1月8日(火) きょう、1月8日は、小泉総理と、エルビス・プレスリーと、敵に回す と恐いが、味方にするともっと恐い男・井沢どんすけの誕生日である。 午前11時。嫁と、新宿の伊勢丹会館4Fの四季の旬菜料理のお店 「AEN(あえん)」へ。 黒豚のハンバーグに、コロッケみたいな定食。 最近流行りのこざっぱりした、アジア風の店内。午後1時。帰宅。 『桃太郎電鉄11(仮)』の仕様書の直し。 敵に回すと恐いが、味方にするともっと恐い男・井沢どんすけに昨日、 『桃太郎電鉄X(ばってん)』の「北国で鬼ごっこ」をボロカスに、けち ょんけちょんに言われたので(一部誇張)、大幅に手直しをする。 バラエティゲームなのに、進化させてどうする?という気もするのだが、 やっぱり作家の性で、おもしろくしたくなる。 午後4時。『ボーイズ・ラッシュ』(主婦の友社)の取材を受ける。 バリバリの男の子向けファッション雑誌だけに、私にファッションを語 れっていうのか?と思ったのだが、そんなわけがない。 テーマは『成功の秘訣』。 「さくまサンが思っている<成功>って、どんなイメージですか?」と聞 かれて、困った。子どもの頃から、成功なんてイメージは考えたことなか ったなあ。やってみたい仕事はいくらでもあったけど、別に大金持ちにな りたいとは思っていなかったし。 どんなことを語ったかは、ぜひ雑誌にて。 カメラマンの人が、大洋ホエールズ時代からの横浜ベイスターズ・ファ ンというので、ついつい長話になりそうなところを、必死にこらえる。 夕方、井沢どんすけ34歳に電話。 「誕生日おめでとう! ん? きょうはジャンプ編集部の日か?」 「はい、そうです!」 「じゃあ、うちの嫁の誕生日(1月10日)といっしょに祝ってあげるこ とできないなあ! 思い切り豪勢なところで食事しようと思ったのに!」 「ひえ〜〜〜! くやしいなあ!」 「じゃあ、またね〜〜〜!」 うちの嫁は明後日、誕生日である。 ところが、その日は土居ちゃん(土居孝幸)、柴尾英令くんと、1週間 の遠征に出てしまうので、東京にいることができない。 そこで、きょう美味しいものを食べに行こうと思ったのだ。 そこで、うちの娘を誘ってでかけようとしたら…。 「ダメ! きょうは胃が悪いから、絶対いっしょに食べられない。ふたり で行って! 胃薬買ってくる!」というではないか。 こいつが行かないと、またお店が休みだったら、嫌だなと思いつつ、新 宿伊勢丹へ。 午後7時。伊勢丹で嫁に誕生日プレゼントを買おうと思って「欲しいも のがあったら、何でも買ったるでえ〜〜〜!」と意気込んだら、嫁は 「干しイモあったら、買ってやるぜ!」と聞こえたそうだ。 確かに似てるなあ! けっきょく、柴尾英令くんの5万分の1ぐらいの…地図帳かよ! 物欲 の無い嫁は、欲しいものが無くて終ってしまった。安上がりな嫁だ。 伊勢丹7Fの「正月屋吉兆」へ。 このお店は本当にひさしぶり。昨年の初め、立川店に行っていらした落 合さんが新宿店に戻ってからは、初めて。 それにしても、ひさしぶりの「正月屋吉兆」さんのお料理はお見事のひ とこと! 井沢どんすけクン、この料理を君といっしょに食べたかったのに〜〜〜! フグって、薄く切ったものだけをフグと思っているだろう、井沢どんす けクン。なんとフグの出汁で作ったフグ雑炊は、リニアモーターカーが浮 くのとおなじぐらい腰が浮く美味しさだったよ。 このお店では、誕生日に行くと、お赤飯をサービスで出してくれるんだ けど、これがまた絶品なんてもんじゃない。食べながら笑っちゃうような 美味しさだ。 きょうは嫁のおかげで、おいしゅうございました。 あまりの美味しさに、胃が悪いといっていた娘に携帯メール。 届いたと同時に、娘からメールでなく直接電話がかかって来た! 「吉兆、行ったの?」 あきらかに不満た〜らたらの口調である。「吉兆だったら、胃が悪くても 行ったのに!」という意味の「吉兆、行ったの?」である。 そういえば、吉兆に行くというのを忘れていた。 午後9時30分。帰宅。 昨日、予告した柴尾英令くんの1月7日の日記。 予想を上回る、『桃太郎電鉄X(ばってん)』勝ちっぷり大自慢大会にな っていた。爆笑、また爆笑。うまいね、文章が。比喩もうまいね。 でも、自慢しすぎ!
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