1月3日(木) 『発掘捏造』(毎日新聞旧石器遺跡取材班・毎日新聞社)がおもしろい。 例の上高森遺跡に、石器を埋めてしまった事件の顛末記だ。 新聞記者が書いているので、文章が平易で、専門用語が少ない。 その分、推理小説の犯人を追って行く刑事のような、ドキドキ、ハラハ ラがあって、読んでいて、手に汗握る。 あのゴッド・ハンドと呼ばれたFさんの人柄が相当いい人のようだけに、 最後のほうは人情ドラマのようだ。 「魔がさした」という言葉が、この事件のすべてを語っているかのようだ。 午前11時30分。嫁と、先斗町の「タナカコーヒ」で、チキンサンド にコーヒー。 午後12時45分。KBS京都へ。 放送作家の内子場秀樹くんが出迎えてくれる。 「ひさしぶり〜!」 彼はいつも大阪の毎日放送で、ゲーム番組の特番があると呼んでくれる 人だ。 昨年も…年が明けたから、正しくは一昨年の年末も、すぎやまこういち 先生、宮本茂さんといっしょに出演した番組の作家が、内子場秀樹くんだ った。 きょうも彼が「ごごいち」という番組に呼んでくれたんだけど、この番 組のパーソナリティというのが、三井雅弘くんといって、15年以上前 の知り合い。 彼は、TOPSというブラス・ロックのバンドのリード・ヴォーカルで、 『童謡ファンク』という曲でデビューした。 このとき、イントロのギャグ部分を書いてくれと、TOPSの事務所の 社長に言われ、その締め切りがなんと、その日! その日って言ったって、 その日私は夕方から、ニッポン放送で帯番組の録音があったから、とても 無理。 「そこを何とか!」と粘るのが、得意だったのがTOPSの事務所の社長。 ちなみに、この社長の名前を、新田一郎という。 知る人ぞ知る、スペクトラムという有名なバンドのリーダーだった男だ。 この男の話を始めると、何10ページにもなるので、また後日。 そんなわけで、その日、午後9時過ぎから、明け方にかけて、スタジオ でTOPSを前にギャグを書き、挙句の果ては、イントロのナレーション を私が担当しているというすさまじい仕事だったことを思い出す。 こういうつらい仕事をいっしょにした仲というのは、いつまでたっても 忘れないものだ。三井雅弘くんにひさしぶりに会って、いろんなことが走 馬灯のように駆け巡る。ちょうど、ゲームを作る前に知り合っているから ね。ゲーム以前の友人って、何だか同窓意識を強く感じる。 現在、彼は関西で「三井はんと大村はん」というユニットを組んで、活 躍しているそうだ。午後1時30分。生放送に出演。地方局なので、恒例、『桃太郎電鉄』 シリーズの濃い裏話をベラベラしゃべる。 午後2時。KBS京都のすぐ近くのブライトン・ホテルでお茶。 午後3時。ヤサカ・タクシーの宮本さんに迎えに来てもらって、家で留 守番の娘を拾って、比叡山ドライブ・ウェイへ。 昨年、21日に京都に来てから、ずっと仕事ばかりしていたので、広い 景色が見たくて仕方が無かった。 比叡山は、京都市内から、30分ぐらいで行ける別世界だ。 距離にして、わずか8キロメートルだからね。 北白川から、滋賀越えと呼ばれる旧道を5分も走れば、あたりの景色が 急に、山道になる。路肩に雪が積もっている。 比叡山は、うっすら雪化粧。舞妓さんのようだ。 気がつけば、高い位置から、琵琶湖が見える。 『ゴジラ』のキングギドラ登場シーンのように、『モーゼの十戒』のよう に、雲から光のカーテンが降りる。美しいけど、風がぴゅうぴゅう寒い〜 〜〜! 逃げ込むように、「ロテル・ド・比叡(ひえい)」へ。 昔、比叡山国際ホテルと呼ばれていたホテルだ。 ここの喫茶室からの眺めも美しい。 雪だるまで、ウサギがテーブルの上に乗っている。 ホテルの玄関にも、雪だるまが。 クッキー2枚にコーヒーで、1000円というのは、お正月料金なのか もしれないけれど、ここのクッキーは大きくて、美味しかったなあ! 広い景色も堪能できて、リフレッシュ! 午後4時。夜になると、凍結しますよと料金所で言われていたので、早 めにマンションに戻る。ちょっとひと休み。 午後6時30分。年末食べて美味しかった、湯豆腐がもう一度食べたく て、法然院の近くの「喜さ起(きさき)」へ。 年末食べたときのほうが、美味しかったなあ。 料理屋さんって、こういう出来不出来が、リピーター客になるかどうか を、たった一試合で決められてしまうんだから、厳しい世界だよなあ。 でも、このお店は今度たぶん来ると思うな。 おつゆが絶品だから。豆腐の量も多い。 午後7時30分。帰宅。 『桃太郎電鉄11(仮)』の仕様書をちょっと手直し。 いろんな人のいろんな情報が入って来ているので、微妙に軌道修正。 7/16の確率を、5/16に変更するような細かさだ。
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