2月4日(月) 「小泉内閣、支持率急落! 50%を切る!」 どうもこういう見出しって、田中真紀子更迭のときから、マスコミに筋 書きができていたように思わない? マスコミって、自分の都合のいいほうに、視聴者を洗脳、誘導するから ねえ。 どうしても50%を切らせたかったんだろうなあ。 朝日新聞の調査では、49%ってところに、作為がプンプン匂うなあ…。 49%でも、まだ歴代の内閣では、格段にいい支持率なのに。 午前11時30分。嫁と、麻布十番じゅうたん爆撃シリーズの続き! 先週から、麻布十番の新しい料理屋さんに挑戦している。頭のなかに『地 獄の黙示録』の♪チャ〜チャチャッチャッ、チャ〜チャチャッチャ〜と、 ヘリコプター音が流れている。ピシュン、ピシュン、ピシュン! きょうは「たき下」という旬の魚が食べられるお店のランチに初挑戦。嫁は、ブリ大根煮。 私は、めぬけ鯛味噌漬け。 めぬけ鯛って、初めて聞いた。まぬけ鯛と、お約束のギャグは言ってお かないと。小田原あたりで採れる魚みたいだな。非常に美味しかった。 嫁のブリ大根煮は、もうひとつ。 でも、まあランチでこの味なら、じゅうぶんキープ。値段が安い分、 みなさんにもお勧めかも。 午後12時。シュークリームの美味しい喫茶店で、麻布十番の主・菅沼 真理(通称:すがねまチャン)さんとお茶。司馬遼太郎さんの『花神 (かしん)』を読み終えたばかりのすがねまチャンに「まだ萩に行ったこ とないでしょ!」「松下村塾がそのまんま残ってるんだよ!」「大阪の適 (てき)塾にまだ行ったことないだろ!」「大村益次郎に、福沢諭吉、漫 画の神様・手塚治虫さんの祖先も通った塾だよ〜!」と、さんざんいじめ てあげる。 「き〜〜〜!」。 出ました。すがねまチャンの「き〜〜〜!」。 午後2時。私だけいったん家に戻り、ちょっと仕事をして、またでかけ る。あわただしい。 午後3時。青山ベルコモンズで、嫁と放送作家の福本岳史くんと待ち合 わせ。近況報告と、情報交換。 午後3時46分。福ちゃんの案内で、近くのソニー・ミュージックのス タジオへ。『桃太郎電鉄X(ばってん)』が大好きだという声優の水樹奈々 さんが、昨年、土居ちゃん(土居孝幸)も出演した『夢・人・愛媛』とい う番組の録画撮りがあるというので、押しかけることに。 水樹奈々ちゃんは、現在、東京テレビ『七人のナナ』に主演している売 れっ子声優さんだ。しかし録画を見ていて、これほどまでにしっかりした 物の考えを持っていて、その考えを流れるように語れるタレントさんとい うのを、最近見たことがない。ちょっと感動。 この子、絶対声優の枠を越えて、ビッグになると思うなあ! しかし、水樹奈々ちゃんはお世辞でなく『桃太郎電鉄X(ばってん)』 が好きなようで、とくに「おいどんが好き!」と言ってくれた。すると 脇から、スポニチクリエイツの山崎聖史さんという方が「ボクも、おい どん、好き!」と言い出すではないか! 「昨日も、やっていたんですよ!」には、こっちがびっくり。 どういう表情を作っていいか、わからなくなる。うれしいんだけど。 さらに、水樹奈々ちゃんが「鉄道経営好きなんですよ〜! 決算で営業 成績が出るのが待ち遠しくて!」と言ってくれる。こういう反応がいちば んうれしい。 ふむふむ。おいどんと鉄道経営が好きか…と、心のメモ帳に刻み込む。 「私の生まれ故郷の新居浜って、カード売り場になっていて、ほかのカー ド売り場より、いいカード売っているんですよねえ!」 「うほほほ。そうなの、そうなの!」 故郷が物件駅になっている人は、思い入れが強いから、作っているほう としては、けっこう気をつかうのですよ。たまに、うちの駅のまわりは、 赤マスだらけだから!とひがまれることもある。 きょうは、新居浜駅で、よかった! 午後4時30分。福ちゃん、嫁、私の3人で、自宅へ。 福ちゃんに『桃太郎電鉄X(ばってん)』の公式戦をプレイしてもらう。 「ええ? さくまサン、COMと対戦ッすかあ? 言っておきますが、い くら下手なボクでも、コンピュータには、勝ちますよ!」 「えっ? そうなのか。困ったなあ。じゃあ、福ちゃんがどんな思考で、 ゲームを進めるかだけでも、チェックさせて!」 「いいッすよ。コンピュータは誰にしますか?」 「やまんばと、あしゅらにしてくれ!」 「ハイッ!」 30分後。 「福ちゃん、どうも調子悪そうだね!」 「家でやるとき、やまんばとあしゅらという組み合わせでやったことがな いもんで…」 「いつもは?」 「えんまと、風神とかで、いつも勝ってるんですよ!」 「本当かなあ!」 「だってこの、やまんばって、汚いッすよ! ボクを狙い撃ちしてますよ! 牛歩カードとか、デビル派遣カードとか、何でボクを狙うんですか! あしゅらのほうが、勝ってるんだから、あっちを狙ってほしいなあ!」 「福ちゃん、ほとんど牛歩で、牛の姿ばっかだねえ!」 「ちょっと多すぎますよ!」 「福ちゃん、ブロックカード買わないからなあ!」 「ひょっとして、あと4ヶ月で、公式戦終るんですけど、ボク、ほとんど 牛の姿のままじゃないッすか? こんなに牛歩喰らったの初めてですよ!」 「私も初めて見た!」 「福ちゃん、ビリのまま終っちゃうよ〜!」 「大丈夫ッすよ! あとはバカこくでねカードと、たいらのまさカードを 連続で引けば、格好がついて来ますから!」 「福ちゃん、カードって、今回117枚あるんだよ。しかも、その2枚は とくに出る確率が低い! しかもあと4ターンだ!」 「プラス指向ですよ!」 「プラスって言ってもね〜!」 けっきょく、下のような結果で終了! 1位・あしゅら 約12億円 2位・やまんば 約8億円 3位・ふくぽん 約1億円 「福ちゃん、どこがコンピュータより強いんだよ!」 「でも、最終的には、マイナスにならずに終了しましたから!」 プラス指向にも、ほどがある。 午後6時。サザンオールスターズのベーシスト、はたまたウクレレ伝導 師のカズ坊(関口和之)が到着。 「福ちゃん、太った?」とカズ坊。 「えっ。あっ。実は、以前さくまサンに体重108キロと書いていただい たんですが、現在………」 「えっ? よく聞こえないよ!」 「110キロ…」 「ええっ〜〜〜!」 「すごいなあ!」 「いやいや、どうも、どうも!」 「そうか。困ったなあ。きょうはカズ坊(関口和之)と美味しい中華を食 べるから、福ちゃんに能力を発揮してもらおうと思ったんだけどなあ…」 「何ですか、何ですか?」 「いや。私はもう年齢で食が細くなっているから、中華だと、たくさん種 類食べられないから、たくさん食べられる人がいると、助かるんだ!」 「そんなことなら、お安い御用ですよ!」 午後6時30分。四谷大木戸の「SHEF‘S(シェフズ)」へ。 「福ちゃん! 福ちゃん! たくさん食べてくれるのはいいけど、黙々と 食うなよ!」 「はっ! あまりにも美味しくて、没頭してしまいましたッ!」 「ひさしぶりに、関口くんに会ったんだろうから、少しは会話しなさい!」 「このタレで、ご飯食べたら、美味しそうッすよね〜!」 「食うことしか会話ないんかいっ!」 しかし、本当に「SHEF‘S(シェフズ)」の料理は美味しい。 福ちゃんを貶めるようなことを言っているけど、私も似たようなもので、 実はカズ坊(関口和之)には、昨年暮れ「もう桃太郎シリーズの仕事はや めるから!」と言ってしまったので、きょうはカズ坊(関口和之)にまた 仕事を頼みたいという無理な注文をする日だったのだ。 なんたって、あの有名なバンド、サザンオールスターズの仕事の合間を 縫って、もう15年間、ずっと「友情出演」レベルで、100曲以上書い てもらっているのだ。毎度、毎度、あと1本だけ! あと1本だけ!と、 カズ坊(関口和之)に甘えて来た。 なのに、その重要な用件そっちのけで、食べ始めてしまったのだ。 カズ坊(関口和之)も「考えておきます!」と言いながら、「美味しい ねえ!」 「美味しいねえ!」を連発。ははは。 「いったいすぎやま先生はどうやって、こういうお店を探し出すんだろう ねえ」 「前に聞いたら、さくまクン、それはそれけ失敗もたくさんしたんだよ! って、おっしゃって言たけど。ふつう、こういうわかりづらい場所にある、 外から見たら中華料理屋に見えないようなお店って、入るの勇気いるよねえ!」 「すごいよねえ!」 最後にデザートを頼む。 「ああ〜〜〜、やっぱり福ちゃんとおなじものを注文してしまったあ!」 私と福ちゃんは、へーゼルナッツのアイスクリーム。 嫁とカズ坊(関口和之)は、しっかりグレープフルーツゼリーを注文す るもんなあ。デブになるには、デブになるだけの必然性があるよなあ。 午後9時。帰宅。 きょうの福ちゃんの『桃太郎電鉄X(ばってん)』における不可解な プレイと、福ちゃんから出た、せこいアイデアをまとめる作業。
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