1月7日(月) けっきょく、昨日の年賀状が来なかった事件は、渋谷本局に30枚近く まだ滞っていたことが判明した。うちがお正月は京都にいるので、本局に 止めておいてもらったせいで、配達が遅れていたようだ。 お正月、京都にいるのが日記でバレバレだから、うちは年賀状とか郵便 局に言って、ストップしてもらっているのだ。 午前11時30分。嫁と、渋谷東急本店近くの「アフタヌーンティー」へ。 最近このお店がお気に入り。 でも絶対このお店、4月までに無くなるだろうなあ。持って夏までかな。 お客さん、ほとんどいないんだもん。 広くて、見晴らしもよくて、気持ちいいんだけどなあ。 スモークチキンのクリームペンネに、りんごのカプチーノ。 このメニューは、なかなか美味しかった。 午後2時。自宅にて、本年度最初の桃太郎チーム会議。 メンバーは、土居ちゃん(土居孝幸)、柴尾英令くん、宮路一昭くん、 井沢どんすけ、放送作家のハリー・ボッテーこと、福本岳史くん。 サザンオールスターズのカズ坊(関口和之)は、まだハワイ。最初に『桃太郎電鉄11(仮)』の基本ラインを決める。 内容は、もちろんナイショでござる。 基本ラインがまとまったところで、『桃太郎電鉄X(ばってん)』で気に なっていた部分の手直しのための、テスト・プレイ。 バラエティゲームから、『北国で鬼ごっこ』と『桃鉄公式戦』。 プレイヤーは、宮路一昭くん、井沢どんすけ、福ちゃんの3人。 このメンバーだと、やっぱり「桃鉄師範代」と呼ばれる宮路一昭くんが 強い。 午後6時。まだテスト・プレイを続けたいので、四谷の欧風カレーの 「オーベルジーヌ」の出前を食べる。 土居ちゃん、柴尾英令くん、井沢どんすけ、福ちゃんの4人が、当然の ように大盛りを注文する。ヤサカタクシーの宮本さんが「さくまサンのチ ームは、肥えてる人でないと入れないんですか?」と本気で聞いたのは、 あながち嘘ではないような気がしてきた。 おせちもいいけどカレーもね! 食後、柴尾英令くん、宮路一昭くん、井沢どんすけ、福ちゃんの4人で、 『全国編』を、10年プレイ。土居ちゃんがメンバーに入れてもらえない のは、土居ちゃんがつねに目的地をめざすよりも、いじわる系のカードを つかうことを優先するプレイヤーだから。 土居ちゃんは、テスト・プレイがあると、5回に1回しか、参加させない。 変なデータが溜まってしまうからだ。 実はテスト・プレイのメンバー選びが、非常に重要なのだ。 企業秘密だから多くは語れないけどね。 しかし今回このメンバーで始まったゲームは、作者である私がいまだか つて見たことのない場面の続出で、メモをするのが、間に合わないほどで あった。 銀河鉄道ってあるよね。 誰かがこの銀河鉄道MAPにいるとき、地上MAPにいるプレイヤーが、 テレポートカードをつかったら、銀河鉄道にいけると思う? 行けるんですよ、これが。 この場面を見たことのある人は、けっこう『桃太郎電鉄』をやり込んで いると認定できるレベルだ。 では、次。 銀河鉄道で貧乏神がついている人を見たことがある? えっ? 銀河鉄道でも、貧乏神がつくの?って思うでしょ。 つくんですよ。目的地からはるか遠くにいるわけだから。 これもけっこう『桃太郎電鉄』をやり込んでいる人なら、何度か見たこ とがあると思う。 では、銀河MAPにいる貧乏神が、キングボンビーに変身した場面は? これはさすがに見たことないでしょう? 無いよねえ? でも見たんですよ、われわれは! 敵に回すと恐いが、味方にするともっと恐い男、井沢どんすけについて いた貧乏神がキングボンビーに変身する場面を…。 さらに! えっ? 何が「さらに」なの?って、思うでしょ? 銀河MAPで、キングボンビーはなんと、井沢どんすけクンをボンビラ ス星に連れて行ってくれたのであったああああああああっ! 大爆笑と拍手の渦のなか、井沢どんすけの「ひいいいいいいいっ!」と いう悲鳴が、かすかにこだました…。 すごいでしょう! しかも井沢どんすけは、この時点でトップを独走していた。 もちろんこのあと、トップから陥落したことはいうまでもない。 では、何で井沢どんすけがこんな目に会ったかというと、柴尾英令くん が銀河MAPで、うんちカードをつかって、井沢どんすけの足を止めて、 目的地に入ったから。銀河MAPで、うんちカードをつかう人も初めて見 た。そりゃ、そうだろ。銀河MAPにふたりいること自体、珍しいんだか ら。 しかし、きょう出現した場面は、ありえない場面ではないけど、これ以 上の場面って、ちょっと想像できないよなあ。 もし会ったら教えてほしい。 ほかにも、たらればカードを何度つかっても、ワープ駅に入れない福ち ゃんとか、カニ漁船団を3つも買って、ある年の決算で、収益率がマイナ スになり、決算画面において、物件を売るという珍現象を見せてくれた井 沢どんすけとか、とにかくまれな場面の続出であった。 でも、すべては「銀河ボンビー」と命名された、銀河MAP上でのキン グボンビー変身!の快挙の前にすべてが、かすんでしまった。 毎回こんなおもしろい場面続出なら、いまの3倍ぐらい『桃太郎電鉄』 は売れちゃうだろうなあ。でもこんな確率、狙って作れるもんじゃないし なあ! けっきょく、この乱世を制したのは、柴尾英令くん。 この試合での豪快な勝ちっぷりは、柴尾英令くんの日記で、ほかの3人 が読んだら立腹するくらい、自慢た〜らたらになることであろう。 試合終了時間は、午前0時。 うひょ〜〜〜、長い、長い。でもさすがにこんなおもしろい展開のゲー ムは見たことがないから、疲れなかったなあ。 このあと、きょうの会議で出た問題点や、アイデアをまとめる作業が大 変だ。
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