4月1日(月) 眠い。どうにも眠い。 午前7時ぐらいに目覚めたんだけど、何度でも寝直しがきくくらい眠れ る。 「ふわあわわわわ〜」。 娘も顔を合わせれば「ふわわわわわ〜!」。 眠いですなあ。 午前10時30分。京都ホテル裏の喫茶店「ALZA(あるざ)」に集 合。 カズ坊(関口和之)、土居ちゃん(土居孝幸)、柴尾英令くん、ハドソ ン宣伝部の梶野竜太郎くん、宮路一昭くん。うちの家族。 そして、ヤサカタクシーの宮本さん。 宮本さんがいて、この人数ということは、マイクロバス(松茸号)の登 場。 きょうは、京都の桜見物をしながら、筍(たけのこ)を食べに行く。 街道沿いの桜がきれいだ。 午前11時30分。桂離宮の先の「筍(じゅん)亭」へ。 ここは3000坪の庭に、自前の筍(たけのこ)の山を持っている。きょうは人数が多いので、離れの広間に通された。 広い部屋に、桃太郎チームのメンバーだけなので、まさに宴会状態。 まんまと、みんな真昼間から、ビールを注文している。 「マジすかあ! マジすかあ!」 梶野竜太郎くんが昨日の「M」で連発した「マジすかあ!」が、すっか り流行語になっている。 竹の子ずくしの料理が次々に登場するたびに、みんなで「マジすかあ!」 「マジすかあ!」。 キンピラと筍の佃煮が、めちゃくちゃ美味しかったんだけど、お土産コ ーナーでは、販売していないそうだ。これはちょっと悔しい。 ヤサカタクシーの宮本さんが以前、このお店に来たときに「竹の子をま るまる一本食べた気がします!」といっただけのことはある量を、食べ尽 くす。 午後2時。食後、「筍(じゅん)亭」の裏庭に、桜を見に行く。 ハラハラと桜が散って、まるで映画『化粧師(けわいし)』の予告編の ようだ。 天気もよくて、陽射しも強いので、思わず眠くなる。 このあと、ヤサカタクシーの宮本さんが、マイクロバスで、桜の名所を 次々に見せてくれる。 まずは、嵐山へ。 阪急嵐山駅界隈の桜。渡月橋から見える桜。料亭吉兆の枝垂れ桜。お豆 腐料理の「嵯峨野」あたりの桜。清涼寺の正面から覗ける桜。 最後は、大覚寺の桜。 ここで、大沢の池の桜を見に行ったんだけど、私だけあまりにも眠いの で、マイクロバスに残って、仮眠。 午後4時。京都御所の近くの、おなじみシュークリーム専門店「クレー ム・デ・ラ・クレーム」に、みんなを降ろして、うちの家族だけ、京都の マンションに戻って、宅急便の手配など、帰り支度。 午後5時。「クレーム・デ・ラ・クレーム」にみんなを迎えに行って、 そのまま京都駅へ。 京都伊勢丹デパートB2で、「はつだ」の特選和牛弁当を全員が買う。 きょうは月曜日でお弁当は販売されていないはずなのに、桜の時期のせい なんだろうなあ。 いつもは休んでいるけど、ここぞ!というときは、休みを返上して仕事 をする京都のお店の態度は立派だ。 京都はまた、料理屋さんがみな、子どもを大事にする。 子どもが来ると、店員や料理人は一生懸命話し掛けるし、帰りには、子 供にお土産を持たせることが多い。 これも、一度子どもが、その料理屋を気に入ったら、6〜70年ひいき してくれるという発想なのだ。少なくとも、うちの娘は、5〜60年、 「M」に通い続けるだろう。私と嫁がいくら毎月通っても、あと10年が ところである。 東京の料理屋さんのように「小学生以下の子どもお断り」の張り紙をし ているお店は、これだけで相当将来のお客さんを失っていることに気づく べきだとおもう。躾られていない子供は迷惑なものだが。 こういう京都の発想が好きだ。 午後5時43分。のぞみ84号。 全員、おなじ新幹線に乗っているんだけど、車輌はバラバラ。 一応、京都駅のホームで、お別れの挨拶。 車中、またしても寝る。 「はつだ」の特選和牛弁当を食べる前に寝てしまったのだから、よっぽど、 疲れたのかな? 高松はわずか1泊だったけど、会う人の数が多かったか らなあ。 掛川駅を過ぎたあたりで起きて、「はつだ」の特選和牛弁当を食べる。 午後8時。東京駅着。 東京は。すっかり桜が散っていた。 京都のほうが、東京より寒い分だけ、咲くのも散るのも遅い。 午後8時30分。帰宅。 冬場に旅行から帰ってくると、家が冷え切っていて、暖房をつけても、 なかなか暖かくならないんだけど、きょうはそんなに寒くない。そりゃそ うだ。もう4月だもんね。
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