12月23日(日)

 午前7時。『桃太郎電鉄11(仮)』の仕事をぽつり、ぽつりと…。
 密かに、今年いっぱいで『桃太郎電鉄11(仮)』の仕様書を完成させ
てしまおうと思っている。無理かなあ。でも毎度こういう離れ業をやって
しまうから、ありがたみがわかってもらえず「農民と油は絞れば、絞るほ
ど出る」というやり方を、やられてしまうのも、わからないではない。
 ひとつのRPGを作るのに、5年かけられる人がうらやましい。おほほほ。

 午前11時30分。私が京都にいると必ず登場する、ヤサカタクシーの
宮本さんが、またまた自家用車で来てくれてしまった。タクシーをお願い
したかったのに、きょうは休日だったのだ。どうも最近、宮本さんの善意
に甘えっ放しだ。

 午後12時15分。宮本さんの車で、京都駅へ。
 東京からやって来た蔵人総合研究所の赤根豊くんを出迎える。
 きょうは、赤根豊くんと、京都見物をしながら、来年の経営の話を練る
ことになっている。忙しい赤根豊くんは、なんと、本日、日帰りである。

 午後1時。法然院の近くの湯豆腐屋さん「喜さ起(きさき)」へ。
 宮本さん情報では、すぎやまこういち先生ご夫妻ご愛用の湯豆腐屋さん
だそうだ。悔しいのは、私がいままで知っているどの湯豆腐屋さんよりも、
味がよかったこと。またしても、グルメの師匠に勝てない。
 景色の良さなら、この「喜さ起(きさき)」より、南禅寺の「聴松院
(ちょうしょういん)」のほうが上なんだけどなあ。豆腐が美味しいだけ
なら、匹敵するお店は何軒かあるんだけど、こっちのほうが、おつゆが甘
くて美味しい。
 おまけに、天ぷらが油っぽくなくて、さらっと揚がっていて、美味しい。  しかもこのお店は、昆布がたくさんお鍋のなかに入っているので、私と 嫁は大喜び。みんな、湯豆腐に入っている昆布って、食べないんだってね!  うちは家族3人とも大好きだから、湯豆腐の昆布はいつも奪い合いなのだ。  このお店の鍋なら、家族3人、昆布の奪い合いが回避できる。  今後、頻繁に登場するお店になりそうだ。  それにしても、うちの家族は、すぎやまこういち先生ご夫妻の手のひら で踊る孫悟空でしかないなあ…。  午後2時30分。今宮神社のあぶり餅のお店「かざりや」に行ったら、 なんとお休み!! 向かい側にある「一文字屋」もお休み! が〜〜〜ん!  水曜日休業って、調べて来てるのに何で〜!   あっ、張り紙だ。何々…。
「12月20日から、12月31日まで、お正月の準備のためにお休み させていただきます」だって!!! そうか。お正月三が日、猛烈に混 むから、いまのうちに休んでおくのかあ! くやしいなあ。  せっかく、赤根豊くんに、うちのグルメ・バカ娘のイチ押し甘い物を 食べてもらおうと思ったのに〜!  午後3時。あまりにも悔しいので、代替案として、嵯峨野清涼寺の あぶり餅のお店「大文字屋」へ。…と思ったら、なんと! こっちもお 休み〜〜〜! 何も揃って、休むことないでしょうがあっ!  がっくり〜〜〜!   仕方ないので、せめて「神馬堂」のやき餅でも食べてもらうかと、上 賀茂神社に向う。まったく、まいったなあ。  …と思ったら、そこへ、きょう東京で留守番している、うちの娘から 電話が入る。あっ。そういえば! うちの娘を連れて来なかったときの ジンクスをみなさん、覚えておいでだろうか!  うちの娘を連れずに、美味しいものを食べに行くと、お店が休業にな ったり、味が悪くなったりするジンクス…。  まさかまだそのジンクスが生きているとは! 「別に呪ってないよ〜!」と娘はいうのだが、怪しい。  午後3時30分。上賀茂神社の「神馬堂」で、焼き餅を買って、その 場で食べる。熱くないので、味はイマイチ。これも娘の呪いか。  午後4時。西賀茂の正伝(しょうでん)寺へ。  はるか前方の比叡山を借景にした、石庭が美しい。  雄大な景色付きという意味では、竜安寺の石庭より、いいかもしれない。  午後6時。私、嫁、宮本さん、赤根豊くんの4人で、シーフードカレー 専門店「ます多」へ。  午後8時。京都駅ホテル・グランヴィアで、コーヒー。  午後9時。蔵人総合研究所の赤根豊くんは、最終の新幹線で東京へ。  午後9時30分。京都のマンションに戻る。  明日は、午後1時30分ぐらいに、JR難波駅の広場で開催される 「桃太郎電鉄ジャパン・カップ2002」に出演する。  クリスマス・イブの夜まで、ヒマだという人は、ぜひ遊びに来てくだ さい。  私も関西じゅうの桃鉄有段者のプレイを見るのが、楽しみ!
 

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