3月16日(土) 午前5時。くっきり目が覚めてしまったので、仕事開始。 ほとんど私の仕事のやり方って、晴耕雨読に近いな。 時間があれば、仕事をする。 3月5〜7日のハドソン会議で出た『桃太郎電鉄11(仮)』の大量の 宿題が終りきらないうちに、次の質問がどんどん来ているので、とにかく 必死にお仕事。 秘伝のたれのように、私の仕様書は、何度も、何度も、書き直している ので、なかには、ボツにしたシステムの仕様書を消し忘れにしたままにな っていることが多い。 そんな残骸メッセージを撤去する作業。 地雷撤去のように、この作業は重要だ。 午後12時。家族3人で、神保町の「出雲そば本家」へ。 娘が先日、神保町に行ったとき「出雲そば」を食べたかったという話を 昨日していたので、無性に食べたくなった。 途中、皇居のそばの桜が、開花宣言どころか、満開! すっかり桜の季節、到来になってしまった。 いまも元ナムコ(現コーエー)の岸本好弘さんが、桜を見に、九州あた りを北上しているような気がするが、もう1年前の出来事なんだなあ…。 「出雲そば本家」で、娘が注文した、ざる豆腐が、滅法美味しいのに、び っくり。出雲そばしか目に入っていなくて、こんな美味しいものがあるな んて、20年以上知らなかった。食べてみるもんだね。 この「出雲そば本家」には、もうひとつ隠し玉があって、そば饅頭がべ らぼ〜に美味しい。でも売り切れるのが早くて、きょうもお昼の段階なの に、もう売り切れ。午前11時30分オープンなのにだよ。大量に買って 行った人がいたな。 とにかく、そば饅頭においては、ぶっちぎりで、日本一の味なのだ。餡 子(あんこ)がきめ細かい、それこそ羽二重のようなのよ。 ああ! 食べたかったなあああああ。「あ」がこだまするよ。 食後、古本屋街を散策。 娘が最近、中国史に凝っているようで、まんまと本を買わされる。昨日 「出雲そば」の話題を出した時点で、すでに狙われていたな。ははは。 漫画専門店「高岡書店」の七島さんに、道端でばったり。おひさしぶり〜! 私が出版界の人間だった頃、1年のうち250日ぐらいは、この神保町 で暮らしていたからねえ。何だか故郷に帰って来たような気分。 餃子の「スイートポーツ」や、喫茶店の「神田伯剌西爾(ぶらじる)」 などが健在なのを確認して、ホッとする。 午後1時。「出雲そば本家」のそば饅頭が食べられなかった悔しさが、 この家族を、青山通りの「虎屋」にまで運ばせる。 地下の茶寮喫茶で、和菓子+玉露のセット。 そば饅頭の悔恨、すっかり消える。 午後2時。帰宅。仮眠。 午後3時。『桃太郎電鉄11(仮)』の手直し作業、再開。 自分で作っておいて、文句を言ってしまってはいけないんだけど、『桃 太郎電鉄』って、何でこんなに複雑なゲームなんだろうねえ。見た目には、 単純明快なのに。 舞台裏は、コンピュータのプリント基板のように、複雑に入り組んでい る。 ひとつイベントを増やすと、ほかのイベントに影響が出ないか、人力で 検索する。100数10枚のカードに不都合が生まれないか、いちいち考 えていかないといけない。ダメだと、配線を変えないといけない。 柴尾英令くんが「誰だ! こんなゲーム考えたのは!」と、絶叫するこ とがあるが、その気持ちはよくわかる。 午後6時。自宅にて、また「おそるべきさぬきうどん」を食べる。 どうもこのところダイエットに失敗している。 食べる量が増えているわけでもないのに、なぜか体重だけ上昇する。 ひとつ考えられるのが、手足のリハビリが順調で、以前より歩いても疲 労しなくなったから。2〜3年前までのように、歩きすぎて、行き倒れに なるかと思ったほど疲労することが少なくなった。 午後9時。テレビ東京『アド街ック天国』を見る。 きょうは「高松特集」。 あと半年から、1年ぐらい放送が遅れてくれたら、鬼無(きなし)駅の 「桃太郎石像」も登場できたのになあ。鬼無あたりの桃太郎伝説の話まで 取上げていただけに、残念。というより、予定通り、昨年暮れに石像が完 成していたら、たぶん間に合ったんだろうなあ。まあ、失敗というのは、 こういう風に、しっぺ返しを喰らうものだ。 引き続き、『桃太郎電鉄11(仮)』の手直し作業。 書いても、書いても、終らない…。
●3月31日(日)午前9時〜。鬼無(きなし)駅ホームにて。 四国高松「桃太郎電鉄石像」の除幕式
●3月26日(火)午後7時開演。浜離宮朝日ホール(築地) |
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