3月1日(金)

 3月に入った。
 3月は、いろいろと行事が多い。

 まずは、四国高松「桃太郎電鉄石像」の除幕式が決定した!

 3月31日(日)午前9時。
 鬼無(きなし)駅ホームにて。

 ちょっと朝が早いんだけど、この日はこのあと、おなじ鬼無駅にある
桃太郎神社の「桃太郎まつり」があるため。
 この「桃太郎まつり」も盛大だそうだ。
 それと、極秘中の極秘のビッグ・イベントのために、午前9時の必要
があるので、この時間になったそうである。お楽しみに。
 なにしろ、県知事さん、高松市長さん、JR四国社長さんといった人
たちが出席するかもしれない大事(おおごと)になってしまっているの
だ。冗談で、『桃太郎電鉄』の石像が建ったらなあ程度の話ではなくな
って来た。

 桃太郎チームとしても、土居ちゃん(土居孝幸)、カズ坊(関口和之)、
柴尾英令くん、井沢どんすけ、キングボンビーの着ぐるみ、うちの家族
といった、宮崎帰省予定の宮路一昭くんを除くフル・メンバーで行く予
定。放送作家の福本岳史くんも来るかも。

 ぜひとも、近隣のみなさま、お集まりくだされ!
 除幕式終了後、私たちは桃太郎神社のお祭りのほうに行きます。

          *           *
 
 続いての、ニュース!

 大好評だった、バイオリンの朝枝信彦さんのコンサートがあります。
 
 3月26日(火)
「朝枝信彦ヴァイオリンリサイタル」
 浜離宮朝日ホール 
 午後7時開演

 業界の方で鑑賞希望の方は、うちの嫁まで、3月18日(月)までご
連絡ください。前回、「行きたかった!」という人や「行ってよかった!」
という人が多かったので、あらかじめ募集します。みんなで見に行きま
しょう!
 
           *           *

 最後は、桃太郎チームの音楽担当・宮路一昭くんのホームページがス
タートしました! 「デジタルさくまにあ」で連載していた『ミュージ
ック・ファクトリー』の続きもあります。ぜひ見てください! 宮路く
ん、若いときの写真多すぎ! 
 もっと最近の太った写真を載せるように! 

            *          *

 暖かいなあ。コートがいらないくらいだ。
 もう一度、寒さドスン!が、1回ぐらいあるんだろうなあ。

 午前11時30分。嫁と、麻布十番の「浪花家(なにわや)総本店」へ。
 黄金メニューの焼きそば+鯛焼きを食す。
 お店というのは、まず味がよくなければいけない。次に立地がよくな ければいけない。さらに、接客の愛想がよくなければいけない。  でも、ずっと続けて通うには、味でもなく、立地でもなく、店員の愛 想がいちばんに来る。  そういう点でも、この「浪花家(なにわや)総本店」は、愛想もいい。  きょうもご主人が、私と嫁が来ているのを見つけるや、笑顔で話し掛 けてきてくれた。大事なことだ。客商売のみならず、ゲーム作品にも愛 想は必要だと思う。  午後1時。帰宅。 『桃太郎電鉄13(仮)』のMAP作り。どの地方がおまけについて来 るかは、いまの段階なら言ってもいいんだけど、さすがにこらえる。  ここ1年間の旅先が、ヒント。  でも、今年の初めから、香川県、福岡県、静岡県、宮城県、三重県、 大阪府、兵庫県と回っていては、どこが新しいMAPになるのか検討つ かないよね。  午後2時。土居ちゃん(土居孝幸)、柴尾英令くんが到着。 『桃太郎電鉄11(仮)』の打ち合わせ。  ちょうど、丹波篠山で買った荷物が届いた。
 黒大豆あられを食べながら、土居ちゃんがデザインして来た、ゲスト 怪獣について、ああでもないこうでもないと議論。  デザインというのは、絵がいいか悪いかではなく、そのキャラクタ― の性格に合っているかどうかが重視される。  けっきょく、デザイン定まらず、土居ちゃんに追加デザインを要求!  ゲスト怪獣は、そうカンタンに決まらない。  描き込むほどよくなるから、あと二度三度だ! 「ねえねえ、どんちゃん(井沢どんすけ)がえらく気に入ってた、○○ コプター見せてくれない?」と、土居ちゃん。 「そうだ。前回の打ち合わせに土居ちゃん来れなかった見てないんだ!」 「これかッ! はははっ! どんちゃんが気に入るわけだ! ははははっ!  これはいい!」 「いいよねえ! 『桃太郎電鉄11(仮)』の目玉中の目玉だよ!」  午後4時。きょうは全員、時間がなく、ここで打ち合わせは終了。  私と嫁は、大手町の「パレスホテル」へ。 「第47回小学館漫画賞」の授賞式。
 高橋留美子さんが『犬夜叉』で、受賞したので、顔を出す。  師匠・小池一夫さんに、まずはご挨拶!  小学館のなつかしい編集者さんたちとも、旧交を温める。 『究極超人あ〜る』(ゆうきまさみ)に、刑事役でよく登場した福田孝 さんから、アジアの漫画情報など聞く。きょうのパーティにも、やたら と花束は、中国やタイの出版社からのものが目立っていた。  国際的になったものである、日本の漫画は。  高橋留美子さんの担当だった、O島くんや、E田さんとも、おひさし ぶり〜! 『ヤングサンデー』の石川享くんとも、歓談。 『ヤングアニマル』の元編集長の飯田さんとも、おひさしぶり〜!  ずいぶん、ダンディになっていたので、びっくり。 『ヤングサンデー』編集長の奥山くんとは、やっぱりいちばん話が合う なあ。  ほかにも、劇画村塾時代の後輩とか、向こうから挨拶されて、どぎま ぎ。けっこう後輩の顔を覚えていない。  ひとつ個人的に、とてもうれしい再会があったので、ここに記す。  テレビ朝日の元ディレクターさんで『朝まで生テレビ』を立ち上げた、 有名な日下雄一(くさかゆういち)さんという方がいらっしゃっていた。  もちろんいまや、局長さんクラスである。  25年前に、まだ大学生だった、私と堀井雄二は、コント作家として、 放送作家にもなれないレベルの下っ端として、『どっきりカメラ』みた いなTV番組に参加していた。  本当に、下っ端というのもおこがましいくらい、下っ端のその下の下 っ端のようなものだった。  そのとき、ディレクターだったのが、日下雄一(くさかゆういち)さ んだ。    当時、私も堀井雄二も、パッとしないただの大学生だったから、もち ろん覚えていらっしゃらないと思ったのだが、目が合ったら、「おおっ!」 という顔をしたあげくに「やあ! ひさしぶり!」と声をかけてくださ った。 「え〜〜〜! 日下さん、覚えていてくださったんですか!」 「覚えてるよ、ちっとも変わってないもん!」  あれま。人からはずいぶん変わったと言われるんだけど。    どうも私がゲーム作家になったのは知らなかったようだけど、当時 あこがれていた人なので、覚えていてくださっただけでも、うれしい。 「日下さん、当時ボクといっしょに通っていて、交通事故で死にかけた 男がいたでしょ! 彼って、『ドラゴンクエスト』の堀井雄二なんです よ!」と言ってみたんだけど、どうも思い出せないようだ。たぶん、顔 を見ればわかると思うんだけどなあ。当時、堀井くんのギャグ・センス を好きだったのが、日下さんだったから。何しろ25年前の話だ。  午後6時。嫁と、銀座の讃岐うどんのお店「さか田」へ。  あいかわらず、よく混んでますなあ。  生醤油うどんのほかに、宇和島のじゃこ天、土佐の小かつおぶしなど 食す。  食後、銀座一丁目、有楽橋交差点の「十一房(じゅういちぼう)珈琲」 で、ブラジル・コーヒー。  ここのコーヒーは、しみじみ美味しい。  なかなかコーヒー一杯で、心が落ち着くほど、美味しいお店は少なく なって来た。このお店は消えないでほしい。  午後7時30分。帰宅。 『桃太郎電鉄13(仮)』のMAP作りの続き。  一度仕事を始めると、どうもその仕事が完成するまで、ほかのことに 気が回らなくなってしまう。仕事に集中力は大切なんだけど、この領域 に突入すると、精神的に人に気がつかえなくなるし、無防備になるので、 恐い。  仕事のほうを早く終わらせよう。
 

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