1月25日(金) 石ノ森章太郎さんの『日本の歴史』(中央公論社)は読みやすい。 『日本の歴史18巻』(建武新政から室町幕府の成立)と『日本の歴史 19巻』(南北朝動乱のなかの京と田舎)を読む。 午前11時30分。嫁と、北青山の「PARIYA」に初挑戦。夜は バーになるお店が、お昼はお惣菜を選ぶ形式のランチを出している。 これがけっこう味がしっかりしていて、美味しかった。 私は、チキン南蛮タルタルソースに、ひじきと枝豆のわさびポテト、ナ ムル。 嫁は…、名前忘れた。写真で見てくだされ。ここはもう一度来てもいいお店ですな。外から見ると、スモークド・ガ ラスに覆われているので、ちょっと入りづらい。値段もそこそこ。社会人 にお勧め。 食後、骨董通りを散歩。 午後1時。この時間に打ち合わせが入っていたけど、キャンセルが入っ たので、佐藤志靖さんの美容室『レ・ザンジュ』へ。 午後4時。蔵人総合研究所の赤根豊くんが来る。 毎度おなじみ会社経営の難しい話の数々…。文筆業はつくづく、単純明 快なお仕事でいいなということを痛感する。 午後5時。NHK大河ドラマで歴史を覚えようシリーズ!は、『新・平 家物語』へ。もちろんまったくこの時代のことを知らないわけではないが、 平忠盛、平清盛、平敦盛、平経盛、平忠度、平基盛、平重盛、平宗盛、平 知盛、平重衡…といった、平づくしはどうにも覚えきれない。 藤原氏や、北条シリーズも、しんどいけどね。 日本史に、源平と、鎌倉、南北朝がなかったら、どんなに歴史が覚えや すいものになっただろうか。一度、系図マニアのけーむらクンに、系図の どこが楽しいのか、ご指南いただくかな。 しかし、1972年の作品だけあって、緒形拳さんでさえ、息子の緒形 直人くんよりも若造に見えて笑ってしまう。すごいのは、中村玉緒さんが お姫様役で、真面目な顔をしてラブ・シーンを演じていること。 いつ「どぅっわっはっはっは!」と、得意の声を出すのかと、固唾を飲 んでしまう。 午後7時。すぎやまこういち先生の奥様が見えられて、嫁とホームペー ジについて、あれこれお話。 午後8時。奥様が見えられたのを口実に「おけいすし」へ。 私は「おけいすし」の味を非常に評価しているのだが、前からどうして も、超一流の称号を与える一歩手前で、考え込んでしまっていた。 お寿司屋さんランキングでも、人形町・喜(き)寿司、六本木・兼定 (かねさだ)のふたつは、すぐ出て、そのあとに、この「おけいすし」と か「函館・鮨金」の名前が出る。その理由が自分ではなぜかわからなかっ たんだけど、奥様がちらりと「ご飯がもっと美味しければ、このお店いい ですね!」とおっしゃるではないか。 なるほど! ご飯かあっ! まるで、高名なる茶人が、ひとめで茶碗を 見抜いたような鮮やかさである! 推理小説の最後のほうに出て来て、 トリックをすべて暴く人みたいだ。 う〜む。やっぱり、わが家族がグルメの師匠と仰ぐ方は、違うなあ。 まだまだ私たちは、午後4時前の大相撲に登場する、下っ端力士だなあ。 修行が足らんなあ。足らないから、もっともっと美味しいものを食べて 修行しないといけないなあと、自己弁護だ。 午後9時。帰宅。 『新・平家物語』の続きを観る。そろそろ誰が誰だか、わからなくなって 来た。 最近のNHK大河ドラマは、毎週登場人物のテロップが出るからいいけ ど、この時代の大河ドラマはまったく出ない。 「音」だけで聴いていると、漢字が想像できないことがある。 でも、新しい時代の知識が増えるっていうのは、投手が新しい変化球を 覚えるのに近い、うれしさがある。
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