2月5日(火)

 雪印がすごい!
 スポーツ紙の一面を読んでいるようだ。
「雪印、牛乳部門、別会社に!」
「雪印関西センター、偽造ラベル2000枚押収!」
「雪印食品、工場稼働率2割以下に!」
「雪印食品、パートら1000人に解雇通告!」

 まったく、わずか数人の「え〜い! やっちゃえ!」と「どうせバレや
しないんだから!」が誰もが知っている、雪印という建物を根っこから破
壊しようとしている。お客さんをなめたらいかん! 本当にいかん!

 朝から、『桃太郎電鉄X(ばってん)』九州編をプレイ。
 20年目を越えて、COM対決だけだと、ぶっちぎりトップになってし
まって、ちょっとだらけてくる、かといって、トップに不幸が訪れるよう
になっては、何のために努力して来たのか、わからなくなるから、不当に
トップに不利なイベントばかり組むわけにいかない。

「お金余っちゃって、買うもの、ちっとも無いよ〜!」という言葉を苦情
だと思って素直に聞いたら、えらい目に会う。そのプレイヤーは間違いな
く、桃源郷での戯言を言っている場合が多いのだから…。
「うちの息子は、出来が悪くて…」というのに対して「そうですね!」と
いうと、いきなり怒り出す親のようなものだ。

 この辺のほどよい加減というのが、難しい。
 当分、この課題を解くのが、推理小説の犯人当てみたいで、楽しくなり
そうだ。

 午前11時30分。嫁と原宿の「ファーマーズ」へ。
 お花屋さんというか、小さな農園のなかにあるカフェ。
 自然食っぽい、スープランチが滅法、美味しい。
 食後、あちこちお店を覗きながら、自宅へ。  またあのお店が変わっている。こっちのお店も替わっている。  原宿は、3ヶ月ぶりに歩くと、その通りの10軒のうち、3軒は別のお 店になっていることが多い。  1Fのお店が閉店したてしまったものだから、何枚も「営業中」の看板 が貼ってあるビルなど、痛々しい。  午後12時。自宅にて、『桃太郎電鉄X(ばってん)』九州編の続き。  いよいよ27年目まで来た。  コンピュータどんすけ社長は、すでにマイナス200億円を突破してい る。  キングボンビーにカードを捨てられ、カード袋がすっかり空っぽになっ たところで、デビル系を13枚押し付けられていた。  おかげで、マイナス100億円突破したときにもらえるダイヤモンドカ ードを、カード袋がデビルでいっぱいなので、捨てるはめになる哀れな コンピュータどんすけ社長。まるで生身の井沢どんすけがここでプレイし ているように、やることが派手だ!  私は総資産が、1000億円を越えて、大九州鉄道も買ったし、熊本も、 鹿児島も、那覇も、宮崎も独占した。  午後5時30分。嫁と、銀座の「バードランド」へ。  バードランドというのは、昔、阿佐ヶ谷にあった有名な焼き鳥屋さんで、 杉並区に住んでいたときから、行こうと、行こうと思っていたまま、行き そびれてしまったお店だ。昨日、サザンオールスターズのベーシスト・ カズ坊(関口和之)が「美味しかったよ!」と言ったので、さっそく来て みた。  親子丼が美味しいと評判で「うちは焼き鳥屋なので、親子丼のみのご注 文はご遠慮ください」といった意味の張り紙があった。  この「バードランド」の場所は、なんと! 有名なお寿司屋さん「すき やばし次郎」の隣りであった。ここのお寿司、美味しいんだけど、うちは お寿司屋さんの先発陣が豊富で、なかなか行くことができない。前に一度 行ったきりだ。  そんな話題より、「バードランド」。  親子丼の前に、焼き鳥が桁外れに美味しいではないか!  正肉(しょうにく)、皮、つみれ、、マイタケ、ぎんなん、鴨肉と下仁 田ネギ、砂肝、軟骨などを、瞬く間に食べ尽くす。  ほかのお客さんが焼いてもらっているのを見ては「あれは何?」と聞い て、「レンコンの肉詰めです!」というと、「うちも!」と言いまくる。  これは、すごいですよ。  噂に違わぬ美味しさだよ、ふんとに。ふうっ。  鼻腔開きっ放しだ。
 期待していた親子丼は、ちょっと上品すぎて、湯島天神の「鳥つね」の ほうが、うちは好みかなあ。  最後に怒涛のように、軍鶏(しゃも)の卵プリンを食べて、完了!  店員の接客も見事! 店内も広くて清潔でよい。  銀座だから、焼き鳥屋さんにしては値段が高いけど、食い道楽の人なら、 OKな味と値段でした。  食後、銀座界隈をちょっと散歩。午後5時30分から食べたので、まだ 午後6時だ。食べるのも早いが。  午後7時。帰宅。  放送作家の福本岳史くんが、渋谷で、『週刊少年サンデー』でゴルフ漫 画『DANDOH!! Xi』を連載している漫画家さん・万乗大智くんと 食事しているという情報をキャッチ!  合流しようとしたら、ふたりでわざわざ近所まで来てくれるというので、 嫁と「ブルドッグ」にでかける。
 万乗大智くんとは、本当にひさしぶり。  ひさしぶりついでに、お茶ッ葉入れすぎなくらい濃〜〜〜い漫画の話を た〜〜〜っぷりと!  昨年暮れから、私は漫画原作の習作をぽつぽつと書き始めているので、 万乗大智くんとの会話も実戦に即した話になるので、とっても参考になっ た。  日記を読んでいる人には、あれから、私はまったく漫画原作をやってい ないように映るかもしれないが、ちゃっかり何本も作っているのですよ。 まだ孵化(ふか)しないだけで。同時に10本ぐらい書いて、妙に相性の いい、書くのに苦労しない、没頭できる話が浮かばないかなあと思ってい る。  万乗大智くん、福ちゃんと、物を作る人間は、いかに「負けず嫌い」じ ゃないといけないかという話題で、盛り上がる。「まっいっか」「まあ、 いいや」という人は、物を作る人間に向いてないねというのが、ひとつの 結論。  ほんと。ストーリーを作る能力よりも、知識量の多さよりも、「負けず 嫌い」な性格の濃さが、その人の力量を決めるような気がするなあ。  気がつけば、午後11時を過ぎていた。 「う〜〜〜、まだまだたくさん、さくまサンに聞きたいことあったのにな あ!」 「それはこっちもおなじ! またこういうのやりましょう!」  次に会うときには、最低3本は新しい漫画原作を立ち上げておこうっと。 有言実行だ。  午後11時30分。帰宅。  いやあ。ひさびさに、最前線で死闘を繰り広げている人との会話は、刺 激的だなあ。毎週何10ページもの漫画を休まず描き続けているなんて、 神業だよねえ。  寝る前に、漫画のプロットでも考えよっと。負けず嫌い! 負けず嫌い!
 

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