロッテ、巨人などで作戦コーチを務めた人なので、横浜ベイ
スターズについての記述は、全部合わせても20ページほどだけど、うれ
しい。だって、98年に優勝するまで、横浜ベイスターズに関する本は、
一冊も出版されなかったのだから。
 ちゃんと『疾走!琢朗主義』(石井琢朗・ベースボール・マガジン社)
も買ってありますぜ。早く読みたい。読むつもりの本が100冊以上溜ま
っている。

 カメラのさくらやホビー館で、鎌倉用のゲーム・キューブとゲームを買
い、喫茶店「トップス」へ。
「トップス」で、必ず飲むのは、ロイヤル・ミルクティーのホット。
 嫁とふたり、ぐったり、へばる…。
 私は生あくびの連発だ。

 午後4時。帰宅。
 仕事用の資料を読む作業。
 ついでに、ホイっ!と『泥をかぶるのも人生〜強い組織は「ナンバー2」
がつくる』(黒江透修・祥伝社)を読んでしまう。

 午後6時。自宅にて、伊勢丹デパートで買って来たお惣菜で、晩御飯。
 食後も、仕事用の資料を読む作業。
 

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