2月11日(月) 歯は、ほとんど痛みがなくなった。 でも3本も歯が抜けたままなので、シーハー、シーハー、空気が抜ける のと、続けてしゃべると顎が痛くなる。 午前10時30分。所用ついでに、駒込界隈を嫁と散歩。 このあたりって、お寺だらけなんだねえ。 しかも緒方洪庵(おがた・こうあん)とか、最上徳内(もがみとくない) といった歴史上の有名人のお墓が、小さなお寺に何気なくあったりする。 おや、こんなところに柴尾英令くんの石像まで。 おっと。笑うと抜けた歯が見えてしまうので、隠して! 隠して!午前11時。駒込肴町の「長寿庵」で、カレー南ばん。 知らずに入ったお店だけと、カレー南ばんが巣鴨の「古奈(こな)屋」 風で、美味しかった。有名なお店なのかも。 食後、本郷通りを歩いていたら、東京大学にぶつかったので、構内を散 歩する。関係者以外入ってはいけないのだが、近所のおばちゃんも多数、 近道につかっているようだからいいでしょう。 並木道がきれいだねえ。いい構図だ。 それにしても、東大の校舎は古い。 東大だもの。毎年、新校舎が建ってもいいのになあ。 マンホールのフタに「東京帝國大學」の文字が! 昔から、私は東京大学最強論というのを唱えている。 まず東大を受験して、合格した場合、成績優秀者1〜10位まで、即金 で1億円もらえるにする。11位以下の合格者も、1000万円もらえる。 そして入学後、生徒にはもれなく、4年間年棒1000万円! 奨学金ではない。プロ野球選手のように給料がもらえる。 その分、死ぬほど過酷なお勉強が待っているんだけどね。 しかして、4年生になると、ナショナル、トヨタ、SONYといった一 流会社が、財務省、外務省が、ドラフト指名して、生徒を奪い合う。 このくらいじゃないと、いかんと思うのよ、最高学府中の最高峰なんだ から。 このエサに釣られるような、悪い…いや、欲にくらんだ…いや、庶民的 な人に、東大に入ってほしいわけですよ。 だって、今の受験体制って、あまりにも特典がなさ過ぎでしょ。 家が貧乏な人が、東大をめざすったって、授業料が安いだけじゃあねえ。 聖人君子ばかりになってしまう。 賞金が出ると、もっとおもしろい人材が輩出すると思うんだなあ。 そういう頭がよくて、生臭い人たちに、日本の政治を動かしてほしい。 おお! こんなところに桜が!なんだか先週から、ずっと桜を見ているぞ。 午後1時。帰宅。 歯痛で遅れ気味になってしまった『桃太郎電鉄11(仮)』の仕事を急 ぐ。 やっかいなアイデアが浮かんだので、思い切り手間取る。 午後3時30分。アリtoキリギリスの石井正則くんが「1泊3日」で ロケをしたと言っていた『深田恭子が行く! 王子探しの旅・私をベルサ イユに連れてって!』を録画しながら観る。 ひさびさにたっぷり、アリtoキリギリスのギャグを見ることができた。 それにしても大変そうなロケだ。 午後5時。すぎやまこういち先生の奥様がわざわざ車で迎えに来てくだ さって、嫁と3人で、日本武道館へ。 すぎやまこういち先生は、きょうは京都にいらっしゃるそうだ。 午後6時。日本武道館で、なつかしのグループ・サウンズのメンバーが 出るコンサートを見ることに。 「ユネスコ加盟50周年記念/スーパー・チャリティ・ライブ」というの が、正式名称で、ユネスコが主催。 昔は不良の味方で、NHKの番組に出ることも禁止だったグループ・サ ウンズが、今やユネスコの後援で、こういうコンサートをやる時代になる のだから、おもしろいなあ。 若い人には、グループサウンズなんていう言葉は、大化の改新とか、南 北朝といった歴史用語とおなじだろうけど、私にとっては、青春そのもの。 ブルーコメッツ、ジャガーズ、パープルシャドウズ、マモル・マヌーと いった人たちが出て来て、往年の曲を歌う度に、動きの鈍い私の左指が、 うずうずする。かつて何100回と弾いた曲ばかりだからだ。 バック・バンドの若いギタリストの音色が良すぎて、もうちょっとしょ ぼい音にしてくれないと、グループサウンズにならないんだけどなあと、 わがままな感想。 私はかなり、グループサウンズについては、日本で100番目ぐらいに はくわしいのだが、きょうはすぎやまこういち先生の奥様がごいっしょな ので、資料に載っていない生情報の解説付きという豪華な鑑賞。 マニアが聞いたら、泣いて喜ぶ情報がひとつ。 きょうバック・ミュージシャンを務めた、有名なベーシスト・江藤勲さ んは、デビュー前のブルー・コメッツのメンバーだったんだってさあ! 「おお〜〜〜!」という声が、この日記を読んでいる人のなかで、2人ぐ らいかな? グループサウンズについて語りだしたら、千夜一夜物語にな るので、ご希望の方に会ったときのみに控えさせていただきます。 午後8時。第2部のほうが、ちょっと近年のなつかしバンドだったので、 抜け出して、3人で銀座へ。 おでんの「よしひろ」へ。 きょうは祝日なので、運良く入ることができた。これが平日だったら、 まったく無理だったと思う。 このお店は、行ったことのある人ならわかると思うけど、ご主人の顔が 恐い。プロレスラーの藤原組長に似ている。ところが、人なつっこくて、 実にやさしい。 きょう、うちより先に来ていたお客さんたちは、顔が恐くて、ずっと黙 ったまま食べていたそうだ。わかる。わかる。 不思議とこのお店は、同席したお客さんと会話できちゃう、アットホー ムな良さががあるんだけど、一瞬ここのお兄ちゃんの顔で、そこまで行く のにちょっと時間が必要。その代わり、馴れちゃうと、病み付きになる。 本日も怒涛のように、たくさんおでんを食べて、いつものように〆(しめ) は、玄米の海苔1枚包みおにぎり! これがうまいんだ! 午後9時。帰宅。 『桃太郎電鉄11(仮)』の仕事の続き。 明後日までに終るかなあ…。
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