3月22日(金)

 昨夜、『A.I.』を観た。
 この映画はスティーブン・スピルバーグ監督のベスト・アルバムだね。
『未知との遭遇』、『E.T.』、『ジョーズ』…、すべての匂いがする。
 しかも、ピノキオというキーワードが、全編を非常にわかりやすく、飲
み込みやすいものにしている。
 ただ、切ないねえ! 悲しいねえ! 痛いねえ!
 よく描けているだけに、観ていてつらくなるシーンが多いねえ。
 ホラー映画じゃないのに、次のシーンを見るのが、恐いときがある。
 でも、全部見終ると、傑作としか言いようがない。
 故・スタンリー・キューブリック監督が、スピルバーグにこの作品を任
せたのが、わかる気がするなあ。任せるほうも偉いが、任されたほうも、
偉いなあ。

 午前8時。『A.I.』のメイキング映像を見る。
 スタッフたちが取材に答える言葉が、誰も彼も格好いいのには、呆れ返
る。
 私なんか、自分の作品に対して、あんな格好いいセリフ言えないもんな
あ。「貧乏神が変なことして、なんぼですから、まあ!」とか言っちゃう
よなあ。
 日本人の美徳である「つまらない物ですが…」からなかなか抜け出せな
いもんだなあ。

 午後12時。長いよ! 『A.I.』の特典映像!
 字幕を読んでると、後ろの映像を見落とすから、後送りして、もう一度
見直すから、よけいに時間がかかる。
 しかし、ゲーム製作も、映画並みのストーリーボードを作る必要が出て
来たなあ。うちはボードゲームだから、そんなに必要ないと思っていたけ
ど、いいグラフィックにしようと思うと、会議の会話だけでは、全員が思
い描いている場面が一致しない。
 DVDの特典映像は、15分以内にしてくれないかなあ。
 30分以上のものは、特別編として、別売りすればいいのに。
 1時間以上の特典って、サービスし過ぎだし、全部見ないといけない義
務になってしまって、満腹してしまう。

 午後12時30分。家族3人、原宿「ペルティエ」へ。
「さくちゃん! ここのケーキ、美味しそうだよ! 食べない? あたし
は食べるよ!」
 いつもこのお店でケーキを食べることを、ガマンして来たのに〜!
「はっはっは。このトリプルっていうケーキは美味しいなあ!」
「コーヒー・ビーンズが入ってるよね!」
 どうも娘が加わると、私のダイエット能力は低下してしまう。

 午後1時30分。嫁、娘と別行動で、私は渋谷へ。
「カメラのさくらや」で、プラズマテレビなど見るが、80万円ぐらいぐ
らいするんだねえ! 高いんだねえ。いままで値段すら見ていなかった。
買ったとしても、原宿の自宅は細長い家だから、画面が近すぎて、気持ち
悪いだろうなあ。
 でも『A.I.』とか『スターウォーズ』とかを大画面で見たら、気持
ちいいだろうなあ。
 ただ私の場合、DVDとか、ビデオの大半は、大昔の作品が多いから、
大画面で見る必要のある作品は少ない。

 午後3時。帰宅。
『桃太郎電鉄11(仮)』の手直し作業。

 午後4時。テンユウの杉沢義文さん、小学館のO島くんが到着。
 現在企画中の単行本の打ち合わせ。
 
 午後6時30分。O島くん、杉沢さん、私、嫁の4人で近所の「鶏味坐
(とりみくら)」へ。
 意外や、O島くんが70年代大阪フォークのマニアであることが発覚。
さっそく私が五つの赤い風船の西岡たかしサンと知り合いになれたことを
自慢して、大いに悔しがらせてあげた。
 しかし、O島くんに「西岡たかしサンの『僕たち大阪の子供やでエ』っ
て知ってます?」と逆襲される。
「し、知らない…!」
 妙に悔しいものだ。

 午後9時。帰宅。
『桃太郎電鉄11(仮)』の手直し作業。

 午後10時。菅沼真理(通称:すがねまチャン)さんが到着。
 iBookを直してもらう。
 何で壊れたかというと、柴尾英令くんの日記のネットアイドルとかいう
人のサイトをクリックして、「おお! エッチ・サイトだ! エッチ・サ
イトだ!」と喜んでいるうちに、どこを見ていいのかわからずに、あちこ
ちクリックしていたら、何とリモートアクセスを違う電話番号に変えられ
てしまったのだ!…と、理路整然としたことを言っているようだが、実は
電話番号を変えられたことにすら気づいていなかったのが、真相。
 しかし何と言う巧妙な犯罪なのだ。

 運良くというか、私のiBookは家庭内無線LANになっているので、
被害は無いらしいのだが、頭のいい悪人がいるもんだねえ!と、感心する。
 もっと感心するのは、すがねまチャンが直してくれるというので、2階
に上がって行ったら、もう直っちゃっていたこと。
 その世界に精通している人の仕事は、速いですなあ。

 明日は、今年初めて鎌倉に行く予定。
 

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