1月4日(金)

 右足の親指が、まだ痛い。
 雑踏で、足を踏まれたら、悲鳴エンジンで、月まで飛んで行けそうなく
らい痛い。これでもまだ爪が剥がれるより、ましなんだろうなあ。

 おっと、さくまにあの高木明光くんからメールが来ているぞ。


 貝塚市・高木 明光

 さくまさんこんにちは、大阪の高木明光です。

 本日放送された『KBS京都』の『京都ごごいち』
 ですが、大阪南部で雑音が少し入っていましたが
 聴くことができました。

 番組の中では、桃太郎電鉄の誕生秘話、さくまさんが
 京都でお仕事されている秘密、ゲーム製作の大変さを
 多数聞かせて頂きました。
 最後にパーソナリティーの三井さんがおっしゃられた
『加古川を物件駅に追加して下さい』には大笑いしてし
 まいました。
 さくまさんが出演されているラジオが聴くことができ
 本当に楽しかったです。

 まだまだ寒い日が続きますが、体調を崩されないよう
 お気をつけ下さい。
 それでは、失礼致します。 


 ええっ!? 大阪であの番組聞けたのかあ。だったら、1月13日の
高松のイベントの宣伝を入れればよかったなあ。大阪からなら、高松は
けっこう近いから、見に来る人が増えたかもしれない。う〜ん。残念。
 それにしても雑音まじで、聞いてくれた、高木明光くん、ありがとう!

 午前11時。家族3人、ゼスト御池地下街の「カスカード」のイート
インで朝食。ついでに東京に持ち帰り用のモルトくるみパンも買う。

 左足が不自由なだけに、右足親指の爪の負傷は、かなり歩きづらい。
 左足で踏ん張ることができないのに、右足もだ。
本気で、サンダルはいてくればよかったと思う。

 午後12時。今宮神社へ。
 ほどなく、すぎやまこういち先生ご夫妻、北岡さんご夫妻、ヤサカタ クシーの宮本さんが到着。  きょうはこの最強のグルメ軍団で、バカげたことをやる。  今宮神社の参道には、うちの娘が京都の甘い物のなかでもいちばん美 味しいと認定する、あぶり餅屋さんがある。  しかも参道に2軒だけ向かい合って、お客さんを奪い合っているのだ。  片や、一文字屋いち和。もう一方は、かざりや。  ほとんど見た感じ、まったくおなじ家の作り、製法までいっしょに見 えるだけに、観光客はどっちに入っていいか、けっこう悩む。 その2軒を、きょうははしごして、味比べをしてみようというのだ。  お餅屋さんを2軒はしごすること自体、すごいでしょ。   まずは、「いち和」さんから。  何でも一条天皇の時代から、ここにお店を構えているとか。そんな時 代からだと、創業900年以上になってしまう。本当かなあ。京都なら じゅうぶんありええることだしなあ。
 15本で、500円は、「かざりや」サンとおなじ。  味もたしかに、ほとんどおなじだ。  備長炭をつかっているとお店の人は言っていた。  時代劇の茶店風なので、お皿を持って食べないといけないのが、ちょ っと不便。お茶をこぼしそうな気がする。  味は、私の知っている「かざりや」サンと、あまり変わらない。  「かざりや」サンのときは、もうちょっと焦げ目あるといいなと思っ たんだけど、こっちは焦げ目が強すぎるかな。いいかげんなもんだね、 人間の味覚なんてものは。  続いて、「かざりや」サン。  こっちのお店は、うちが毎回ここで食べているせいか、味はこっちの ほうがいいように感じてしまう。  そうなると公平な判断ができなくなるので、きょうは北岡シェフに来 ていただいているのだ。  よく『TVチャンピオン』の料理対決などで、食べて料理の食材とし て何をつかっているのかを当てる場面があるけど、本当にわかっている のかなあ? 何個かは答えを教えているんだろうと、私は思っていた。 TV業界で数々のやらせを見て来ただけにね。  でも北岡さんは、やっぱり一発で、食材に何をつかっているかまで、 当ててしまえるのだ。何をつかっているかどころか、安い調味料をつか っているかどうかまで当ててしまう。  その結果、ふたつのお店の味の軍配は「かざりや」サンのほうに。  その差は、焼き方と、お餅だそうで、製法はまったくおなじ。  でもまあ、大差がついたわけではないので、観光客として来るならば、 どっちのお店でもいいんじゃないのかな。  本当はもうちょっと具体的な差を、北岡さんが教えてくれたんだけど、 それはナイショ。営業妨害になるような話ではない。  最後はいつものように、北岡さんの「一品だけで、食材も少なくてい いね〜!」が出て、お開き。  フランス料理は、定期的にメニューを変えなければいけないし、食材 の数も半端じゃない。つねに新しくて値段の高い食器を揃えないといけ ない。  フランス料理と、あぶり餅。体操競技と競歩みたいな差がある。  このあと、すぎやまこういち先生ご夫妻と北岡さんご夫妻は、昨日、 私たちが行った「ロテル・ド・比叡」に行くそうだ。何でもまたしても、 あのホテルに北岡さんの知り合いのフランス人コックさんがいるらしい。  まったくいつも驚かされるのだが、北岡さんは、どこにでも知り合い がいる。  京都ホテルの総料理長さんもそうだし、都ホテルにも。うちが開業前 に泊めてもらった、高松の全日空ホテルクレメント高松の料理長さんも 知り合いだそうだ。  本当の「料理の鉄人」は、TVの料理番組に出て来ないというのが、 北岡さんを見ているとよくわかる。  そんなわけで、あぶり餅屋さんにて、みなさんとお別れ。  明日は、それぞれ別々に東京に帰る。  毎年恒例になった、このメンバーによる京都のお正月に感謝!  私は、足が痛いので、京都のマンションへ。  うちの嫁と娘は、そのまま京都市内へショッピングに。  午後2時。足がじんじん痛いので、ベッドに横たわって、読書。  ちょうどいまアリtoキリギリスの石井正則くんが、家族といっしょ に湯布院に行っているというので、『湯布院殺人事件』(内田康夫・光 文社)を読む。この本を読むのは二度目だけけど、湯布院に行く前に読 んでいたので、読み返したかった。  と思ったら、TVから聞きなれた声がする。アリtoキリギリスのふ たりではないか。ああ、これが韓国まで行ったという番組だったのか。 お正月番組とは聞いていたけど、TV番組表で見落としたかなあと思っ ていた。  足が痛いおかげで、偶然見ることができた。  石塚義之(ヅカッチ)がまたちょっと成長している。  午後6時。家族3人で、寺町三条の「かに道楽」へ。  ♪とれ、とれ、ぴちぴち、かにりょうり〜〜〜だ。  かにすきに、焼きたらばなどをたらふく食べる。  ぐつぐつ、ぐつぐつ。ふーふー、ふーふー、あちちっ!  冬は、やっぱり鍋物ですなあ。  午後8時。マンションに戻って、『桃太郎電鉄11(仮)』の仕様書 の手直しをしながら、少しずつ帰り支度。  明日は、東京に戻る。  といっても、私はまた来週の後半には、京都、高松、博多遠征だ。
 

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