1月26日(土)

 昨夜、NHKビデオ『新・平家物語』を見終わる。
 いまやバラエティ番組で大活躍の志垣太郎さんが、16歳の美少年・源
義経を演じている様は、笑い転げるぞ。
 大河ドラマというのは、現在バラエティ・タレントになった役者さんた
ちの駆け出し時代の映像の宝庫だから、一度テレビで特集するとおもしろ
いと思う。
 山崎努さんなんかは、笑うというより、まったく別人だ。

 午前11時30分。急に思い立って、お正月、京都のコンビニで買って
来た、日清のどん兵衛「きつねうどん」を食べる。

 東京と関西では、きつねうどんの味が違うという噂を聞いていて、一度
確かめでみたかったのだ。

 ところで、食べてみてから、失敗に気づいた。
 私は7年前に病気で倒れてから、インスタント食品は年間3〜4個にま
で摂取量が減っていたのだった。病気以前は、それこそ雑誌企画で、30
種類のカップめんを食べて、ランキングするといった「ワールド・カップ」
なるギャグ・ページを構成したこともあるほどのカップめん好きだった。
 むしろ、ジャンクフードが好き過ぎたために、病気になったという言い
方のほうが正しい。
 だからもはや7年ぶりでは、東京風のきつねうどんの味をあまり覚えて
いない。覚えていたとしても、味とか、製法に進化があるだろう。
 パッケージにも、めんが太くなったとある。
 京都で買ったほうも、たしかにめんが太くなっていた。

 そこで、あわてて家の近所のコンビニに走り、東京で売られている日清
のどん兵衛「きつねうどん」を買って来る。
 見比べる。  パッケージは、まったくおなじだ。  でもフタを開けたら、スープの袋の色が違っていた。
 関西のほうが、赤。東京のほうが、青色だった。  やはりスープに違いがあるのか?
 食べ比べる。  お揚げは、どちらもおなじ味の気がする。  スープの色がやはり、関西のほうが薄い。これは関西の人が、東京の うどんやそばの濃い色に拒否反応が強いための措置だろう。色だけ違えて、 味はおなじにしているということも考えられる。  スープを比べる。  東京風のほうが、鼻に残る不思議な匂いが強い。  味のほうは、びっくりするほどの差ではないが、微妙に関西風のほうが、 私の好みだ。  たかがインスタント食品を食べただけで、きょうの日記は超大作になっ てしまいそうだ。こういう馬鹿馬鹿しいことに、好奇心が旺盛でないと、 クリエイター魂が消えてしまうような気がするのだ。  いよいよ、成分表を、見比べたくなる。  書き写した。 <東京風> 名称 スナックめん 原材料名 味付油揚げめん(小麦粉、でん粉、植物油脂、食塩、やまいも粉)、 味付油揚げ、食塩、醤油、魚介エキス、かまぼこ、ねぎ、糖類、野菜エキス、 七味唐辛子、植物蛋白、蛋白加水分解物、チキンエキス、酵母エキス、植物油脂、 昆布エキス、調味料(アミノ酸等)、リン酸塩(Na)、炭酸(Ca)、 カラメル色素、乳化剤、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンE)、パプリカ色素、 ビタミンB1、ビタミンB2、香料、クチナシ色素、紅麹色素(原材料の一部に さば、さけ、乳成分を含む) 内容量 97グラム(めん74グラム) 賞味期限 外装フィルムに表示 保存方法 直射日光を避け、常温で保存して下さい 調理方法 1、フタを半分ほどはがし、スープを取り出す。2、スープを入れ、 熱湯をあげの上から内側の線まで注ぐ。3、フタをして【5分】でOK! 使用上の注意 枠外右部にマークで記載 製造者 日清食品株式会社 〒532―8542 大阪市淀川区西中島4―1― 1 製造所固有記号は外装フィルムに表示 <関西風> 名称 スナックめん 原材料名 味付油揚げめん(小麦粉、でん粉、植物油脂、食塩、やまいも粉)、 味付油揚げ、食塩、醤油、魚介エキス、かまぼこ、糖類、ねぎ、蛋白加水分解物、 でん粉、七味唐辛子、昆布エキス、植物油脂、酵母エキス、椎茸エキス、 調味料(アミノ酸等)、リン酸塩(Na)、炭酸Ca、カラメル色素、乳化剤、 増粘多糖類、香料、パプリカ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、クチナシ色素、 紅麹色素(原材料の一部にさば、さけ、魚介類、乳成分を含む) 内容量 97グラム(めん74グラム) 賞味期限 外装フィルムに表示 保存方法 直射日光を避け、常温で保存して下さい 調理方法 1、フタを半分ほどはがし、スープを取り出す。2、スープを入れ、 熱湯をあげの上から内側の線まで注ぐ。3、フタをして【5分】でOK! 使用上の注意 枠外右部にマークで記載 製造者 日清食品株式会社 〒532―8542 大阪市淀川区西中島4―1― 1 製造所固有記号は外装フィルムに表示  一応、読みやすいように改行など加えたが、漢字表記はそのまま。グラ ムは機種に寄って文字化けるので、カタカナとした。  後半の「内容量」以降の文章はまったくおなじである。  前半もほとんどおなじである。しかし、微妙に書き順が違っていたりする。  東京風にあって、関西風にないのが、チキンエキスと野菜エキス。  逆に、関西風にあって、東京風にないのが、椎茸エキスに、紅麹色素の なかの「魚介類」の文字。  この程度の差異だと、食品分野の専門家ではない私に断定はできない。  カップめんには、もう一種類成分表が書かれている。  標準栄養成分表1食(97グラム)当たり <東京風> エネルギー:431キロカロリー たん白質:   10.6グラム 脂  質:   17.7グラム   炭水化物:   57.3グラム ナトリウム:   2.4グラム   (めん・かやく0.8グラム)         (スープ1.6グラム) ビタミンB1:0.21ミリグラム ビタミンB2:0.20ミリグラム カルシウム:  161ミリグラム <関西風> エネルギー:433キロカロリー たん白質:   10.2グラム 脂  質:   18.2グラム   炭水化物:   57.0グラム ナトリウム:   2.5グラム   (めん・かやく0.8グラム)         (スープ1.7グラム) ビタミンB1:0.18ミリグラム ビタミンB2:0.19ミリグラム カルシウム:  182ミリグラム  これは驚いた。エネルギーが関西風のほうが高い。  脂質も関西風のほうが高い。  ってことは、関西風のほうが、デブ仕様ってこと!?  言われてみれば、放送作家の福本岳史くん、柴尾英令くん、土居ちゃん (土居孝幸)、宮路一昭くん、桃太郎チームのデブ軍団は、みな関西出身 である。  そうか。インスタント食品が、関西人をデブにしていたのかあ!  と、情けない強引なオチがついたところで、今回の「きつねうどん」調 査を終える。  成分表を書き写すだけで、1時間近くかかってしまった。間違えたらい けないので、何度も見直したせいだ。学生時代のテストもこれくらい見直 せば、もっと成績よかったのに。ははは。そんなもんだ。ふ〜っ!  食後、NHK大河ドラマ・シリーズは『樅ノ木は残った』に突入。  1970年の作品は古過ぎる。30年以上前だもんなあ。配役のほとん どの人が死んでしまっているのではないだろうか。  実に眠い。眠くて遅々として進まず。  歴史上の有名人物が出て来ない作品だけに、よけいつらい。  江戸期の伊達騒動が舞台だから仕方ない。  夕方、渋谷に出て、HMVへ。  思わず、柴尾英令くんが日記に書いていた、沢田研二主演『悪魔のよう なあいつ』のDVDがあったので、反射的に購入してしまう。まるで牽制 球に刺されそうになって、必死に一塁に戻る走者のようだ。  午後6時30分。自宅。渋谷東急百貨店本店地下で買って来たお弁当を 食べる。  食後、『悪魔のようなあいつ』をちょこっと観る。  1075年の作品。放映当時、尖鋭的で、斬新で、突っ張りまくった作 品というのは、中途半端な時代の隔たりの時期に見直してしまうと、観て いる側が、気恥ずかしく思えてしまうことがある。  でも実は、恥ずかしいと思っているのは、ドラマじゃなくて、当時の自 分だ。世代的にも、当時私は大学生で、真剣に「格好いいドラマだなあ!」 と思って見ていただけに、よけい恥ずかしい。背中がむずむず、お尻まで こそばゆい。  意味なしギャグを格好いいと思ったり、ATG系のわけのわからない映 画を好きになっている当時の自分だ。  そんな恥ずかしい思い出ばかり、蘇る。  まるで中学生のときの作文が発見されたみたいだ。  これはちょっと恥ずかしくて、最終話まで観ることができそうにない。  明日は、新宿ALTAで、「桃太郎電鉄 ジャパンカップ2002」の 決勝大会。午後3時ぐらいに、ALTA前に来るとオーロラビジョンで、 結果発表の中継が映し出されるようなので、お時間のある人は、ぜひAL TA前へ。  大雪にならないといいけどなあ…。
 

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