3月5日(火)

 本日より、3日連続で、築地のハドソンにて『桃太郎電鉄11(仮)』
の重大なる会議!
 無事、契約書問題も片づいて、札幌から、大挙5人のメンバーが来て、
綿密な打ち合わせを繰り広げることになった。
 すでに仕様書のやりとりも始まっているし、ゲスト怪獣やMAPの製作
にも入っているのだが、きょうが正式なるスタート! キック・オフ!
 
 午後11時30分。嫁と、銀座三越2F「Hills(ヒルズ)」でラ
ンチ。

 午後1時。築地のハドソンへ。
 中本伸一ハドソン副社長、大里幸夫専務。土居ちゃん(土居孝幸)、
柴尾英令くん、ハドソン宣伝部の梶野竜太郎くん、石崎仁英くん。
 札幌から、グラフィック担当の佐藤裕さん、プログラム担当の田中俊介
さん、オープニング担当の吉見直人さん、ゲーム・ディレクターの川田忠
之くん、企画担当の込山勉さん。
 会議内容は極秘だが、『桃太郎電鉄11(仮)』で、出来なかったこと をいかに現実化させるかのための会議。う〜ん。抽象的。正式に契約した から、もはや具体的に書けなくなってしまったんだな、うん。  ノンストップで、6時間ぶっ通しの会議!  とにかく今回、満足のいく作品を作ろうと、根本的なゲーム作りのシス テムも再構築しようと思っているので、あっという間に時間が過ぎた。   午後7時。スタッフ全員で、大里専務が懇意にしている、築地市場のな かにある、特に名を秘す、極秘のお寿司屋さんに行く。  知り合いでもいないかぎり、気づくことも叶わないようなお店だ。  だいたい夜の築地市場に入り込むこと自体、不思議な体験だ。  静まり返って、昼間の喧騒が嘘のようだ。  ぼ〜っと光る電灯が、妙に恐い。  麻薬の取引でもしていそうだという言い方は、言い得て妙だ。
 その極秘のお寿司屋さんは、昭和初期の家屋をそのままつかった料亭風 で、私のような人間にとっては、子どもの頃、親戚の家に遊びに行ったよ うななつかしさがこみ上げてくる。
 しかも新鮮なお刺身の美味しいこと!  朝、築地の市場で、ご主人がきょう来るお客さんの人数分しか、お刺身 を仕入れてこないという厳選されたお刺身なのだ。  ご主人が語ってくれる、『築地今昔物語』がまた、まるで古典落語を聞 いているような流暢さで、ホレボレする。  戦後まもない頃、築地は船が横付けできて、遠洋漁業の漁師さんたちが、 マグロをいっぱい積んで入って来た話など、アメリカのゴールド・ラッシ ュの話を聞いているようだ。  午後9時30分。すっかりご主人の話に聞き惚れてしまったので、きょ うはこれでお開き。まだ2日間みっちり、会議で決めなければいけないこ とが目白押しだ。明日も築地のハドソン!
 
さくまNEWS

●3月31日(日)午前9時〜。鬼無(きなし)駅ホームにて。
 四国高松「桃太郎電鉄石像」の除幕式

●3月26日(火)午後7時開演。浜離宮朝日ホール(築地)
朝枝信彦ヴァイオリンリサイタル
※業界の方で鑑賞希望の方は、うちの嫁まで、3月18日(月)までに
 ご連絡ください。


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