3月27日(水)

 減量中のため、昨夜の「ブルドッグ」であまり料理に手をつけずに自宅
に戻ったら、腹が減った。
 ちょうど、親戚の森勲さんから、コンサート会場でいただいたパンがあ
ったので、食べたら、これがべらぼうに美味しいではないか。アーモンド・
スライスにハチミツがかかったやつ。いかにもデブ好み。これはうまい。
 これはしょっちゅう買いたい味だけど、茅ヶ崎のパン屋なのは、困った
もんだなあ。

 そういえば、茅ヶ崎、藤沢、二宮、大磯などが大同合併して、湘南市に
なる計画は進んでいるのだろうか? 「湘南」という名前がいいので、住
民からあまり反対がでていないらしい。
「さいたま市」の名前を決めるときは、「ダサい玉」のイメージを払拭す
るいい機会だったのに、何で「さいたま市」などというつまらない市名に
したんだろう。「武蔵市」とか「大浦市(大宮+浦和)」とか、いくらで
もリニューアルが可能だったのに。 

 午前7時。さすがに、昨夜、眠りついたのが、午前3時過ぎなので、眠
い。
 朝から、TVでずっと辻元清美の議員辞職会見の騒然とした「危ない! 
危ないよ!」の怒号を、遠くに聞きながら、数度寝。
 TVカメラマンたちの、自分から無理やり押しかけて行って「危ないよ!」
を叫ぶ声ぐらい、理不尽なものはない。

 午後12時30分。ザーザー降りの雨のなか、家族3人で、東京駅へ。
 いつものように、大丸のおべんとう公園で、駅弁でも買って行くかとお
もったら、八重洲地下中央口に脇に、新しいお弁当屋さんが何軒も出来て
いた。
 へ〜っ。「紅虎餃子房(べにとらぎょうざぼう)」のお弁当屋さんもあ
るのか。
 先月、嫁が「白金とりてん」のお弁当を買ったら美味しかったというの
で、鶏ずくし弁当を購入。わざわざ出来立てのお弁当にしてくれた。
 老舗の名店が何件も入る「おやつの時間」という一角も新しくできてい た。  東京駅の大丸側地下は、かなり様相が変わった。 「おやつの時間」では、舟和のようかんとか、佃煮、納豆といったものを 売っていた。おお! 銚子鉄道の「ぬれせんべい」が売っているではない か! 昨年取材に行っただけに、知人に会ったような親しさがある。  思わず、一袋買う。
 午後1時20分。のぞみ67号。  乗ってから気づいたんだけど、みどりの窓口で「京都まで、大人3枚」 と言ったのに、キップは、新大阪までになっていた。あんぎゃあ! お金 損したあ! 新大阪行きの新幹線だから、勘違いしたのだろうが、キップ をもらったときに、いちいち行き先が合っているか、確認しないよねえ。 とくに新幹線の場合。    悔しさを紛らわすためにも、お弁当を食べる。  出来たてで、ご飯がまだ温かいのがいいな〜。
 なるほど、この「鶏ずくし弁当」は、880円なのに、具だくさんでカ ラフル。味もいい。今後、新幹線に乗るときは、けやき弥の「栗林」とど っちにしたらいいか悩みそうだ。  車中、先月、京都で買って、読む時間がなく、東京ま持って来て、さら に読むヒマがなかった『ルネッサンス』(カルロス・ゴーン、ダイヤモン ド社)をやっと読むことができた。  もう10数冊も、カルロス・ゴーンさんについて書かれた本を読んでい るけど、日産自動車の問題点って、日本の企業の大半に当てはまることば かりだねえ。  ちょっと引用してみたい。  危機的状況下では、お互いに隠し立てすることなく相手に誠実に 接しなければならない。見えないところに隠したりせず、問題を真 正面から受け止めることが大切だ。さもないと、後戻りして、振り 出しに戻ってしまう。  あとでバレるに決まっているようなことでも、必死に隠そうとするのが 日本人だ。辻元清美にしても、最初の記者会見で、事実を隠さなければ、 それだけ挽回のチャンスがあったのに。  私が仕事上で、もめることの80%以上は、まずこのパターンだ。  出来ていないことを、必ず隠そうとする。  で、ぎりぎりになって、箱を開けることになって、大騒ぎになる。  初期段階で、「できません!」、「わかりません!」と言ってくれれば、 どれだけの人たちを窮地から救うことができたことか。  日本人は、カルロス・ゴーンに学べ!だ。  午後3時37分。京都駅着。  三河安城駅を過ぎる頃から、美しい青空が見えて来た。  京都駅の桜開花情報を見ると、京都はまだ三分咲きのところが多いよう だ。これはちょうどいい時期に来たようだ。  午後4時。京都のマンションに到着。  京都に着いて、すぐ始めることといえば、『桃太郎電鉄11(仮)』の 手直し作業である。まだ重要な部分の手直しが終っていない。  のんきな嫁と娘は、買い物に出て行ってしまった。悔しい。  ああ! すでに『桃太郎電鉄11(仮)』は契約を交わしているので、 多くを語れない時期に突入しているんだけど、3月の初旬の集中会議で、 バラエティゲームをもう一本作るなんて、言わなければよかったよ〜!  先週からちょびちょび練っていて、いよいよきょうから本書きに入った んだけど、フローチャートが入り組みすぎて、頭のなかの配線がショート しそうだよ。  パチパチッ。バチッ、バチッ! シュ〜〜〜ッ!  頭が焦げる! 頭が焦げる!  集中力が持続しない!  休みたい!  でもいま休むと、どこまで文章書いたか忘れちゃう! ひ〜〜〜ッ!    電話が入った。娘からだ! 「さくちゃ〜〜〜ん! 近所の喫茶店のケーキが美味しそうだから、食べ に来ない〜?」  何て、のどかな声なんだ!  まさに甘い誘惑に誘われて、近所の「レッド・ラバーボール」へ。  娘が推薦のケーキは。キャラメルケーキだった。  美味しいなあ!と思いながらも、頭のなかは、知恵の輪のように入り組 んだフローチャートを必死にほぐしている。  あっ! フローチャートに熱中していて、娘にあげようと思っていた、 キャラメルケーキの上に乗っていた板状のチョコを食べてしまった。ごめ 〜〜〜ん!  午後6時。家族3人で、近所の「牛のほね・あなざ」へ。  ひさしぶりだな、このお店に来るのも。  絶品のビーフシチュー中心に、おイモのフォンデュ、おろしハンバーグ、 どんこ椎茸とはまぐりのバター蒸しなど、おつまみのようなものをあれこ れ食べる。  食べ過ぎないように。食べ過ぎないように。  午後7時。マンションに戻って、『桃太郎電鉄11(仮)』の続き。  しばらくすると、再びフローチャートの大群に悩まされる。  そのうち、このバラエティゲームの題名も、もう少し内容が匂うような ものに変えたくなってくる。仕事というのは凝ろうと思えば、どこまでも 凝ることができる。しかも、懲りまくりなら、作るほうも楽しいのだが、 適度にほどよく凝るのが、いちばん難しい。  嗚呼! 8割方、完成したところで、息が絶える!  もうダメ! 一度休もう!  ふう〜っ。ふう〜っ。  息を殺して、キーボードを叩いているものだから、呼吸困難になる。    どうせ、第1稿が完成しても、そこから何度も推敲するのだから、きょ うは風呂入って、本読んで寝ようっと!  明日も、京都!
 

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